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しにたい気持ちに引っ張られそうな時には

しにたいとぼんやり思うことはあったりするけど、実際実行に移そうと思ったことはない。
でも一瞬自分の意志とは関係なしにそっち側に連れて行かれそうになったことはある。引っ張られていくみたいな。

急にそういう亡くなり方をした人の知り合いが「直前まで元気そうだった、死ぬそぶりはなかった」という言葉を言ったりするのを、読んだり聞いたりすることはある。そのたびになんでだろ…と思ったけど、自分が引っ張られそうになってわかった。
(全てが私の体験したパターンではないにしても)

"死"というのは衝動的に自分を巻き込もうとしてくることがある。だから、自ら命を絶った人の中にも「死にたいから死んだわけではない」という人も案外多いんじゃないかと思った。日々つらいことがしんしんと積もっていたり…というのはあるかもしれないけど、大きな理由や覚悟なしに"強い衝動のようなもの"によって自分の気持ちがなぜかそっち側に引っ張られてしまったのかもしれない。特に昼間学校や仕事場に出て気を張っている人は夜にそうなりがちな気もした。

私は幸い引っ張ってくる力は感じたけど、踏み切ったりとかはなかった。強い衝動性を感じただけで何事もなく済んだ。

しにたいというぼんやりとした気持ちに明確な理由がないことも、それはあり得ることだとも思った。その感情自体「あるもの」なので消しようもないし消さなければならないものでもないので、否定する必要はないけど、その衝動が強まったときはどうかそのまま行ってほしくないと思った。
もしそういう夜があなたにも来たら、一晩だけで良いのでどうか乗り越えてください。


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