舌痛症が調子いいときの落とし穴
やっぱり、最近は舌の調子がいい。まだまだ舌のシビレはあるし味もするし、食後30分くらいは調子悪くなるしで完治とは言えないが、だいぶ治ってきた。舌の位置さえ間違えなければ、それほど苦痛を感じないでやり過ごすことができている。
以前、Noteに舌位置のことを書いたけれど、舌の位置を矯正していたら、だんだん正解の位置がわからなくなってきた。そうなってくると、つい舌に力が入ってしまい、刺激を強く感じる羽目になったり。
最近になってやっと、ニコッと笑った時に自然と上あごにくっつく時の舌の位置が一番調子がいいことを発見した。これが私にとっての自然な舌の位置だったのかもしれない。
舌痛症あるあるだと思うけど、夜寝るとき、舌のシビレや味をモロに感じて、寝付けないことがある。1年前、本当にひどかった頃は舌から感じる刺激が強すぎて辛かった。時間とともに舌痛症が少し収まってきていて、ここ1か月は、「うん、少しシビレているけどまぁいっか。」と気にせず寝つきもいい感じだ。
それ自体はとても喜ばしいことなんだけど、調子がいいと感じながら眠りにつくと、翌日、逆に調子悪いと感じることがけっこうあった。なぜなのか?
きっと、調子がいいと、「このまま順調に治っていく」という期待が生まれるからなんだと思う。舌痛症のような慢性病が急激に治るようなことはめったにないので、無駄な期待はしない方がいい。
舌痛症は、自分では気づかないような改善を重ねていって、何なら今日と明日の間には改善はなく、時には悪化することだってあり、長いプラトー状態を乗り越えて、あるとき気づいたら、少し良くなったことを実感するものなんだと思う。長い目でみたらゆっくりと改善していればそれでよい、という病気だ。
期待したように治ってないことで感じる不満でメンタルが落ちてくると、「昨日感じた調子の良さは気のせいだったかも?」と考え始め、意識が舌のシビレ感や味に向いてしまい、苦痛の落とし穴にはまる感じがする。
改善しているからこそ、調子悪く感じちゃうなんてもったいない気がする。
先日ふと、こんなパターンに気が付いてからは、調子悪いなと感じた時、自分自身に「こんなに改善して良かったね」と声掛けし、ニコッっと口元で微笑んで、舌位置を調整している。たったそれだけで、意識が苦痛から改善したことへ切り替わり、気分もずいぶんと変わる。
前向きな気持ちを保つことも大切だけど、前向きに考えるからこそ、後ろ向きに揺り戻されることがあるので、期待しすぎには気を付けて、うまく心のバランスをとりたいと思う。