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もじのイチ、ZINEフェスの振り返り

年明け早々、週末即売会2連チャンで都立貿易産業センターをハシゴしてきましたので、そこでの気づきなどをば。


1/5 もじのイチ2@浜松町館

これまで即売会は文フリ東京に二度参加しただけなので、100サークル規模のこぢんまりした即売会は初めてです。

会場内は全体的にゆとりを持ってスペースが設定されていて、ブースの内側も余裕を持ってキャリーなどを広げられました。

設営

アイキャッチの小説新刊『チャットボットは北斗七星の夢を見るか?』と、他に既刊小説『LeadingNote』と既刊ZINE『ハマスタ』『エスコン』の、計4作品を持参。

服装も新刊に因んでフィリップ・K・ディック

初めてスマート本棚を使ってみて、これええわ。テーブル奥行きが90cmと通常の倍あったので、敷布はもっと手前で垂らすべきだったなと後からの学び。

さて、肝心なイベントの雰囲気ですが、個人的にはすごく居心地いい感じでした。

100サークル規模なので文フリ東京のようにごみごみしてないし、通路が広々としてるのも良い。

もちろん、規模が小さいということは来場者も相対的には少なくなるということなのだけれど、あまりそれは気になりませんでした。寧ろ、小説には一番向いてるイベントなんじゃないかなーという印象がありました。

というのも私の場合、もう小説を文フリ東京に出すのはやめようと判断するくらいには、文フリ東京で小説が出ていかなかったんですよね。それに対して、もじのイチでは小説もわりとじっくり見ていただけて、なんやかんやで文フリ東京よりもたくさんの方にご購入いただけました。

出展者にとって大事なのは、イベント自体の来場者数ではなく、そのイベントで何名に手に取っていただけるかなので、デカけりゃいいってもんじゃないという当然のことを改めて実感いたしました。

逆に、文フリ東京でわりと売れ行きが良かったZINEは思っていたほど出ていきませんでした。でも、委託販売の営業に回っていた方が、『ハマスタ』の表紙について触れてくださって、回り終えた後に個人的にお買い上げいただいたのは印象に残りました。オリファンのお姉さんもいたな。ベイスターズ繋がりのFF様がちょうど東京に来ていたらしく、初対面で4作ともご購入いただいて、こちらも誠に感謝。

客層的には創作文芸に興味を持っている方が文フリ東京よりも多いのかもしれません。

また、公式が買い回りガチャ大会を企画してくださってるのもナイスなアイデアでした。お目当てのブースに寄ったついでに他も見てみる、という流動性が高まって、ウチのような弱小出展者にとってはありがたい限りのシステムです。

打ち上げ(点呼に遅れてしまい迷惑をかけてしまったのですが)も、おもむろに無配交換会が始まったり、いや私は今回用意できてなくて貰うだけになってしまい大変恐縮でしたが、文字書きならではのお話なども沢山聞けて大変楽しかったです。前日誕生日だった話をしたら、ノリで再乾杯して下さってこれまた感謝。開催中含めてトータルで大満足でした。

来年も同規模開催とのことで是非出展したいけれど、文フリが拡大していることを考えると再来年以降はもう少し大きくなることでしょう。この雰囲気は維持していただけたら嬉しいなぁ。

1/11 ZINEフェス東京@台東館

浅草なんてもう何年も行ってないので、仲見世に出る地下街とか懐かしかったです。

ちゃんと敷布を前に垂らして設営

募集は半年以上前からされてたみたいですが、文フリで『ハマスタ』を絶賛してくださった方がいて、あまりの嬉しさに文フリ東京39のあとで急遽出展を決めました。

ZINEフェスということで、小説の持参は無し。代わりに、浅草ということで「そうだ 寄席、行こう」という、これを読めば今日このあとにでもすぐ寄せに行けますってなコンセプトの新刊を制作。

寄席に因んで着物で。
タートルにロングスカート、レザーブーツなんですけどね

もじのイチ後の『ハマスタ』『エスコン』の残部数が心もとなかったので少し増刷し、『寄席』は新刊ということで既刊2作よりも気持ち多めに持参しました。

土地柄で寄席のを用意しましたが、浅草の寄席にはそこまで詳しくないんですよね(小声)。冒頭から「寄席があるのは浅草だけじゃないが?」みたいなこと言っちゃってるし、上述のことからも判るように、浅草演芸ホールなんてもう何年も行ってないんでね……。贔屓の寄席は池袋と鈴本でしてね。  

まぁ、文フリみたいに結局は『ハマスタ』『エスコン』が売れていくんだろうな~、プロ野球のほうがコンテンツとしてはデカいしな~。

と思ったらなんとなんと、多めに刷った『寄席』が先に完売しました。わかんないもんですねぇ。

寄席に興味があるけどなかなか勇気が出なくてね~っていうまさにターゲット通りの方や、某師匠が好きすぎて個人的にお招きして落語会を開いてしまった方、某噺家さんのご親族の方など、やっぱり土地柄で考えて出してよかったな~!と思えるお客様たちでした。ありがたい。

野球のほうは、例によって通りすがりのベイスターズファンの方たち。ホークスファンの方もいらっしゃいました。そうそう、文フリでお世話になっているサーチアンドの里見さんもいらして、(既刊は文フリで交換させていただいたので)新刊をお買い上げ下さり。

イベントの雰囲気としては、文フリやもじのイチよりもなんかお洒落でキラキラなブースが多かった印象です。お隣さんがガチプロのイラストレーターさんみたいで、なんだかひっきりなしに人が来ていて圧倒されましたが、それはそうとして、自分のペースでわりと楽しめたと思います。

今回は買い回りをしませんでしたが、規模も、500サークルならまぁなんとかって感じに思えました。これを超えると、ちゃんと見て回るのは厳しくなりそう。

今回の学び

  • 小規模の一次創作文芸イベントでは小説が出やすい

  • 土地柄を考慮した作品を出すとわりとその効果は出る

  • ZINEフェスでは目を引く小物系も置いて装飾を凝ったほうがいい

さすがに二週連続は疲れました。次は文フリ東京40なので、暫くは原稿しながら作戦練り練りに注力します。では。


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