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セックス依存症だった頃の話②
前回の記事はこちら
バイトに行くのが
怖くて仕方なくて
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涙が止まらなくなった。
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でも、
自分の夢を諦めることは
できなかった。
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それしか
生きる希望がなかった。
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それくらい
わたしにとって
人生の全てだった。
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でも
もう無理だったから。
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声優学校に
往生際悪く
「休学届」を出した。
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諦めきれなくて
「退学届」は出せなかった。
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それくらい
わたしのとっての全てだった。
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バイトは全部やめた。
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飲食店のバイトに行きたくなくて
他に2つ掛け持ちしてたけど
それも全部やめた。
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毎日泣いて過ごして
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彼氏にすがるしかなかった。
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でも、
わたしに価値なんてないから。
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女の体しか価値がないから。
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だから、
その体で
役立たずのわたしのことを
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彼氏に
守ってもらおうとしていた。
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セックス依存症になったのは
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セックスが好きだからじゃない。
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それしか
わたしには価値がない
と思っていたからです。
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人並みに好奇心はあるけれど
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その時は確かに異常だった。
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セックスをしていないと
不安で不安で仕方なかった。
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怖かった。
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捨てられると思っていた。
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女の体しか
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わたしには
価値がないと思っていた。
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だから時間がある限り
彼氏にセックスを強要したし
彼氏がセックスを嫌がると
奈落の底へ
突き落とされたような気がした。
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わたしの経験人数は
彼氏一人です。
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でもそれはきっと
運が良かっただけ。
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彼氏が
わたしにすべてを
尽くしてくれていたから
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わたしは
彼氏だけに
依存できたんです。
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ギャンブル依存症だったのも
その頃です。
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働くのが怖くて
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でも
お金を稼ぐことに固執していて
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運が良ければ
お金が増えるギャンブルに
のめり込んでいった。
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消費者金融から借金もして
親からもらった仕送りも
何も言わずギャンブル代にあてた。
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大学の学費ももらってたのに
それも全部ギャンブルに使った。
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ギャンブルをしていると
擬似的に働いている感じがした。
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働いて
役に立っている感じがした。
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わたしが依存症になったのは
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わたし自身には
価値がない
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と信じていたからです。
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女であるわたし
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お金を稼ぐわたし
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それしか
価値がない
と
思っていたから。
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だから、
それを否定されると
存在そのものを
否定された気がした。
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お前は
生きていく価値がない
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そう
断罪されている気分に
なりました。
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続きます。
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①
https://note.com/kurus_akira/n/n3a7baa67ca85
②
https://note.com/kurus_akira/n/ne75967a3ea0a