介護・福祉の不思議を考えてみる
私は以前、総合病院に看護師として勤務していました。
今は 亡夫の跡をとり"共生型デイサービス"と"ショートステイ"を運営しています。
私は"世間"をよくわかっていません。
過去は医療従事者として、色々な意味で守られてきました。
経営者、福祉に携わるようになって "不思議"がいっぱい出てきます。
まずは、自分の携わる「介護」「福祉」
1)介護事業者の約4割が赤字経営であること。
…国は「介護離職を減らす」事を施策としています。
介護事業者を『特別扱い』して欲しい…のではなく…
介護離職を減らす為には 介護相談や介護事業は必要不可欠だと思うんだけど…
約4割の事業所が赤字ということは、
①介護サービスを使えてない…
②介護事業者が多すぎる
③介護事業の働き手の不足が 危険レベル⚠️になってる
…のではないかって思います。
①本当に"介護サービス"を適切に使えているのか。
介護サービスを使うには「介護申請」が必要です。 これ、何をみてついているんだろう…と正直 思う事があります。
『認知症が進んできた』この時、家族は話が通じない"対象者"に対して、かなりすとれすを感じています。
でも介護度は低く、通所サービスや入所サービスはかなり手出しがないと使えません。
そうなると、仕事をする家族は
・時間を短くする(パートなどへ)
・職種を変更する
・地元へと帰る
…ということになる場合が多くあります。
②介護事業者が多すぎる
…これは 『赤字』という事は、収益が少ない という事になります。
利用者の取り合い…みにくい言い方ですが、その様になっている所も多くあります。
資本主義社会だから、各自の努力じゃない❗️…と言われると思います。
国で決められた「保険料」と生活費や食費の実費分+介護保険負担割合額を利用者さんに支払ってもらって"収益"となります。
人件費をUPしたい…でも、保険料は改定毎に下がってきている状況。
③働き手がいない…
これは人の「ホスピタリティ」に頼ってしまっている事も大きな要因となっていると思います。
喜ばれる…ばかりではありません。
時には 心がズタズタになるほど、傷つく事もあります。
…これは どんな業界でもある事だとは思いますが、「優しさ」にもたれきってしまっているから、働き手が疲れてしまうと仕事を辞めてしまう…
離れると なかなか戻ってきてもらえません。
給料が高ければイイ❗️…それも言えます。が、赤字経営では 給料を支払う事が精一杯で運営できなくなってしまう…
協力事業者さんへの支払いをすると、給料が払えない…
新しい事業を始めたり、保険外サービスの利用料金を徴収したり…
色々な努力をします。
が、『人と関わる』事が仕事のため 時間もかかります。
マンパワーがとても必要な仕事。
でも 保険料の収入は減っている…
国は「介護は本当はいらない」って考えてあるのかなぁ〜
どう"人と繋がる"か…これが まずは「介護」「福祉」では大切なんだろうなぁ〜と思いました。