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舌痛症とイトラコナゾール

舌痛症発症時に、痛かったのは画像の赤い箇所。


カンジダを原因菌として治療してくれる歯科医院をネットで見つけ、ファンギゾンシロップという抗真菌剤での治療をマジメにやって、1か月。5月中旬には、痛いのは下の画像の赤い部分だけに減った。真っ赤で細い毛がなくハゲ状態だった舌の前半分も、正常なピンク色に戻り、舌は外見的には正常になった。

しかし、感覚的には全然治っていなかった。

見た目が普通になっても、まだ舌の粘膜がとても弱かった。舌自体ボッテリと腫れていて、歯に当たるだけで痛む。軽く噛んでしまったら激痛で、その後1日後悔するハメになる。ちょっと噛んだだけで舌が赤くなってしまう。1日中舌の痛みが気になって、人と話すのも大変だし、一人でいる時も気が滅入ってくる。

辛いファンギゾンの治療を1か月やっても舌痛症が完治しなかったことは残念ではあったが、まだ希望は捨てていなかった。カンジダを原因とする舌痛症には「イトラコナゾール」という抗真菌薬が良く効くようで、なんと改善率95%という論文を読んだからだ。

ファンギゾンは腸管から吸収されない分、副作用の心配は少ないのは長所だが、表面の殺菌しかできないという欠点もある。イトラコナゾールは腸管から吸収されるので内臓への負担がかかるが、内側からカビを殺菌してくれるし、ほぼ1日中殺菌効果は持続する。次の診察では絶対に処方してもらいたいと思っていた。

2回目の診察の際、こんなやり取りが行われた。

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私:毎日3回、1日も欠かさずファンギゾンでうがいしたんですけど、舌の見た目はきれいになりましたが、すごく舌の粘膜が弱くて、舌の痛みが消えていません。粉っぽい唾液が出てパチパチして痛いです。

歯科医:ファンギゾンシロップで1か月やって治らないなら、カンジダの治療は終了して、痛み止めの治療に入ったほうがいいですね。

私:でも先生、カンジダの根が奥深い場合、表面の殺菌しかできないファンギゾンシロップでは病巣が残ってしまうのではないですか。イトラコナゾールを処方していただけませんか?
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ずいぶんよく調べているんですねぇ、と歯科医は少しあきれた様子だった。イトラコナゾールを出すつもりはなかったようだが、この時頼んでみて本当に良かったと思う。なぜなら、舌から唾液に混ざる痛い粉が、3週間イトラコナゾールを飲むことで消えたからだ。


ただ、痛い粉が消えたからと言って舌痛症が完治したかというとそうでもない。痛くないけど唾液はまだ粉っぽい。これはドライマウスが原因なのかもしれないと医師が言っていた。灼熱感、ヒヤっとした感じ、シビレ、チーズやヨーグルトのような味、舌がむくんで歯に当たったり、痛くはないけど違和感は残っていた。


舌痛症とは関係ないが、イトラコナゾールは私の持病である子宮内膜症や卵巣嚢腫を治してしまったかもしれない。

イトラコナゾールの服用期間に来た生理は非常に軽く、痛み止めはアスピリンという弱い痛み止めを1回飲んだきりだった。いつもなら痛み止めのEVE が手放せなかったのに、だ。

イトラコナゾールは少なからず私の子宮に何か影響を与えたのか、そのあと1週間おきで、合計3回生理も生理が来た。どれも非常に軽く、生理が来たことに気が付かなかったので、外出先で焦る羽目になった。激痛とともに生理がやってきていた自分にとっては、生理が来たことに気が付かないなんて、うれしくって思わずトイレで微笑んでしまった。

前回のブログで書いた通り、私はもともと重い生理痛と卵巣嚢腫もちだった。生理後1週間くらいは歩くだけで卵巣が痛むほどだった。それが、生理中からも子宮にも卵巣にも痛みがほとんど感じられないようになったというのは劇的な変化だ。

痛くないのはいいが、ずっと生理が続くのは困るなぁ、と思っていたら、今はとりあえずは頻度は落ち着いたようだ。

イトラコナゾールという抗真菌剤で月経痛が著しく改善するということを経験したので、子宮内膜症の原因はカンジダ説、私はけっこう信じている。

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