令和版!新時代の"ストリートライブ"とは?~KEEP OUT THEATERに見る配信の可能性~
もはやライブはどこでやってもいいし、どこで見てもいい時代。
それが令和だ。
2021年2月14日、YOASOBIにとって初ワンマンライブ「LIVE KEEP OUT THEATER」が開催されました。
僕のnote初投稿ライブレポートについては下記事をご覧くださいませ。
この記事ではライブをする"場所"にフォーカスしていきたいと思います。
このライブは、なんと!大都会新宿の建設中のビル8階で行われました。
地上8階の工場現場ですよ?もちろん音響が反響するような造りにはなっていないし、ほとんど外です。ライブハウスのようにPA機器が整っていて、音の返しも安定していて冷暖房が整っているわけではありません。ほこりも多いです。
このライブの裏側について、3か月に渡る密着取材をTBS NEWS様がYOUTUBEにアップされていました。
この取材の中で音源(インタビュー内でAyaseさんは原作と呼んでいました。作品に対する愛を感じます。)と生演奏のギャップやレコーディングのようにTAKEを設けられないため息継ぎの間の取り方、歌い方に苦しみます。
そりゃそうです。あれだけ音域が広く、速くテンポをとるのも抑揚を出すのも難しい曲を何曲もパフォーマンスをするには、演奏者もボーカルも相当な技術が必要です。
しかも11月時点でライブ会場が取れず計画が一度白紙に…!(おそろしい!)
結局ライブ本番のたった2週間前にようやくライブ会場が決定するなど怒涛のスケジュールで準備をしてくれていました(感謝・感激・雨アラレ)。
いざライブ本番。2月の夜、指先が凍りそうになるほど寒い中、Ayaseさんは震える指で鍵盤を叩き、ikuraちゃんはかじかみながらも透明で自由な歌声でリスナーを圧倒!バンドメンバーの演奏もキレキレでした!
ほとんど外で演奏しているのでこれは令和時代の"ストリートライブ"といっても過言ではないのでしょうか?(強引)
この日、少なくとも"4万人"の方がこのライブを見ていたそうです。
日本武道館のライブキャパシティーが1万4千人ですよ?さいたまスーパーアリーナが3万7千人。このキャパよりも上をいってます。
初ワンマンライブでこの人数がこの"ストリートライブ"を見ることができる。通常の路上ではまずありえません。笑
すごい時代が来たものです。
余談ですが、ミュージシャンなら一度は夢見る日本武道館も昔はTHE BEATLESがライブをするまでは
「神聖な武道館で音楽ライブをするなんてけしからん!」
というような意見が大半だったようです。何事もファーストペンギンになることは勇気のいることです。
でもYOASOBIは逆境を乗り越え、だれもやったことのない場所で、最高のライブパフォーマンスを多くの人の目に焼き付けました。
「こんな場所でもライブをやっていいんだよ。みなさんも好きなものを食べながら、飲みながら、好きな場所で見ていてください。」
いまやお茶の間どころかマクドナルドでハンバーガーを食べながらでも、スターバックスでコーヒーを飲みながらでも、電車で仕事から帰りながらでもライブを見れる。
様々な音楽と手軽に出会えて、どこでもライブが見れる時代。
この素晴らしい時代が生んだ音楽を楽しみましょう!では。
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