朝ドラ『スカーレット』はホントに面白いんだから!
NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』。
いつもの生活習慣で観はじめた『スカーレット』ですが、過去最大級にハマっています。
世の中では視聴率20%台を割って不評などと表面上の数字だけすくった薄っすい記事が出回ってますが、ドラマは視聴率が全てではありません。
毎日ドラマが放送された直後は、Twitterの #スカーレット タグの回転が速いこと!連日熱心な視聴者による濃厚なつぶやきが飛び交っています。
朝ドラ『スカーレット』のどこにそんなにハマるのでしょうか。
『スカーレット』の魅力はたっくさんありますが、代表的な2つを挙げてみます。
登場人物のセリフや演技がリアル
主人公・川原喜美子を演じる戸田恵梨香さんは2019年に大反響を呼んだドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」で若年性アルツハイマー病の女性を演じ、夫役のムロツヨシさんとのまるで実生活でもラブラブなカップル?!と思わせるような自然な演技が好評でした。
今回の『スカーレット』でも、戸田さんの元々関西出身らしい流ちょうな関西弁のセリフ回しが、芸達者な共演者との掛け合いにリアリティを与えています。
特に喜美子の父親・常治を演じていた北村一輝さんとの掛け合いは二人とも”ネイティブ関西人”同士。川原家の親子がまるで今の時代に存在して言い争いをしているんじゃないかと思うほどに父・娘でした。
ヒロイン喜美子の旦那・八郎の存在
のちにヒロイン喜美子の夫となる八郎は45話の最後から、喜美子が勤める丸熊陶業の新入社員として登場しました。
当初は「なんだか地味な男が登場してきたな」程度の印象でしたが、次第に喜美子と恋仲に。
そうなるとなんだか八郎は顔まであか抜けて、かっこよく見えてくるから不思議。
八郎を演じる松下洸平さんは、これまで舞台を中心に活躍してきた俳優で、朝ドラの出演は今回が初めてとのこと。
全国的知名度はほとんどない中で、幼いころ飢えに耐えかねて大切な絵をごはんに替えたと話すシーン、喜美子の父親に結婚の許しをもらうシーンと長セリフの重要なシーンを演じる度に、ドラマの中でも八郎がより一層大きな存在に育ってきました。
八郎が本気で相手に訴えかけるシーンはもはや演技を超え、全身全霊でその役になっている姿に多くの視聴者も目も心も奪われたはず。
Twitterでは八郎にハマることを #八郎沼 のハッシュタグでつぶやくようになり、私もすっかり #八郎沼 のハッシュタグも追いかける”沼人”になりました。
最近は喜美子との結婚生活が描かれる中で、子供相手に見せる父親の顔、妻に見せる顔、創作に苦労する姿…ストーリーに応じて細かい演じ分けをチェックするのが毎日の楽しみになっています。
年明けからは川原家には弟子の三津(黒島結菜)も新たに登場し、喜美子の妹・百合子(福田麻由子)が喜美子の幼馴染の信作(林遣都)とついに結婚の話も。
『スカーレット』では喜美子と八郎以外の登場人物の人生も丁寧に描かれています。
登場人物にこれからも待ち受ける人生の困難をそれぞれがどう乗り越えていくのか。
自分の人生や価値観と照らし合わせて、これからでもぜひ濃厚な『スカーレット』を1人でも多くの人に楽しんでほしいです。