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ご挨拶と初めに。

 初めまして、沖くるもと申します。
 これから一ヵ月にかかる食費やそのやりくりを書いていきたいと思います。
 こちらのサイトを見つけて書いてみようかな、と思い至った理由はちょうど今年で両親が離婚し、私が食費を任され献立を考えるようになって十年経った節目でもあるからです。
 この十年間で得た食費のやりくりや普段の献立について書くことで、誰かのお役に立てたなら幸いです。



私の家族について

 私の家族は父、兄、私の三人です。家族みんな個性豊かでそれぞれの個性を活かし、日々を楽しんでいます。
 父は会社員でありながら芸術面でも個性を発揮し、兄もまた細かな作業が得意でそれを活かした分野で頑張っています。
 そして私は短期バイトをしながら、普段は小説を書いては応募する日々を送ってきました。献立を任されるようになって見つけたパン作りにもはまっていて、週に一度いろんなレシピを参考にしつつ作っています。この十年の間に作ったパンをいくつか紹介させていただきたいと思います。



こちらはお正月用に作ったウサギのパンです。


ハロウィンのカボチャパン。旗を刺すと豪華に見えますね。


蒸し器さえあれば作れる肉まん。次は形をもう少し綺麗にしたいですね。

十年間の食費について

 我が家は小食のようで、年々食べる量も減っているような気がします。
 三人家族で全員成人済みの大人なんですが、月に四万円の食費で何とかやりくりしています。雑費という日用品を買うお金から、お米や調味料を購入することもありますが、大体は四万円でどうにかしています。
 四週間の月であれば3万5千円でどうにかできるんじゃないかと浮かれることもありますが、節制しているはずなのに大体四万円いかないあたりで毎月終わります。でもまだマシなほうです。

 五週間もある月ははっきり言って「ギリギリどうにかなってる」感じですね。ぜいたくは敵という言葉がぴったりだと思います。
 2025年の2月分の食費は、1月24日から2月28日までの五週間なんですが4万円で乗り切らなければなりません。毎週二千円残していく感じなんですが、毎年五週間の月は大変です。下手したら5千円しか残らなかったときもありますが、私の家族はとても優しく温かな人たちなので、私に毎月お小遣いをくれます。父から3千円、兄からも3千円ほどです。ここから食費につぎ込んでいきます。そしたら大体は何とかなります。

 1月は四週間だったので現在(2025/01/14時点)では三千円手元にあります。本当なら5千円くらいあったはずなんですが、犬の感動洋画をレンタル品で売られていたのを千円前後で買ってしまったので、気づいたら三千円になっていました。本当は2月の五週間に備えて貯めておくべきなんですが我慢が難しいです。次回の四週間ではこの反省を活かしたいですね。



兄が作ってくれた私の誕生日のパインハンバーグ。凄いインパクトですね。

十年間の献立について

 十年前はまだ学生で家庭科の授業で習った料理が全てでした。ただ中学三年生の後半は不登校だったこともあり、まだまともに学校に行っていた小学生のときの記憶しかほとんどなく料理の記憶も薄っぺらです。
 覚えているのは具なし味噌汁ですね。もちろん出汁は何も入れてません。味噌に入っているのでギリセーフですが、具を入れる余裕がなく、完全に手探り状態でした。
 あと、欲望のままに夕飯のメインメニューをポテチにした記憶があります。はっきり言って狂気ですね。栄養面が心配なところではありますが、とにかく冷蔵庫にあったジャガイモと玉ねぎをどうにかして食べようという気持ちがあって、揚げればまずくはないという思考だったと思います。

 オニオンリングの悲劇もありました。揚げ物は基本兄の担当なので、兄に「玉ねぎに衣をつけて揚げてね」と言いました。兄は素直に頷き、私が食卓についたころには五個以上の玉ねぎを使い切った大量のオニオンリングが用意されていました。まさか数を指定しなければ全部使い切るなんて予想外でしたね。この経験を活かし、以降は口数を増やし数を指定するようになりました。

 料理本を購入するようになったのは、献立を任されて一年経ったあたりだと思います。それまでネットに転がるレシピを参考にし、いかに安く手早くできるのか重視でした。まったく料理に興味がなかったので適当に済ませたかったという気持ちもあったんだと思います。
 しかし料理と向き合ううちに凝った料理の味を知りたくなり、料理本を購入しました。数か月は料理本を見てまともに作っていたはずですが、だんだんと味がパターン化していきます。まだまだ料理の幅もなく、レタスとキャベツの違いすら分からない時期だったので、パスタに豆腐を突っ込んでも美味しいだろうと謎の思考回路で生きていました。さらに豆腐だけでは寂しいだろうとサツマイモも加えて。
 結論を言いますと激マズです。父は普通に吐き出して「食べないほうがいい」と必死の形相で言う始末。スナップエンドウを枝豆感覚で出したときと同じ反応でしたね。兄は無理して食べようとしてましたが、私は一口食べてギブアップでした。何事も経験とは言いますが、あれは無知を通り越して狂気の一品だったと思います。

 油揚げを広げて桜エビを散らし、それをオーブントースターに突っ込むだけのお手軽レシピやニラとかにかまのあんかけ丼はずいぶんと長い間、我が家の食卓に登場しました。あんかけ丼は様々な野菜に変えて姿を見せ、その単調な味に嫌気が差すまで週に一度は出しましたね。十年経った今では見たくもないですが。

 餃子はスーパーですでに焼く手前まで完成されたものをよく買っていました。昔は18個くらい入って200円もしなかったので、食費が浮いて助かりましたが今では皮に具を自分で入れて作るほうが、ずっと家族が喜んでくれるので、出来合いの餃子は鍋に入れる以外では登場しなくなりました。


お花見用に作ったお弁当。野菜はジャガイモだけという驚異の栄養バランス。

 パン作りの出会いはあんまり覚えていません。ただ、テレビなどでパンを作る映像を見ていたことはあったので、そこから興味が引き出されたのだと思います。初めは夜ご飯を食べたあとに作っていました。まずボウルの中でパンをこね、ネトネトした状態でタッパーに詰めた後、そのまま一晩置きます。翌日にパンを成形し、そのままオーブンで焼く感じでしたね。
 手軽にできるパンの料理本から得た知識でしたが、ネット上に転がるレシピで台の上でこねるものを見て、ホワイトデーのお返しとして台を買ってもらいました。そこから我が家のパンは劇的に変化し、父と兄はとても喜んで食べてくれます。ただクロワッサンに挑戦するのは当分は控えたいですね。何度も折りたたんで伸ばす工程が、私の性格と合わず途中で放心状態になりかけました。

 

バレンタイン事情

 毎年バレンタインデーに父と兄にチョコレートを作って渡しています。
 小学生のころはたくさんの友達に学校帰りに渡したり、家まで行って交換した記憶があります。ただあんな数はもう二度と作りたくはないですね。
 アラザンという銀色の食べられる飾りはとても固いのですが、よくチョコの上にかけていた記憶があります。
 初めは型に流して冷やすだけ。次は(記憶がぼんやりしてますが)百円ショップで売っているマカロンやトリュフの材料が全て入った手作りキットを買っていました。あれは失敗せずに作れるので最高の商品でしたね。私は特にマカロンのキットが好きでした。

 五年ほど前に高級チョコレートをスーパーで見かけたのが始まりでした。
 聞いたこともないチョコレートの名前に興味を持ち、チョコレートのレシピがたくさん詰まった本を購入。今までならグラニュー糖と書いていても上白糖で誤魔化したり、ゼラチン(板)と書かれていても粉で代用していたのですが、お金を貯めて本に書いてある通りの材料を買い集めました。
 二日間かけて作ったオペラというケーキは、今でも家族の記憶に残るほど美味しかったようで、頑張って作ってよかったと思います。

混ぜ足りず生地がやや潰れましたが、それでも美味しくできたオペラ。

 やはり喜んでもらえたという事実が、私のやる気を引き出してくれたのでしょう。このオペラに挑戦してから、毎年高級なチョコレートに挑戦するようになりました。その分お金はかかりますし、時間も二日は覚悟しなければなりません。そして去年以上のものを作りたいという私の邪魔なプライドも混ざってくるので、2025年のバレンタインも大変なことになります。(さらに言えば2月は五週間なのでチョコレートのお金が気がかりですね)

最後に

 大体一週間を一万円で食費をやりくりし、何とか四万で乗り越えていることを今後綴っていけたらなと思います。その記事は運命の五週間が始まる24日ごろから書いていこうと考えています。
 ちなみに朝ご飯までしっかりとした食事を用意すると、とても4万円で乗り切れません。大体は98円の菓子パン頼りです。父と兄には火曜日と水曜日の朝ご飯に玄米を食べてもらってますが、この玄米は兄がお金を出してくれています。最近はお米も高くなり、お野菜も手が出せない値段になっていますのでどうやってやりくりするか考えなければなりません。ある意味やりがいを感じますね。

 十年間、食べられなかったものが食べられるようになったり、好きな食べ物が増えることもありました。ブロッコリーが特にそうです。冷凍で買って原形をとどめないほどに刻んでトマトシチューに入れたら食べられるようになりました。こっそりすりつぶしたジャガイモに混ぜて揚げると、ブロッコリー苦手仲間の父も気づかずに食べてくれます。こんなふうにそういえば工夫していたな、と思い出したことがあれば、それも書いていきたいと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。



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