舌痛症と歯ぎしり
私は粘膜が荒れるタイプの口内炎にかかっており、それを舌痛症と呼んでいる。舌が口内炎を起こしているということを意識して、舌が刺激を受けないよう、例えば硬い物や熱い物を食べないなど、気を付けて生活している。
舌が歯や上あごに触れるだけでも刺激になってしまい、ジーンとして変な味がしてくるので、日中はなるべく低位舌で過ごして舌を刺激から守っている。1か月程度、低位舌を心掛けたところ、上あごの粘膜でザラザラしている場所が少し減ったり、舌の方も片方だけ以前の状態に戻った。
普通の口内炎が治ったあとみたいに、状態が良くなった部分は歯の先端が当たろうが、ザラザラして洗濯板状の上あごの粘膜が触れようが、ああ触れてるな、くらいの程度で嫌な刺激はほとんどない。思い返せば1年前は、そのあたりはちょっと歯が触れただけでも痛かったんだから、ずいぶん改善したと思う。
この経験からわかったことは、粘膜が荒れるタイプの口内炎(舌痛症)は、なるべく舌を物理的な刺激から守ればどんどん粘膜が回復していき、「あるレベルまで治癒」すれば、そう簡単にはぶり返さないということだ。ただ、ややこしいのは、体が治そうと分泌する滲出液が唾液で流されてしまったり、歯や上あごや食べ物からの刺激を完全に守ることは難しいということだ。だから、「あるレベルまで治癒」に到達するのに非常に時間がかかってしまう。
現在、残された舌の片側が調子悪く、色も少し赤っぽい。シビレを感じるのは片側だけなのに、まるで舌全体や上あごが痛いように感じたりするから不思議だ。私の舌を口の鏡で見るとこんな感じ。片側の側面がいわゆる地図状舌みたいになっている。
この赤くなっている部分、朝起きると歯形が付いてへこんでいる。どうも寝ている間に歯ぎしりして、舌が強く歯に当たっているようだ。シビレの発生源はまさにここ。せっかく低位舌で過ごしてなるべく舌を刺激から守っても、寝ている間に歯ぎしりで舌が強く擦れてしまっているから、この部分はなかなか治らないのかもしれない。調子いいところには歯形はついていないし。
ということで、「あるレベルまで治癒」するまで、この調子悪い部分を上にして横向きで寝ることにした。そうすれば、調子悪い部分が歯に触れないで寝ることができる。
ここ2日ほど横向きで寝ているが、気づくと寝返りを打っていて目が覚めると違う寝相になっているけれど、それでも多少調子がいい気がする。低位舌で過ごして1か月程度で違いを感じ始めたから、1か月後には改善を実感できることを期待して、横向き寝を続けていこうと思う。
横向き寝で治らなければ、舌を保護するようなマウスピースや歯を削ったりなどを口腔外科で相談してみようかな。