私とカンジダ症の出会い
舌痛症とは直接関係ないが、私とカンジダとの出会いは高校2年の冬。風邪を引いた後、白いオリモノが出た。親にばれないように家にあった「家庭の医学百科」を自分の部屋にもっていって調べたら、膣カンジダ症にかかったことが分かった。
場所が場所だけに恥ずかしい。当時17歳、婦人科に行ったこともない。ビデを買って洗い流してみたけど、まったく治らず。1か月自然治癒を待ってみたけど治らず。観念して婦人科へ行ったら1週間でひとまず治った。
それから半年~1年に1回くらいの頻度で再発していた。女性の5人に一人はかかると言われ、一般的な病気である膣カンジダ症だが、若いころの自分には本当に恥ずかしくて嫌だった。
20歳を過ぎたころ、ふと看護婦さんに、「なんでこんなにしょっちゅうカンジダ症になるんですかね?」と聞いてみたところ、こんなアドバイスをもらった。
「そこは石鹸つけて洗っちゃダメよ。」
と。一瞬意味が分からなくて、
「石鹸つけなきゃダメってことですか?」
と聞いたら、
「いやいや、石鹸でゴシゴシ洗ったら、いい菌まで殺しちゃうから、そこは水洗いだけでいいの。そしたらカンジダにかからなくなるから、試してごらん。」
とのたまった。それまで、自分が不潔にしていたからこんな病気にかかったんだと、毎晩ゴシゴシ石鹸つけて洗っていたのだ。半信半疑だったけど、石鹸でそこを洗うことをやめた。
カンジダ膣炎はそれ以降も再発したけど、そこだけは水洗いするというアドバイスに従ってからの再発頻度は、10年に1度くらいになった。あの時の看護婦さんには本当に感謝している。
カンジダがものすごくしつこいことを分かっているから、舌の痛みの原因がカンジダだとわかった時は、もしかしてこれも長い戦いになる?と思った。
ただ、前回書いたファンギゾンシロップとイトリゾールの治療のおかげで今現在、口腔カンジダ症はおさまってはいる。しかし、舌や上あごの粘膜はダメージを受けて回復していない。日和見菌のカンジダがまた私の弱った舌や粘膜に襲い掛かってくる不安は残っている。まぁ、あまり考えても仕方ないか。
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