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2021ラグビー日本選手権、トップリーグ パナソニックワイルドナイツ優勝(2021年5月)

2003年から始まったラグビートップリーグが2021年シーズンをもって終了。
その開幕戦には旧国立競技場に観戦に行きました。
その時の記念チケット

20210520トップリーグ開幕チケット2003年


2022年1月には新リーグが始まるとのことです。
その最後の年に優勝したのはパナソニックワイルドナイツ。前身の三洋電機のときから数えてトップリーグは5回目、日本選手権は6回目の優勝。

20210524パナ優勝テレビ2福岡

そこで今シーズンのパナソニックワイルドナイツの強さを分析。
あくまで観客席からの感想ですので。
難しい解説はできません。
なので箇条書きで。

日本代表選手をはじめ各国代表経験者がズラリ


日本代表の稲垣、坂出、堀江、愛、布巻、内田、松田、野口
イングランド代表のジョージ・クルーズ、ウェールズ代表のハドレイ・パークス

この贅沢な選手層を自由自在に使い分けるのは元豪州代表HCロビー・ディーンズHC(8シーズン目)

躍動する若手選手

若手の代表格では福井翔太(大学でいうと4年生)、ディラン・ライリー(豪州出身)。それらの好素材をじっくり育成して強力な戦力に育て上げる。

福井選手は後半途中から出場して鋭いランでチャンスを作ったり自分でTRYをとることができます。複数の強豪大学からの勧誘を断り、東福岡高校卒業直後に入団。このレベルの選手と練習していれば強くなりますよ! 

おそらく今後高校卒業から直接トップリーグのチームに入団する人が増えることでしょう。

2チームある?

今期のゲームプランは、前半接戦、後半一気に引き離す(?)


後半の中盤でFW最前列3人を一気に交代。フレッシュな強力FWがラインアウトもスクラムも圧倒。なかでも堀江選手が出てくるとグッと引き締まる。
準決勝のトヨタ戦では前半20分くらいから堀江投入で相手への流れを一気に引き寄せた。

SH、SOも後半の中盤に一気に交代
このポジションは司令塔と呼ばれゲームを作る役割があるのですが、それを2人とも一気に変えるということは、別のチームになるということです。
前半は堅実な松田で相手を疲れさせ、途中出場の山沢はトリッキーなランとキックを駆使する技巧派。

その代わり背番号11から15の選手はほぼフル出場ですが、前半にFWが相手チームを体力を消耗させているので大丈夫。

少ない反則

観戦後にスコアを見て気付くのですが反則が少ない。
ということは相手のPKでの得点を防げる。
これも失点が少ない原因なのだろう。ただしトーナメントに入ってからは失点が増えてきたのは対戦相手が研究してきたからか?

選手がインタビューで「規律」という言葉を繰り返していたのが象徴的。

グランド上のコミュニケーションが良い

普段の練習から何十通りものパターン練習をしているのでしょう、とにかく選手の連動が良かった。単騎突破であっても必ずフォロアーが続き孤立しない。そのため反則も取られない。

選手間のコーチングが良い。観客数が制限されていて、声を出しての応援が禁止されていたので、試合中の選手の声が良く聞こえた。密集で味方に出す指示、BKのポジション取りの指示等々。

私の個人的主観でのMVP

目立つ選手では、福岡、野口、松田、山沢、内田あたりでしょうが、あくまで私から見たMVPはLOジョージ・クルーズとCTBハドレイ・パークス
2人とも全試合フルタイム出場(かな?)。

クルーズ選手は密集、ラインアウトに参加してピンチの芽を摘み取ったり、ボール奪取したり、献身的なプレーは感動もの。昨年のLOサム・ホワイトロック選手(南ア代表)のような派手な突進のLOに期待される役割ですが、このクルーズ選手も地味ながら鋭いタックルで相手の攻撃を止めたり、味方が来るまでの時間を作ったりと効果抜群。

パークス選手も大活躍。キックもパスもランも自分で仕掛けてもよし、味方を使ってもよし、第2のSOのようなゲームメイク。パークスからCTBライリーへのホットラインでのTRYは多数あり。

パナソニックの2名の北半球選手の大活躍を見て、今後は北半球選手が増えるかもしれませんね。日本とシーズンが重なるのでそれだけ本気度が違うのでしょうか。

もちろん南半球出身の選手の活躍は言うまでもありませんが、北半球選手の代表級選手の活躍も頼もしかった。

新リーグに向けて

パナソニックワイルドナイツは拠点を群馬県太田市から埼玉県熊谷市に移すとのことで埼玉県民としては益々楽しみが増えます。

今年の場合は入場制限していてチケット争奪戦が激しかったのですが、来期はどうなるのでしょうか。満員の客席から選手に手拍子と声援を送れることができるでしょうか。

それとワイルドナイツではなく、新リーグ運営者に方々へ
全席指定にしてほしい
2020年シーズンは、前年のワールドカップの盛り上がりをそのままに開幕して、今まで観戦に来たことが無い人たち(にわかファン?)が大勢来場しました。なかでも女性グループや子供連れの家族も目立ちました。そんな方が席を探して右往左往しているのが何とも不憫。この時は一部の指定席を除いて、ほとんどがブロック指定。

特に子供連れの家族は、やっと席を見つけても、離れ離れの席になったりして、現地観戦を避けるようにならないかと心配です。

ラグビーはサッカーと違い、応援するチームによって座席が分けられていることなく、緩衝地帯もなく、隣の人が対戦相手チームを応援することは日常ですし、敵味方関係なく良いプレーには拍手を送り、PKやGKのときには静かに見守ります。

客席全体が一体となり、仲間同士楽しく応援できるように全席指定でお願いします。

何はともあれパナソニックワイルドナイツ優勝おめでとう!

5月24日の日経新聞

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