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【花見会場で知り合い見かけて話しかけたら警察呼ばれた世にも奇妙な物語】


【花見会場で知り合い見かけて話しかけたら警察呼ばれた世にも奇妙な物語】

※実話です。

ある日私は、地元での屈指の花見スポットである公園を歩いていました。

てくてく。

あれ?あの子は・・・あゆみ(仮名)ちゃん!

そう、あゆみちゃんは、職場の知り合い。少し前に仕事を辞めてしまったけど、同じような業務を担当したこともあり、試験も一緒の日程で受けたり、仲は悪くない。
(と思っていた)

通りすがって本当にあゆみちゃんだ、と確信したので、「あ!あゆみちゃん、久しぶりだね、元気?」とにこやかに話しかけてみました。

するとあゆみちゃん、チラッとこちらを見ると目も合わせず「いやいやいやいやー」と、軽く舌打ちをして顔を隠しました。

ん???

向かいにいる男の人は見覚えのある・・・あ!しょう(仮名)くんだ!

この子も、職場の子で少し前に辞めています。

もう一度言いますが、ここは地元屈指のお花見スポット。誰がいてもおかしくない。

しょうくんに「あ、久しぶり!え、どうしたの?なに?」と、あゆみちゃんに何かあったのか聞きました。

・・・無言。

もともと静かな2人だけど、職場では業務の話ですが、会話はしていました。
ちなみに2人とも2年ほど一緒に働いていて、私から見たら後輩。

状況がわからず混乱した私は「え?え?なに?どうしたの?」と2人に聞きました。

「会いたくないんですよ。」

しょうくんが、ボソっといいました。

・・・へ?なんで

「あなたといても得がないから」
(後で思えば「あなたが得意じゃないから」と言ったのだと思います。)

は・・・???

どうやら、あゆみちゃんがこちらを見ないのも、しょうくんが最低限しか話さずにニコリともしない、鬱陶しそうにしているのは、私が苦手だから、なようだ。

正直、しょうくんとは仲は良くない。仕事上のみの付き合い。
あゆみちゃんは・・・クレームが来て泣いていた時、可哀想でアイスや飲み物を差し入れした。ありがとうございます、と笑ってくれた。おなじ業務を担当したこともあり、その時はよくコミュニケーションをとっていた。普通に接していた。

状況が読み込めてさらに混乱。
え?あゆみちゃん?なんで???
つい、問い詰めてしまいました。

「あーもー、警察呼ぶわ、めんどい」
と、あゆみちゃん。

はい???そんなぶっきらぼうな物言い初めて聞いた。
あなたが高校すぐ中退してヤンキーしてた話も昔話と思ってましたが・・・
職場では猫かぶっていたんだね・・・?

とても、気持ちが追いつきません。

本当に110番してました。
なんの罪なのかわかりません。
あゆみちゃんは、こちらも見ずにまったく話もしてくれません。
ただ、警察を呼んでます。

そして、警察を呼ぶというので、話が食い違わぬよう、そして犯人扱いされたくなかったので、2人についていきました。

しょうくんが、あゆみちゃんを「危ないから」と遠くに行かせました。

私はウクレレとブルーシートを持っているだけで、何が危ないかわかりませんが、2人から見たら危なかったのでしょうか。

私は、悪人でしょうか。
仕事上の付き合いで仕方なく普通にしててくれたけど、それがなくなればこんな扱いをしても、OK、たとえ職場の先輩だとしても。そんな存在だったのでしょうか。

悲しいです。
あゆみちゃんはどこか行ったので、しょうくんと待つ。

しょうくん
「はぁ、やめませんか?時間も無駄だし」

その覚悟もなく通報したのはあなたの連れですが・・・笑

ということをやんわり伝え、私も正直ここにいたくないけど、警察が来た時お互いから話聞くから、とそこで無言で2人で立ってました。

10分ほどして、警察が来ました。

「どうしましたか?」

我慢していた涙があふれます。
こんな仕打ちって。

ただ、知り合いがいたから声をかけただけなのに・・・。

そこからは、我慢していた悲しい気持ちがあふれて、警察の方にありのままを話しました。

警察は、通報があれば来なくてはいけないんです。
無事を確認しなくてはいけないんです。

そして、錯乱していた私は、自分自身も訳わからなくなりながら訳わからない話を、待っている間に、警察に電話をしていたようです。

しょうくん
「危ないから離れたい」
とのことで、少し離れた場所に別れて、それぞれ話をしました。

通報者のあゆみちゃんは、遠くへ行ったまま。
帰ってきません。

私はそんな危険人物なのか、嫌われてるのか、、、ぐるぐる考えながら大泣きしながら話をします。

「落ち着いて、大丈夫だからね」

と警察の方に言われるたびに、「すみません!こんなことでお忙しい警察のお世話になってすみません!」と、更に涙が溢れる。
いいんだよ、困った時は呼んでね、と更に泣けるお言葉。

暴力行為はもちろん、犯罪行為は何もなかったので話を聞いただけでしたが、私が取り乱してるので、「そんな人のこと考えるのやめた方がいいんじゃない?」と警察の方からも言われる始末。

でも、あゆみちゃんもしょうくんも、私が危険と思うレベルで嫌いなのは、事実。。。

みんなにも、そう思われてるのかな・・・?

仕事やさまざまな関係で繋がって、必要性があるから相手にしてくれるけれど、それがなくなればすぐに切り捨てたい面倒な関係なのかな。

生きてるのが怖い。
そう強く思いました。

私は、自己主張はわりとしっかりするし、クセも強ければ感情的なので、嫌いな人はいるだろう。

たしかに、世の中の風潮は、
「いらない人間関係は切り捨てていい!
自分を大切にしてくれない人は相手にしない!
自分が必要な人だけが残ればいい。」
となっているのを感じる。

それと、嫌いな人に露骨にあなた嫌いだから離れてください、と直接いうのはまったく別の話だろう。
と、冷静になって思えましたが、その時は1対2、でこちらが完全な悪者になったような感じでした。

つい「もう死にたい」と、泣きながら警察官の方々の前で言ってしまいました。

だって、私は冷たくされてることにすら気づけない鈍感で空気読めなくて、それでいて今後の関係性がないとなった途端いきなり職場の元後輩という立場の人たちからすらも、この扱いなんである。

もう誰とも関わりたくない、怖い、みんな私が苦手なんだ、、、もう、死にたい!!!

大泣きしながらそう考えました。

警察の方に「そんなこと言うなら、警察に来てもらって保護せないかんくなるよ」と叱られてしまいました。

あの時のあゆみちゃんの、初めて見た冷たい視線と本性丸出しの言葉たちは、心に突き刺さり、なかなか抜けません。

少しずつ、信頼できる友人から話し始めて、なんとか持ち直しました。

これが、12時間もわんわん涙が止まらなかった理由です。

世にも奇妙な、悲しい物語。

こんなことって・・・
あるんですね。

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