言葉よりも舌打ち
舌打ちをしてしまった。すごく嫌な気分のときに、たいして混んでもいない電車で押された。おじさんに。反射的にイラっとした。わざわざそこ通らなくてもいいじゃん、後ろから回ればいいじゃん。そう思った。声にならない言葉は一音の「チッ」という音になった。
不快な音に驚いた。それが自分から出てきた音でもっと驚いて、もっと嫌な気持ちになった。言葉のほうがまだマシだと思った。「痛いです」って言えばよかった。
今日はブルーな気持ちが続いた。理由は特にない。
わたしはLINEが苦手だ。深読みしてしまう。ニコニコと笑った顔文字を打っているそのひとの顔を想像してしまう。言葉以上のメッセージを感じてしまって、答えにいつも迷う。本当の気持ちなど、どこにも伝わらない。いや、伝わっているのか。伝わってしまうのに、それとは相反する言葉が並んでいるときがあるから、馴染めないのか。
でもLINEがなかったら困る。そういう世界にわたしは生きている。なんてことなのだろう。
今日はこれだけ。
嫌なことしか書いていないけど、今日はこれだけ。
学んだことは言葉よりも凶器になる音があるということ。言葉よりも舌打ち。もうしない。
おつかれさまの5月。
ありがとう、5月。また来年。
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