絵本『もいもい』の感想と0歳児の反応
『もいもい』は乳幼児の目をくぎ付けにするイラストを研究して作られたことで有名な絵本です。ですが、発刊が2017年と比較的新しいためか、0歳児におすすめの絵本として紹介されているケースは少ないように思います。
当たり前ですが、それ以前に発刊された ”0歳児におすすめの絵本” というテーマの書籍には掲載されていませんし、そういった情報を参考に制作されたネット記事にも載っていません。私が住んでいる区が発行していたおすすめ絵本集にも掲載されていませんでした。くもんすいせん図書にも掲載されていません。
でも、声を大にして言いたい。\おすすめで~す!!!/
まずはいつもどおり、『もいもい』の特徴を簡単にまとめました。
・低月齢の赤ちゃんにもおすすめの絵本
・赤ちゃんが ”よく見る” ことに注力して作られた絵本
・シナぷしゅとコラボ動画あり
では、さっそく絵本の内容や感想などを紹介していきます。
絵本『もいもい』はどんなおはなし?
出典:Amazon
『もいもい』にストーリー性はありません。 ”もいもい” というキャラクターが「もいもい?」や「もーい」といった言葉と共に描かれています。
『もいもい』では、小さいもいもい・大きいもいもい・たくさんのもいもい・変わった形のもいもいなど、いろんなもいもいが登場します。背景には賑やかな様子で音符や花が描かれており、とてもかわいいですよ!
以下は絵本ナビで紹介されている出版社からの内容紹介です。
私たちは、科学的な研究を通して赤ちゃんのための絵本を作る「あかちゃん学絵本プロジェクト」を立ち上げて進めてきました。
このプロジェクトのなかでいろいろな実験をしました。モイモイという言葉に対して、赤ちゃんがどんな形を思い描くのかを調べているときのことです。あるイラストが、あかちゃんの視線をくぎづけにして離しません。その注目度は、ほかの倍以上にもなります。
このイラストにはあかちゃんの視線を引きつける特別ななにかがあると考えた私たちは、ここから「もいもい」というキャラクターの絵本を作りました。この絵本をあかちゃんに見せるとビックリ! なんとそれは、泣く子も見つめる圧倒的な注目度のキャラクター絵本だったのです。
引用:『もいもい』出版社からの内容紹介|絵本ナビ
以下はAmazonに掲載されている絵本の一部です。
出典:Amazon
絵本『もいもい』の読み聞かせ動画
ディスカヴァー公式チャンネルが公開している『もいもい』の読み聞かせ動画です。
ちなみにシナぷしゅとコラボしている動画はこちらです。シリーズとしてシナぷしゅ公式チャンネルでたくさん公開されていますよ!
絵本『もいもい』の購入リンク
図書館で借りる以外にも下記のようなサイトで購入できます。
☑ Amazon(ハードカバー)
☑ Amazon(ボードブック)
ハードカバーは一辺18.7cmの正方形で、ボードブックは持ち運びやすい手のひらサイズです。
絵本『もいもい』の知育要素について
あくまで私の考えですが、『もいもい』を通じて絵本が好き、絵本に興味がある子になるかもしれません。
上で紹介した引用文にあるとおり、『もいもい』は赤ちゃんが注目するイラストと言葉を研究して作られた作品です。
公式サイトで実験内容を確認すると、”選択注視法” というやり方でいろんなイラストを赤ちゃんたちに見せて、より長く見たイラストを調査したそうです。ほかの絵本よりもジーっと見てくれる可能性が高いのではないでしょうか。
『もいもい』なら絵本に興味がなさそうな子でも見てくれるかもしれません。
ちなみに『子どもが夢中になる絵本の読み聞かせ方』という書籍では、絵本に興味がなさそうな子でも膝の上で絵本を楽しむようになる方法が紹介されていました。簡単に言うと、絵本を読むときは本を見て朗読するのではなく、子どもを見て語りかけるようにしてくださいといった内容でした。(かなり簡単で、私なりの要約です)
興味がある方は以下のリンクで詳細を確認してみてください。私は図書館で借りました!
絵本『もいもい』を読んだ感想
初めて読んだ感想は「なんだこれは」です。
前知識なしで借りたので内容の意味不明さにも「なんだこれは、どう読めばいいんだ」と思いました。
でもそれより、当時2ヶ月だった娘が明らかに『もいもい』にくぎ付けになったことに「なんだこれは、すごいじゃないか!」と衝撃を受けました。夫を呼んで「すごい見るよ~」と報告したくらいです。
思い返せば『もいもい』で好感触を得られたことをきっかけに絵本の読み聞かせ頻度が増えたように思います。やっぱり見てくれると読みがいがありますし。
『もいもい』は返却するまで何回も読み聞かせたましたし、返却後は関連動画を何度も見せました。私は赤ちゃんに動画をあまり見せたくない派でしたが、本人が好きそうだし時々だし10分くらいなら……と自分に都合のいい解釈をして息抜きしていました。もいもいありがとう!
絵本『もいもい』を読んだときの娘の反応
■0歳2ヶ月時点
前述したとおり、『もいもい』は娘が初めて集中してくれた絵本です。
それまでも『ごぶごぶごぼごぼ』や『じゃあじゃあびりびり』など見てくれていましたが、最初から最後まで集中して見ることができていませんでした。(まだ2ヶ月でしたし)
でも、『もいもい』は初見で最初から最後までジーっと見てくれていました。明らかに「この絵本気になるんだ!」とわかる反応です。
■0歳8ヶ月時点
再び借りてきました。相変わらずジーっと見てくれます。
娘は好きな絵本を見るとニコニコ笑ったり「うー」と声を出したりしますが、『もいもい』ではその反応がありません。面白い、お気に入り、といった感情はないけど注目してしまうのか?好きな絵本というより気になる絵本なのかもしれません。「さすが研究された絵本」と感心します。
ちなみに『もいもい』をマットで作った坂道の終着点に置いてみると頑張って取りにきました。笑うことはありませんが、執着はしているようです。
絵本『もいもい』の基本情報
イラスト:市原 淳
監修 :開一夫
出版社 :ディスカヴァー・トゥエンティワン
サイズ :幅18.7×高さ18.7cm
対象年齢:0~2歳
所要時間※:約40秒
※淡々と読むときにかかる時間
ページ数:28ページ
ジャンル:繰り返し、リズミカル
絵のテイスト:イラスト
東京大学あかちゃんラボ発のその他の絵本
・もいもい どこどこ?
・モイモイとキーリー
・うるしー
参考:【公式】あかちゃん学絵本
以下はAmazonで販売されている開一夫さん(『もいもい』監修者)の作品一覧ページです。
さいごに
『もいもい』について紹介してきました。
すぐにでもチェックしたい人は、ぜひ動画を見てみてくださいね。
こちらの記事が絵本選びの参考になれば幸いです。