舌痛症と唾液過多
ご注意
今回のnoteは唾液過多について書いています。舌痛症は、舌に必要以上に意識が集中することで症状が出やすいですが、実は唾液過多も似ている所があるようです。ドライマウスなのに唾液過多感に悩まされる人も存在するのだとか。ご自分が唾液過多に無縁だと思う方は、このnoteを読まない方がいいと思います。
私は舌と上あごの粘膜が荒れており、これまでに医師からは舌痛症・口腔灼熱症候群・粘膜が荒れるタイプの口内炎(カタル性口内炎)などの診断をもらっている。
元々は1年ほどドライマウスに悩まされていた私だが、口内炎に効くという漢方薬「茵蔯蒿湯」を1週間程度飲んだところ、唾液が増えすぎて人と話すのも一苦労、という状態になってしまった。服用をやめても唾液過多はすぐに収まらず焦ったが、1か月くらいして収まった。
1年続いたドライマウス期間に、私は無意識に唾液を飲み込む習慣があまりなくなってしまったようだ。安静時の唾液量を自分で測ってみても正常な普通の分泌量なのに、唾液が多すぎるように感じるときがある。仮性唾液過多という状態で、つまり「気にしすぎ」らしい。不快なだけで健康に悪影響はほとんどないようだ。
ただ、日和見的に実際に唾液が増えすぎて気持ち悪いときがある。食後は唾液の分泌が最も盛んになるらしく、ある時、気持ち悪いので計ってみたら上記の基準値15分12ccを少し上回っていた。
また、舌痛症/カタル性口内炎には、唾液が出すぎるという症状を感じる方もいるようだ。私も舌から「すっぱい系」の味がしてくると、唾液が増える感じがあり、舌痛症の症状と合わせて辛く感じるときがある。
私の日和見的な唾液過多とのお付き合いも、もう10か月くらい続いている。素人の私なりに唾液過多対策を色々調べ、最近は上手く付き合えるようになってきた。今回のnoteでは、なるべく薬に頼らない唾液過多対策をご紹介しようと思う。
1. 唾液腺を冷やす
唾液が実際に出すぎるときは、唾液腺が活発に動きすぎている可能性が高い。自宅にいる時なら、唾液腺のある場所を冷やすと、唾液の分泌量が落ち着いて手っ取り早い。唾液腺のアイスマッサージのやり方は、下記のとおり。
氷パックでも、ケーキ屋さんでもらえる保冷剤でも十分だが、私のお気に入りは冷感ジェルアイマスクだ。準備が楽だし、肌触りもやわらかく気持ちいいので悲壮感を感じない。唾液が分泌過多でなくても、口の中が気持ち悪かったら、冷たい物を頬に当てると、気持ちよく気を紛らわすことができる。
2. 酸っぱい物を控える
酸味の強い物を食べると唾液が増える。果物、酢の物、トマトソースとか、体調にもよるんだけど食後に唾液がドバドバになってしまうことがある。人と外食をするときは酸っぱい物を避けたり、家なら開き直って食べる、みたいにしている。
3. コーヒー、お茶を飲む
コーヒーやお茶には唾液の分泌を抑える作用があるらしいけど、別に私はそういう効果を実感したことはない。物理的に唾液量を減らしたい場合は、唾液腺を冷やしたり、低位舌で過ごす方が手っ取り早い。
私がコーヒー・お茶を飲むのは、口の中をリセットするためだ。夕方以降、舌痛症のせいで、口の中が酸っぱく感じる時があり、そういう時に唾液過多が襲ってくる。口の中に発生した酸っぱい味を洗い流すために、ゆっくりと口に含みながらお茶で一息入れるといい。
あと、前回のnoteで紹介した漢方うがいも、口の中のリセットができていいかも。
4. 唾液を捨てる
辛いときには、無理して唾液を飲み込む必要はないと思っている。コップやペットボトルに吐き捨てることもある。食後など唾液が多い時間帯にのんびりハミガキをすれば、唾液をたくさん捨てられて丁度よい。ハミガキ粉に含まれるミントには唾液の分泌を抑える作用があるらしく、ハミガキ後には唾液過多も収まり口の中がスッキリする。
以上が私の唾液過多対策だ。私自身は症状が仮性唾液過多で実際に増える時間帯も限られているので、今回ご紹介したようなコストも副作用の心配も少なく、簡単に続けられるような対策でなんとかなっている。
ネットで論文を調べたところ、鼻炎薬(抗ヒスタミン剤)や人参湯などの漢方薬が処方されて効くケースもあるらしい。個人的に気になるのはエラ唾液腺へのボトックス注射で、小顔効果があるらしいけど、効きすぎちゃったらドライマウスに逆戻りすると思うとリスクあるなぁと思う。
自分が唾液過多を悩んでみて、唾液過多のネットやブログの情報は、他の病気に比べて少ないと感じた。身の回りに同じ症状の人がいないのは仕方ないにしても、調べていてブログでも同じ症状に悩む仲間が見つけられないと寂しい感じがした。このnoteが唾液過多の情報を探す方の助けになれれば幸いだ。
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