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姿勢&動作を見るときに抑えておきたいバイオメカニクスの視点

こんにちは、理学療法士&ピラティストレーナーの谷田部くるみです。

昨日は一日自宅で仕事をしておりました。

ZOOMを店舗と繋ぎながら在宅勤務です。

担当している指導者向け事業の、今期の振り返りと来期の目標設定&施策を考え代表とミーティングしたり、後輩とピラティス指導についてミーティングしたりなど、カラダではなく頭をよく使った一日でした。

(スタジオnanoは3月末が年度末の区切りになります)

また自宅でオンラインレッスンも行いました。


「オンライン」という便利なものができたおかげで、移動時間を節約しながら仕事に集中でき良いな!
と思う反面
圧倒的に活動量が低下するので、カラダには良くないな〜と身をもって体感しています。苦笑

きっと世の働く皆が感じていることだと思うので、より運動の重要性
ライフスタイルにいかに運動を取り入れるかの需要は高まりそうですね!



さて、本日のテーマです。

姿勢&動作を見るときに抑えておきたいバイオメカニクスの視点

前回、立位の姿勢評価から機能不全が生じている部分を予測立てすることをお伝えしました。


前回お伝えしたことは
理想的な姿勢と、そこから逸脱した不良姿勢の見方でした。

まずはその見方を抑えたら、次のステップとして「バイオメカニクスの視点」で見ることで、どこにどんなストレスが生じているのかが理解しやすくなります。

身体重心位置(COG)について

当たり前ですが・・・地球上の物体全てには重力が働いています。

ペンを持ち上げて手を離したら必ず下に落ちますね?

ヒトのカラダも同じで、常に重力の影響を受けています。
そのため重力に抗することができないと姿勢や動作が崩れます。


重力に抗するためには?

重心のコントロールがポイントになります!


重力と釣り合う位置が重心位置であり、ヒトのカラダでは「身体重心(COG)」といいます。

身体重心


支持基底面(BOS)にてついて

重力のコントロールを考える上でもう一つのポイント「支持基底面(BOS)」です。

支持基底面とは、物体が接地している外周で囲まれた面積のことです。
※接地している足裏だけでなく、足と足の間も面積に含まれるところがポイントです

支持基底面


重心位置と支持基底面の関係

重心位置が低く、支持基底面が広いほど物体は安定します。

ヒトの立位姿勢は重心位置が高く、支持基底面が狭いため非常に不安定なつくりをしています。

逆三角形全身


支持基底面から重心が外れてしまうと倒れてしまうため、ヒトは狭い支持基底面の中で常に重心をコントロールしながら動いています。

こう見ると、フラつかず立っていられるってそれだけでスゴイことですね!!


前回紹介した理想的な立位姿勢のライン(耳垂、肩峰、大転子、膝蓋骨後面、外果前方が一直線に揃う)は、身体重心の線が通るラインと同じになります。

足底からは床反力(接地している部分から跳ね返ってくる力)を得ているため、重心のコントロールができていればどこの関節にもストレスが生じないです。

重心線と床反力線


しかし、頭が前に出たり骨盤が前に出たりすると床反力線と重心線がズレてしまい、倒れないように支えようとするためにどこかにストレスが生じます。

ストレスが少ない姿勢をつくるためには、個別の関節の役割(joint by joint theory)を整えることに加え、重心のコントロールが重要になります。


まとめ

ヒトの重心は上半身の重りと下半身の重りの真ん中にある
支持基底面に対して重心位置をどうコントロールするかがポイント


重心位置が変わることで関節にどのようなストレスが生じるのかを次回お伝えします☆


本日も最後までお読みいただきありがとございました。


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