重りの位置関係から見る関節のストレス
こんばんは、理学療法士&ピラティストレーナーの谷田部くるみです。
本日は6:30からはスタジオnano代表 高橋トレーナーによるビジネスの勉強会「NORIES COME TRUE」でした!
今月のテーマはコミュニティについて。
他人を信じられず人との繋がりをつくれないでいると、立場を利用して自分を強く大きく見せようとしてしまう
寂しく孤独な人間になってしまう
という話を聞き
相手を信頼すること、相手から信頼される人間になることが大事だなと感じた、そんな朝活でした!
さて、本日のテーマです!
重りの位置関係から見る関節のストレス
前回はヒトの重心位置について紹介し、支持基底面に対して重心位置をどうコントロールするかがポイントとお伝えしました。
今回は、重りの位置が変わることで関節にどのようにストレスが生じるのかを不良姿勢からお伝えします。
各部位の重さによる関節へのストレス
前回もお伝えしましたが
物体には重力が働いておりヒトのカラダの各部位にも重力が働いているため、筋力が働いていなければ姿勢は崩れます。
例えば、頭が前に出ている姿勢では
頭の重さにより頭が前側に転がる力が働き、頸の関節にストレスが生じます。
関節にストレスが生じない姿勢が「理想的な姿勢」になります。
※理想的な姿勢=耳垂、肩峰、大転子、膝蓋骨後面、外果前方が一直線に揃う
詳しくはこちら
理想的な姿勢では頭・胸郭・骨盤・足部の位置が一直線に揃っている=各部位の重りが揃うため、関節へのストレスがないです。
理想的な姿勢では、必要最低限の筋力(姿勢保持筋)で重力に抗することができます。
しかし不良姿勢では、頭・胸郭・骨盤・足部の位置がズレることで各部位の重りが下方向に転がる力=関節へのストレスが生じます。
ヘッドフォワード(頭が前に出た状態)
頭が重心線よりも前に位置するため、頭が前に転がる力が生じます。
=頭頸部屈曲ストレス
前に転がる力に抗するためには、後ろに引っ張る力が必要になります。
=頭頸部伸展
そのため、頸や肩の筋肉が過剰に収縮し硬さを生みます。
スウェイバック姿勢(骨盤が前に出た状態)
頭と胸郭が重心線よりも後ろに位置するため、後ろに転がる力が生じます。
=腰椎伸展ストレス、股関節伸展ストレス
後ろに転がる力に抗するためには、前に引っ張る力が必要になります。
=股関節屈曲
そのため、股関節の前面や大腿四頭筋が過剰に収縮し硬さを生みます。
まとめ
①重心線に対して重りはどこの位置にあるのか
②その結果、どの関節にどの運動方向のストレスが生じるのか
③ストレスに抗するためにどこの関節でどの運動方向で支えているのか
上記の順に見ることで、慢性的に硬くなりやすい部分やケガをしやすい部分を見抜くことができます。
今回は矢状面上(横から見た姿勢)の見方になりますが、前額面上(前後から見た姿勢)での見方も同じように考えることができます。
姿勢、動作は3面(矢状面、前額面、水平面)で見ることで
どこの関節にどのようなストレスが生じているのかが分かります。
まずは矢状面上の見方が分かりやすいため活用してみてください☆
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。