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#10【58歳女子 ロンドン留学日記⑦】~ただいまロンバケ中~

人生のうち、一度でいいから外国に住んでみたい!
この夢を、いま叶えることにしたロングバケーション中の58歳女子。

ロンドンに来てちょうど5週間の土曜日、ロンドンからベルギーのブリュッセルへ、日帰り海外旅行に行ってきました。


なぜに海外?

日本にいる時から、「ロンドンに留学したらやってみたいこと」の一つとして、一度はヨーロッパのどこかへ海外旅行をしてみたい、というのがありました。せっかくのヨーロッパ!
何もわかっていないがために、2か月もあればどこかへは行けるのでは?と軽く考えていたのです。

ロンドンライフが始まった途端、そんな気持ちは吹っ飛びました。ロンドンだけでこんなに大変なのに、ほかの国もだなんてありえない。がんばってもイギリス国内のどこかで限界!

それが、1か月経った時に、ふと、海外旅行、できなくはないかも?と思い始めました。
だったら私が一番行きたいところって、どこなんだろう・・・?

海外旅行の行き先

当初はスペインのバスク地方、サンセバスチャンを第一候補に挙げていました。日本では時々、友人とスペインバルに行ってはバスク地方のお酒、チャコリとともに、ピンチョスやタパスといったお料理を楽しんでいます。それが本場で飲んだり食べたりできたら最高だろうなぁ、友達にも自慢できちゃなぁ、と思ったのが理由です。
しかしながら色々調べた結果、費用が結構かさむこと、最低でも2泊は必要なのに、どう考えても準備の時間が足りないことから断念しました。

そして急浮上したのが、日帰りブリュッセル計画です。
旅の第一の目的は、サンセバスチャン同様、ご当地の飲み物、食べ物を楽しむこと。
日帰りなら、ユーロスター(イギリスとヨーロッパ大陸を結ぶ新幹線のような列車)の予約さえできれば何とかなりそうです。
ドーバー海峡を渡ると想像するだけで、ワクワクします。フランスは行ったことがあるので、行き先は初めてのブリュッセルに決めました。

旅の目標

①    ベルギービールを飲む。
②    ベルギー名物のムール貝を食べる。
③    ベルギー名物のフリッツ(フライドポテト)を食べる。
④    ベルギーワッフルを食べる。
⑤    ベルギーのチョコレートを買う。
以上。

ユーロスター

【火曜日】4日後の土曜日の決行を決断。善は急げ。
【水曜日】授業は午後からなので、午前中はひたすらユーロスターの予約方法を研究。とにかく買わないと!
ユーロスターは日にちが近くなるほど高額になっていきます。すでにかなりの高額!だけど調べるたびに金額が違います。そこそこで折り合い、アプリをダウンロードして、諸々を入力してカードで支払いまで進み、なんとかゲット。

スマホ問題

【木曜日】さらにユーロスターの座席指定など細かい作業をしつつ、そういえば!
私のスマホはイギリス限定のeシムです。ロンドンに来てから購入したのですが、前述のとおり海外に行く気が全くなかったので、イギリス国外では使えません。そこでベルギー1日480円というeシムを購入してセット。グーグルマップが使えなかったら大変です!

旅の行程は?

【金曜日】前日。日帰り旅行の中身がさっぱりです。
「るるぶベルギー?」をスマホにダウンロードして(キンドルの1カ月お試し無料)、そのモデルルートをユーロスターの2時間で勉強することにしました。

そして当日

行きの列車はロンドンのセントパンクラス駅7時4分発。乗車時間は2時間ちょっと。新幹線で東京から大阪出張くらいの感じです。
とはいえ海外旅行で出国審査もあるので、1時間前到着を目指します。
目覚まし時計を4時にセットするも、3時半には目が覚めてしまい…。緊張してる、たぶん。

ベルギーとの時差はベルギーが1時間進んでいるので、ブリュッセル南駅到着は10時5分。
帰りは現地20:22発なので、時間はたっぷりあるはずです。

セント・パンクラス・インターナショナル駅
(=キングス・クロス駅と勘違いしていてかなり慌てた)
待合所は大きな荷物の人でいっぱい
いざ列車へ
10€追加でグリーン車に変更。朝ごはんも!
いつの間にかドーバー海峡横断
ブリュッセル南駅までのユーロスター
続いて在来線でブリュッセル中央駅へ
中央駅近くの1847年にできたアーケード入口
中には素晴らしい彫刻とお店が
チョコレートのお店も多数
世界で最も美しい広場のひとつ、グラン・プラスが見えてきた!
ギルドハウス(昔の商業組合)
広場では盛大な結婚式も
この中に新しいビール博物館が
ベルギービールのこだわりを展示
銘柄ごとのグラス
試飲のあと、ビールを購入
喉がカラカラで一気に
続いて向かったのはワッフル屋さん
有名な老舗
ブリュッセル風!美味しかった!
ブリュッセルのシンボル、小便小僧
芸術の丘を眺めて
マグレット美術館へ
夜空と明かりの絵が大好き
のんびりした骨董市を冷やかしながら
レストランも通って
いい匂いのお花屋さん
すてきな花器も
ブリュッセルはお花があふれてる
ブリュッセル中央駅に向かうも道に迷う
自分用のチョコレートを購入
色んな人々に助けてもらって中央駅に到着
ユーロスター発着のブリュッセル南駅前の店
旅も終わりへ
ムール貝とフリッツ
(ムール貝はガーリックとセロリとミルクで)
本気で完食!
ロンドンへの帰途に
車窓からの夕陽

目標達成

ハラハラドキドキの初海外旅行でしたが、なんとか全ての目標を達成することができました。
ベルギービール飲んでワッフル食べて、チョコレートも買って、最後にムール貝とフリッツも堪能。最高!

お姉さん「ビールはフランスビール?」
わたし「ベルギービールで!」
お姉さん「アルコール度数が高いけど大丈夫?」
わたし「大丈夫!」
お姉さん「サイズはレギュラーとビッグとどっち?」
わたし「もちビッグで!」
お姉さん「ムール貝は何味がいい?ガーリックは大丈夫?」」
わたし「ガーリック大好き!ムール貝とフリッツ食べるの、とっても楽しみにしてたんだからー!」
(多分こんな会話になっていたかと…)

いつの間にか、外国で誰かと話すことに抵抗がなくなってきていることに気づきました。
私のスマホの通信状態が不安定で、ネットはつながらないわ電池はどんどん消耗するわでハラハラしましたが、電車のホームで行き先をたずねたり、ビール博物館がわからなくて道を聞いたり、たとえグーグルマップがダメでも、目と耳と口があればなんとかできないことはない。少なくともボディランゲージは上達しているので、伝えることも上達していると信じたい。

たくさんの文化が、まさに凝縮されているベルギー。
フランス語?オランダ語?ドイツ語?様々な言語が聞こえてきます。
印象的だったのは、世界中の人間は、いい人だということ!
道をたずねれば、自分もわからなくても即座にスマホを取り出して、一緒に調べてくれる。私の片言の英語に、彼らも英語が母国語ではないのに、一生懸命理解しようとしてくれる。多くの人々に助けてもらって成り立った旅。みんな同じ星の人たち。
日本に帰って、もし外国の人に何かを聞かれたら、私も全力で寄り添いたいと強く思ったことでした。

ユーロスターの日帰り海外旅行は、おすすめです!
パスポートとリュック一つで、現地に着いたとたんに身軽に動きまわることができます。

この小さな冒険が、いつか大きな冒険につながりますように。





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