たかが18ページ、されど18ページ

文学フリマ東京に出展して、もうすぐ1年になる。 

同人誌即売会に興味をもったのは、漫画『メタフォルフォーゼの縁側』という漫画だ。 

BL好きな、普段はさえない女子高生・うららと、60半ばの夫を亡くして一人暮らしのおばあさん・雪。同人誌を通して芽生える友情を描いた物語だ。 
年齢も境遇も悩みも、全然違う2人を出会わせたのは、『BL漫画家のコメダ優』さんの作品だ。 
コメダ優先生自身が同人誌即売会からデビューしている漫画家設定だ。 
 
いつしか2人は同人誌即売会に出展する側になる。 
  うららは最初は、自分が描くなんて、と躊躇する。そんなうららの背中を押したのは、雪だ。 
【⠀下手だからって、描いちゃ駄目だなんて、きまりあるの??】 
この一言はうららを、そして、読者の私をも動かした。 

下手だって表現してみたいものがあったら、発表してみたらええやん、と。 

きっかけは漫画だった。 
やってみたい、と思ったから、自分で逃げ道を作らないように、ツィッターに呟いたら、私も参加してみたい、という人が集まった。  
 
それは、なんだかとても不思議なご縁だったし、それこそ、それぞれ、境遇も環境も仕事も住んでるとこも、違う人達が集まった。 同人誌を発売してみたい、その想いだけだ。

自分が予想していたよりも多くの人達が集まったから、最終的に、色々な意見の食い違いやぶつかりあいもあった。私も何度も体調を崩した。同人誌って、楽しいだけじゃないんだな、と思った。本当に色々あった。二度と集団で、同人誌なんて作らないとまで思った。(笑)。

それでも、やっぱり不思議なもので私ははじめての同人誌を作れたことを誇りに思ってる。 形になるって、感動ですよ。そして、それを購入してくれる人がいる。 
奇跡じゃん。

私だけではできなかったから、最終的に抜けた人達にたいしても感謝もしている。 

さて、前置きが長くなりましたが、そんな涙と涙と涙で作成した、私が編集長をつとめた、沖縄の食をテーマにした同人誌、『くわっちーさびら』をまた今年も5 月21日文学フリマ東京で販売します。 18ページ、オールカラーです。 
エッセイ2本、他沖縄の麗美な画像盛り沢山な紙面となっております。

是非会場に足をお運びいただき、お手にとっていただけましたら幸いです。 
よろしくお願い致します。

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