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【横浜優勝】クライマックスシリーズ・SMBC日本シリーズ2024 振り返り。

\横浜優勝/

一昨日の夜は横浜スタジアムの外野で声を張り上げていました。一日挟み、やっと少し落ち着いたところです。

日本シリーズ現地の感想と、ポストシーズンの振り返りをしていこうと思います。


広島、燃ゆ。

横浜DeNAはレギュラーシーズンをなんとか3位で終え、クライマックスシリーズ出場が決まりました。

とはいえ、私としては我らが横浜DeNAがAクラス(リーグ内1~3位のこと)を"勝ち取った!"という感覚はほぼありませんでした。

というのも、順位が確定するちょうど1ヶ月前くらいの8月末時点では、4位で終わるんだろうな、でもまぁ、今永もバウアーも居なくなって最下位予想されていた中では頑張ったほうかな、そんな感じに思っていたのです。

しかし、9月に入ると首位だった広島東洋カープがまさかの怒涛の20敗。あれよあれよという間に4位まで転げ落ちてしまいます。

赤色、まさかの大失速

8~9月にかけて、下では中日・ヤクルトが熾烈な最下位争いを繰り広げ、上のほうでは広島・巨人、そして阪神があわよくば首位に食い込もうとしている中、横浜DeNAはずっと5割付近をうろうろしていました。なので、当然4位フィニッシュなんだろうなと。

ところが、9月に入ってありえない勢いで鯉の死体が落っこちてきて、最終的に横浜DeNAはなんかAクラスに入れてしまいました。3位は完全に棚ぼただったのです。

広島ファンの絶望を思うと胸が張り裂けそうです。ゆめタウン(中国地方中心に展開する大型スーパー)では、優勝セールののぼりも準備していたとかなんとか。

クライマックスシリーズ

クライマックスシリーズ

1stステージ

【結果】
阪神 ★★
横浜 ☆☆ →ファイナル進出!

3位の横浜DeNAは、まず2位の阪神と、阪神タイガースの本拠地である甲子園で戦います。

先に2勝したチームがファイナルステージに進出です。

サンスポより

相手先発は1戦目が才木、2戦目が高橋遥人。2人とも、阪神が誇るエース級投手です。

対する横浜DeNAの先発は、エースの東克樹と今年入団の助っ人であるアンドレ・ジャクソン。

先発投手に関しては特に心配はしていませんでしたが、開催は敵地・甲子園。阪神タイガースファンによる本拠地での応援の圧力は凄まじいものですから、そこで勝ち越すというのはかなり条件としては厳しいと予想していました。

しかも、横浜DeNAは正捕手でありずっと東とバッテリーを組んできた山本祐大が骨折で離脱中。祐大は強肩で打率も残していたので、これもかなりのディスアドバンテージでした。

しかし、蓋を開けてみれば2連勝。

シーズン中の防御率も失策数も最低レベルだってにもかかわらず、ファインプレーの連発。2戦目は打線が爆発し、投手陣も余計な失点を許しませんでした。正捕手祐大が不在の中、ベテランの戸柱が攻守に活躍してくれたのも嬉しい。

二軍優勝の立役者であるフォードの代打HRもウハウハでしたね。Twitterで他球団ファンが「フォードって誰やねん」って口を揃えて言ってて面白かったです。誰やねん、まぁそれはそうなる。

阪神のことでは、2戦目の梅野懲罰交代が印象的でした。捕手2人しかベンチにいないのに……。代打原口が切りづらくなるのは助かりましたが。

ただ横浜DeNA的に、ふたつ大きな不安が残ります。

まずは1戦目、好投していた東が走塁で怪我をし、早くにマウンドを降りてしまったのです。診断は左太ももの肉離れ。翌日、出場登録が抹消され、ファイナルステージに出場できないことが確定しました。

ふたつめは、2戦目に三塁手の長距離砲・宮崎敏郎がこちらも走塁で怪我をし、歩くことができずにおんぶされてベンチに戻ってしまいました。足がつったとのことで、大事ではないというような報道にはなっていたものの、歩けなかった様子を見てしまっている以上、不安は拭いきれません。

三塁を守れる内野手が他にいないわけではありませんが、安定して3割打てて長打もある宮崎の代わりとなると、どうしても難しくなってしまいます。

1stステージは2連勝で終えたものの、ファイナルステージ、日本シリーズと続いていくことを考えると、エース東の離脱、三塁手宮崎の怪我はあまりにも大きい。

ファイナルステージに進出した喜びよりもこの先の心配のほうが勝ってしまう、そんな心境でした。

ファイナルステージ

【結果】
巨人 ☆★★★☆☆★
横浜 ★☆☆☆★★☆ →日本シリーズ進出!

スポーツ紙が出す先発予想に絶望感を覚えます。

スポーツ報知より

どう見ても不利です。名前見ただけで差がありすぎるし、暴力だろこんなん。(悲鳴)

実際、Twitter見ても巨人ファンさんたちの「負けるほうが難しい」「普通にやれば普通に勝てる」「消耗しないためにもサクッと三連勝で終わらせたいね」というような、クッソ失礼なpostが大量に流れてきました。いや、まぁ悔しいけどその気持ちはわかっちゃったんですよね。

本当に怖かった。勝ち頭の東もいない。宮崎もどれくらい治ってるかわからない。相手は防御率1点台の投手だらけ。

初戦:佐野HR、筒香タイムリーで勝ち(0-2)

巨人のアドバンテージを消してなんとか五分にしたものの、森原ベンチ外!? また怪我人!? 継投どうするの!? ほほほほ、堀岡!? !?となっていました。

2戦目:森敬斗タイムリー、オースティンHRで勝ち(1-2)

友人のチケットで現地

よかった、なんとか勝ち越せました。っぱオースティンよ。

3戦目:オースティンHR、巨人バッテリーエラーで勝ち(1-2)

ソロ弾浴びたあとソロ弾で追いつくの偉人すぎ。

巨人ファンに囲まれながらスポーツバーで

まさかの3連勝。守備堅すぎ、中継ぎ崩れなさすぎ。もはや知らないチームです。しかし、5戦目は苦手な山崎伊織。

巨人ファン的には井上のほうが伊織より安心できるらしいですが、横浜DeNAファンからしたら伊織のほうが嫌なのです。

そして、大事な4戦目。これまで信じられないくらいカチカチだった守備に乱れがでます。知ってるベイスターズの姿。流れは完全に巨人側に。4-1で負け。

守備が堅いベイスターズ、やっぱり無理があったんですね。魔法が解けました。勢いだけで突き進むチームなので、一度連勝が途切れるともうダメなのかもしれない。いい夢を見せてくれてありがとう。

5戦目、伊織は調子が悪そうだったけれども、やはり打てない。濵口も絶好調で、全然投げ負けてなかったのに。門脇の守備が堅くてなかなかホームベースを踏ませてもらえず、結局、ヤスに代わってすぐ、中山HRの1点が決勝点になりました。1-0で負け。若手野手の活躍、いいですね。ウーン。野手が打てないのが悪いが、濵口がよかっただけに、早く代わってしまったのが悔やまれる結果に。

3勝3敗で迎えた6戦目。引き分けでも巨人の勝ち。泣いても笑ってもこれがファイナルステージ最終戦。

そんな大事な試合、初回から森敬斗の悪送球で先制を許します。4回には戸郷がスクイズで追加点。これで2点差。あぁ、終わった。ほな、また来年……。

と半ばヤケクソで観ていましたが、5回に梶原ヒットからの森敬斗がタイムリー。代打フォードも続いてタイムリー。声出た。まじで? 梶原と森敬斗の足もたまらん。これで同点に追いつきます。

しかし、引き分けでは実質負けです。まだ点が要ります。

9回に、8回から投げていた菅野が跨いで再びマウンドに上がります。無死から森敬斗がヒットで出塁。ピンチバンターの柴田が綺麗に決め、一死二塁。桑原が内野ゴロに倒れますが、好判断で森敬斗が三塁に進みます。桑原のアウトを無駄にしないのが偉い。これで二死三塁。そして、牧。勝ち越しタイムリー。さすがキャプテン。シングルヒット。森敬斗が三塁まで進んでいたことがここで活きてきます。初回のエラーを取り返す素晴らしいプレー。スタジアムのヒーロー。これが決勝点となり、2-3で勝ち、下克上達成!
※リーグ3位からCS優勝することを下克上と呼んでいます。

巨人は投手野手ともにとにかく守りが堅くて、戦っていて本当に息苦しかったです。ただ、点取ゲームである以上、あれだけ打線が冷えているのは敵ながら気の毒でした。慌てて上げてきたエリエ・ヘルナンデスが結局最後まで打てなかったのも誤算だったかなぁと思います。5番大城よりは5番エリーのほうが怖いですが、5番が怖くないとどうしても岡本で勝負してもらえなくなってしまうので。

また、菅野を跨がせた采配にも個人的には疑問符がつきます。2戦目に負け投手になってしまったため、メジャー挑戦前にどうにか勝たせて送り出したい、という阿部監督の下心が見えてしまいました。もちろんそれで勝てれば最高でしょうが、目の前の勝負に向き合う上で菅野の勝ちは最優先事項ではない。大勢が3連投中だったとはいえ、それでも大勢を出されたほうが嫌だったと思います。

日本シリーズ

【結果】
DB ★★☆☆☆☆→日本シリーズ制覇!
SB ☆☆★★★★

計8試合かけてなんとかここまで辿り着きました。一方、パ・リーグでは福岡ソフトバンクがCSファイナルステージで3連勝のストレート勝ち、貯金42で優勝した圧倒的強さを見せつけていました。

セ・リーグのCSが「ソフトバンクにボコられる権利を争ってるだけ」とまで揶揄されるほど、シーズン中でもCSでもレベルの違いを見せつけてきたソフトバンク。

それでは、試合前の勝敗予想を見てみましょう。

私は名探偵なのでわかっちゃうんですけど、横浜DeNA1勝予想してる人たち、本当は0勝だと思ってますよね?

まぁ私も、1勝できれば御の字、くらいに思っていました。だって、みんなホークス強い強い言うんだもの。パ・リーグの試合は全然観てないんですが。とにかく、ネームバリューだけで怖かった。助けてほしかった。

さて、初戦の日は横浜スタジアムではなくライブでKアリーナ横浜に居たので、途中まで試合を観れませんでした。

ハマスタでCS優勝グッズのお買い物をしてから
Kアリーナ横浜へ

ライブ後、速報を確認すると0-2で負けてる。ウーン、巨人の投手陣になんとか投げ勝ったとはいえ、まぁそううまくはいかないですね。

でも、9回裏に3点追い上げたのはすごく意味があったな、と。表の堀岡3失点がなければ云々とはあまり思わなくて、というのも、ビハインドで伊勢森原を出すわけにはいかないし、あの時点で取れる選択肢が堀岡とディアスの2択だった中で、堀岡を選んだこと自体はおかしいくない。それに、5点差に開いたからこそ、裏に3点取れたと考えることもできます。2点差で負けるにしても、0-2で完封負けするより3-5で負けたほうが絶対にいいので、負けはしましたが、悪くない内容だと思いました。

2戦目は、3回時点で半分ふて寝してました。3割くらいの意識でテレビ音声だけ聴いていましたが。昨日崩せたオスナも、そう何度も失点せんわな。ヒロインの「牧選手の応援歌が好きですw」って、小馬鹿にしてます? 余裕ぶっこいてて正直ちょっと腹が立ちました。

福岡に移動して3戦目。戻ってきたエース東。病み上がりで心配でしたが、完璧でしたね。攻守に活躍する桑原も素晴らしい。ムード◎。戸柱もさすがCSのMVP、ポストシーズン絶好調です。4-1で勝ち。村上コーチの失言と指笛事件がありましたが、臆せず発言する東はさすが、エースの器ですよ。

4戦目、有給取って福岡へ✈️𓈒𓂂𓏸
席種はローチケ一般発売で取ったビジター指定席A。

コンコースで買ったビールに蓋がついていて感動した
鶏皮なんとか丼

5~7戦のチケットは抽選で当たっていて、水金で往復航空券も取っていましたが、開幕4連敗するとそもそも木曜の5戦目がなくなりただ福岡来ただけの人になってしまうので、気合いで4戦目も取りました。

試合前、お土産や日本シリーズグッズなどで8000円以上使いました。滅多にないことですからね、仕方ないね。

隣の席の兄ちゃん、職場に伊勢くんの親戚がいるらしくてサインやら写真やらいろいろ見せてくれました。いいなぁ。やっぱりいい子みたいです。

後ろの兄ちゃんが外野応援勢だったので、心置きなく大声出せました。「早く1点ほしいですね~。オースティン、ホームランでいいよホームランで」などと言っていたら、そのすぐそばからマジでスタンドぶち込んで、さすがすぎる。足つってから三振続きで明らかに不調だった宮崎にも1本でて一安心。5-0でまさかの完封勝ち。

試合中も度々ハイタッチした斜め前の80近そうなおじいちゃんは、山口から来ていたそう。年季の入ったホッシーのメガホンを持ってて、すごい、大先輩だ。「父方の実家が山口なんですよ」と言ったら、「たまに訪れてくださいね」言われました。

二次会で「王手をかけろ、ベイスターズ!」って叫んでるとき、球場BGMで終わりなき旅流れてるのよかったな……。高ければ高い壁のほうが、ね?

5戦目は、ホテルで仕事したあと急いで現地へ。

ただでさえ到着がギリギリなのに、スタメンフォードに衝撃を受けていたら1駅乗り過ごすというやらかしが発生。さらに、ユニホームをホテルのハンガーに忘れたことに唐人町で気づくというやらかしっぷり。伊勢タオルを首からかけてなんとか誤魔化そうとするも、ユニなしは服きてないのと同じくらい恥ずかしい。

席種はローチケ先行で取った外野三塁指定席。ベイファンもホークスファンもいます。

席に着いた頃には既に2回まで試合進んでしまっていて、焦りすぎて席からの眺めや飯の写真撮るの忘れたので、代わりに嶺井の打席の写真置いておきます。牧原大成の明太まぜそば、美味しかったです。

嶺井

左隣と後ろ列がベイファン、右隣と前列がホークスファンという感じ。隣の兄ちゃんが外野応援勢だったので、またしても心置きなく応援できました。7-0で、まさかの大差完封勝ち。王手! こんな強いチーム知らない。

昨年の今ごろ戦力外になって所属チームの日本シリーズをテレビで観ていた中川颯が、その一年後に日本シリーズの9回で投げている、感慨深いですね。それにしても周りのホークスファン、割合的にはベイファンより多かったのに、なんか声小さかったな……。

ヒーロー牧
ヒーロージャクソン

みずほPayPayドームさん、ビジターでも2人ヒーロー許してくれるのすき。ありがとうございます。

前前列のたびたびハイタッチしたおっちゃん、全力で応援してるのにユニなしタオルなしで珍しいな、と思ったら、試合後に中日ファンであることが発覚。バッグにドアラを付けていました。とにかくソフトバンクには勝ってほしくなくて、わざわざ名古屋から横浜DeNAを応援しに来たらしいです。二次会まで参加しててすごい。「細川成也がお世話になってます」と言っておきました。

応援団が、「横浜帰る前に牧選手に1本でて安心しました!」って言ってて、あーやっぱそう思うよねぇ~と。私もです。

球場飯とホテルビュッフェしか食べてなかったので、
帰りフライトの前に鉄鍋餃子

雨で一日後ろ倒しになった6戦目。横浜に帰ってきました!

崎陽軒シウマイカレーでランチ
@快活CLUB関内店

今日で決められればいいですが、調子が悪いとはいえ相手は腐ってもホークス。有原は前回打てなかった手強い相手。山川もいつ起きるかわからない。せめてDHがあれば……。

下馬評では雨中止が横浜DeNAに有利に働くと言われていましたが、そんなものは実際どうなるかわからないのが野球。王手王手と言われるものの、ファンとしては全然油断はできませんし、王者相手にそんなにすんなりいくはずもないと思っています。とにかく攻守丁寧に落ち着いてプレーしてほしいですね。頑張れ大貫!

プレーボール1時間前になったので、ハマスタへ移動。ドキドキしてきました……。

見慣れたこの景色が特別なものになりますように。

FC先行で取ったホーム外野レフト。前から2列目通路側という神席!

大声出すぞ、ベイスターズ!

席に着くと、隣の80近そうなおばあちゃんが、「本当はこの席には太った男の人が座る予定だったんだけどねぇ」と。本当は昨日息子さんが来る予定だったんだけど日程ズレて仕事で来れなくなったから、代わりに来たそう。あんまり知らなくて外野は気の毒だな……ってちょっと思ってしまったけど、筒香や東はもちろん、意外と伊勢くんも普通に知ってるようで、アツい。試合中も応援歌わからないなりにちゃんとメガホン叩いてるし、何度もハイタッチしました。

2回裏、筒香先制弾! どの試合も先制点は大事ですが、特にこの試合においては先制が大きな効果を持つと思っていたので、一安心しました。ソフトバンクが26イニング無得点を引きずっている状態で先制点を取ることで、ただの1点ビハインド以上の絶望感
を与えられるはず。連勝中の流れを渡さないために、絶対に先制する必要がありました。それにやっぱりねぇ、筒香のホームランでしか得られない栄養ってありますよ。それで終わらず、さらに2点追加できたのも花丸です。すごいわ。

それからは押し出しやらタイムリーやらなんか、よくわかんないくらいボコボコ点が入っていったので、詳しく覚えていません。あの場面で中継ぎスチュワートって采配はどうなんでしょう。阪神村上や巨人菅野も中継ぎで出てきては打たれているので、先発投手の中継ぎ起用はあまりいいと思えないんですよね。そうそう、代打佐野が打ったのよかったなって。スタメン外れたなりにちゃんと仕事するところがさすが。宮崎タイムリーで11点目。申し訳ないけど、これはさすがにもう勝ちですかね。

終盤、なんか右側にいるビジター席でスローテンポの若鷹軍団ループしてて怖かったです。ウチでいうライジング(※大差ビハインドテーマ)みたいなもんなのか? にしてもあまりに悲壮感が漂いすぎて、いやこういう時こそヤケクソでも大声出すのが応援なのでは? 諦めるなよ! とちょっと思ってしまいました。

結果は11-2。日本シリーズ4勝2敗で\横浜優勝/
26年振り3度目の日本シリーズ制覇!

いい眺め

大声出した甲斐がありました。ありがとう森原。ありがとう筒香。ありがとう番長。ありがとう南場オーナー。ありがとうスターマン。ありがとうハマスタ。ありがとう横浜DeNAベイスターズ。ペナント3位の貯金2から、最高の下克上。

MVP桑原はもちろん、助っ人先発のケイとジャクソンも報われてよかったです。というか、ポストシーズンの登場人物、全員えらいよ。間違いなく、チームで勝ち取った勝利。

二次会を終えて出ると、横浜公園の人だかりが物凄かったです。当たり前に終電逃したので、電車で行ける所まで行ってからタクシーで帰りました。ビールかけリアルタイムで観れなかったのが残念ですが、現地で優勝を見届けられたのでオールオッケーです。

近所のセブンでまとめ買いしたら、
レジのおっちゃんに「よかったですね」と言われた

さて、シリーズ開始前はソフトバンクが当然勝つだろうと予想され、私もそう思っていましたが、終わってみるとソフトバンクの敗因は明確だった気がします。
 
戦力に自信があること、シーズン中に圧倒的首位だったことが、皮肉にも弱点として出てしまったように思えました。逆境に立たされ慣れてないというか、2位とのゲーム差が離れていたせいで、「この試合を落としたらダメだ」という経験が足りていなかったというか。シーズン中は大差で首位にいたために順位争いとも無縁で、別に2、3試合落としたところで痛くも痒くもなかった。まぁそういうときもあるよね、と。

でも、短期決戦では1敗が大きく響きます。ホームで得点できないソフトバンクベンチはみんな目が死んでいてお通夜状態、継投策も意味不明な後手後手で、逆境でどうすればいいか、監督も選手もわかっていないように見えました。「負ける」という可能性を考えていなかった準備不足、直接的な言い方をするなら慢心、そういうものが足を引っ張ったのではないでしょうか。村上コーチや小久保監督のリスペクトを欠いた発言からも、そういう姿勢が感じられました。

勝っている時に明るいのは当たり前。それよりも、負けている時に如何に重い雰囲気を変えられるか、例えばWBCメキシコ戦でベンチを鼓舞した大谷のような、そういう存在が本当は成績以上にもっと必要なんじゃないかなと思いました。どんなときでも選手たちの気分を高めて盛り上げる熱男のような選手が再び出てきたときには、ソフトバンクはさらに隙がない手強い相手になるんだろうなと思います。

棚ぼた3位の分際で偉そうに他所様の敗因なんか語ってしまいましたが、基本的には阪神も巨人もソフトバンクも、格上なだけあってどこもそれぞれ強かったです。今回は横浜DeNAの瞬間最大風速がちょうどポストシーズンに来てくれたお陰で、なんとか日本シリーズで勝利できました。少しでも歯車が狂っていたら、どこで敗退してもおかしくなかったと思います。登りごたえのありすぎる高い壁でした。

とにもかくにも、今年のプロ野球はこれで終わり。157試合。他のどのチームよりも多く試合を観せてもらったことに感謝します。来年はリーグ優勝できたらいいな。


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