ピアス開けた日記
つい先ほど、初めてピアスを開けた。ヘリックスと呼ばれる耳のフチ側、軟骨に一ヶ所。右耳だけだ。テンション上がったので記録としてここに記しておく。
前々からピアスは開けたかったのだが、肌調子や職場環境など諸々の兼ね合いでなかなかそれができずにいた。その諸々の事情を突破できるタイミングと、ピアスを開けたい衝動が高まった時期がうまく重なったので勢いに任せてみた次第だ。ボディピアスも扱っているしっかりしたお店の方に相談してピアッサーを選び、その日のうちに開けようということで経験者の友人に通話で付き添ってもらった。
個人的に、セルフでできるのはかなり楽だと思う。好きな位置に好きなタイミングで好きなように穴を開けられる。ピアッサーさえかえばなんとかなるし。
しかしここで一つ問題がある。わたしはビビリなのだ。水場での飛び込みであったり、初めて乗る絶叫マシンでったり、未知の行動で痛みや恐怖が生じそうな場面で、思い切りの良い行動を起こすのにかなりの時間を要する。とんだチキン野郎である。
今回も説明書を読み、開け方を確認して位置を決めるまでは良かった。しかしそれからが長かった。位置的に見にくいのもあったが、おっかなびっくりピアッサーを持つせいで手汗で滑るわ最後のひと押しがなかなかできないわでかなり時間をとってしまった。腹を括って、なんとか通話相手の友人に励まされ、321のカウントとともにようやくわたしの耳に穴が開いた。
合ってるかわからん、みたいなことを連呼しながらしばらく暴れたのち、そっとピアッサーのバネを緩めるとなんとか無事にピアスが鎮座していた。
耳に鈍い痛みを少し覚えて、開けたんだな……と実感する。鏡で見ると透明なピアスがしっかりと軟骨部分を穿ち、控えめにその存在を主張している。開けたった。ついにやったぞ。そんな気持ちが去来する。定着して色んなものに付け替えできるのが楽しみだ。
アドレナリンかなんかで目が冴えていたが、そろそろ眠気が耳の鈍痛を上回りだしたのでようやく眠れそうである。寝る。