瀧さんの事件についての疑問

瀧さんの事件で被害者はいない?

薬物事件で有名人が逮捕されたました。
その人が所属するグループや出演した映画、テレビ番組の作品等の販売自粛が世間で大論争が起こっています。私は自粛のことは、その販売元が判断すればいいと思いますので別の視点でこの事件を取り上げます。

この手の薬物事件では、「被害者がいない。だから大騒ぎする必要ない」という意見が見受けられます。本当に被害者はいないのでしょうか?

この被害者がいるのか? いないのか? は、偏見やレッテル貼りに行きつきます。そして、この偏見やレッテル張りに大きな影響を与えているのが新聞やテレビ等の大マスコミです。

被害者はどのように作られるのか?

かつて援助交際という名の女子高生売春が社会問題になったときに、顔にモザイクをかけて声を変えてテレビカメラのインタビューに、「私はお金が欲しい、相手は快楽が欲しい、どちらも希望をかなえられた、どちらも損してないので何が悪い」と答えた女子高生の放送が多々ありました。この放送を見た人は、「女子高校生は金のためなら何でもする」という偏見をマスコミ報道により刷り込まれます。そして、このことに関わりがない大多数の女子高校生が、「金のためなら何でもする人たち」という偏見の目にさらされているのです。自分たちの品位を傷つけられたのです。

また、東名高速のあおり運転で夫婦の死亡事故を引き起こした事件の容疑者が逮捕されたときの報道で、容疑者名と併せて職業(建設業)を付けました。そうしたら、ネット上では、「やっぱり建設だ」「建設業なら仕方ない」等の建設業と刑事事件加害者を結び付けられても不思議でないような偏見が生まれています。建設業と刑事事件には因果関係がないのです。大多数の建設業従事者は刑事事件の加害者とは関係ありません。

そうです、このように大マスコミの報道により、偏見が生まれ、レッテル貼りが行われて、間接的に被害者が生まれてきてしまうのです。

やっぱり被害者はいた

今回の事件でも、間接的に被害者が生まれています。
それは、薬物とは全く無関係な俳優やミュージシャンです。大多数の俳優やミュージシャンは薬物とは関係ないのです。しかし、このようなマスコミ報道により俳優やミュージシャンは、やっぱり何かやっているという偏見が生まれレッテル張りがなされているのです。

それでは、なぜマスコミは偏見を生むような報道をするのでしょうか。
話題を広げて、面白おかしく取り上げるため?

マスコミ不信者が増加しているのもこんなことが原因でしょう。

獣医学部の問題の時に、「報道しない自由」があるようなことも言われましたが、「大騒ぎする自由」もあるのでしょうか。


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