くるみの森プロジェクトが始まりました。
「 始まらないのは 終わろうとしないからさ 」
ー 星はなんでも知っている / ASKA ー
大好きなアーティストの方が最近発表した楽曲の中の1フレーズです。
奇しくも私は、12年間続けて来たスープ屋さんを今回の新型コロナウイルスの影響で強制終了みたいな形となってしまいましたが、どこかで自分でも
そろそろ一区切りつけないといけないなと思っていたのもまた事実です。
スープ屋さんを始めた時は、3年位したらお店とかも持ったりして自然と形が変わっているだろうなと漠然と思っていたのに3年なんてあっという間で結局全然変わっていなかった…。しかも丸3年を迎えた直後に東日本大震災が起きて。。あの時、あの絶望感のまま辞めていたらまた違かったかもしれませんが、結局あんな事が起きてもそこまで自分自身には大きな被害が及ばなかったのもあり、止めることをせず逆にそのまま走り続けました。
その後、同期や周りのキッチンカー仲間は自分のお店や工房を作ったり、自宅で講座や〇〇作り体験などイベントを企画したりどんどん変化していきました。そんな中、私自身は何か変わったかといえば基本スタイルは特に変わらずで実店舗も無いし、それでもおかげさまで仕事は増えていたけれど、寧ろここ最近はキッチンカーでの販売を辞めてケータリング業務のみにしたので仕事の内容としては縮小した感じでさえあります。その間には漢方の勉強を始めて漢方スタイリストや養生薬膳アドバイザーなどの資格を取得したり、6年前からは動画制作や情報発信の講座に通い始めたり。一見スープ屋さんとは全く関係ないようなことですが、漢方は薬膳のスープをメニューに加えたり、特に仕事の次に時間を費やしてきた動画制作に関しては更に関係なく感じますが、これによって私の人生観は大きく変わりました。今まで見えてなかった、いや、見てこなかった世界を見るようになりました。目の前しか見えてなかった窓が大きく広がった感じ? そんな目に見えないような変化は自分の中で起きていました。
きっと周りからは「なんでそんな事してるんだろう?」って思っている人もいると思いますが、それはスープ屋さんを始めようとした時に、私が当時の仕事と一見全く関係ないようなことをやり始めていたので周りにそう思われていたのと同じような感じかもしれません。周りからはわからなくても実は私の中では全て繋がっているんです。
「くるみの森プロジェクト」への道のり
「くるみの森プロジェクト」の構想が始まったのはもう5年位前からです。
今朝、PCのフォルダを見ていたら当時2015年11月に書いた企画書が出て来ました。最近見てなかったので、久しぶりに目を通してみると意外とちゃんと書いてるじゃん!と。笑 しかも今思っていることとほとんど変わっていないのでブレてなくて良かったなと思いました。今まではやりたくてもまだ細かい所までのイメージが具体的に出来ていなくて、将来的に目指した場所は見えていたけれどそれは技術的にも予算的にもすぐには出来なくて。。
そうこうしている間に日常に追われまたしばらく放置する日々。当時、この企画書は私の兄に向けて書いたものでした。これをやるにはネット技術に長けている兄の協力が必要だと思ったからです。それを見て兄はすぐにネットショップのベースを作ってくれました。なのに私は結局それを使うことが出来ず。。 1年位して兄から「もうこれ解約してもいいよね。」と言われ、「うん。。ごめん💧」とお金もかかるサーバー契約も請求することなく解除してくれました。あれは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
じゃあ、なぜその時に出来なかったのか。きっと私の中での優先順位が別にあったのだと思います。でもその時に優先してきた時間や経験が今に繋がっているんだとも思っています。(完全に自己肯定感でもありますが💦)
今回のコロナの影響で今まで作らなきゃと思っていた時間が突然出来て、その中でどうしたらこれがうまく出来るのか自分なりに考えてみたら、これにはこの機能があって、これにはこれがあるから、これをこうすればこう出来るのでは?ということがある時どんどん見えてきたのです。それは5年前ではシステム的に出来なかったこと。また私自身もまだまだ技術面で色々出来なかったこと。そしてちょうど12年目を迎えたこのタイミングで今回はウイルスにより強制的に時間が出来て、、今度こそ本当にスープ屋さんを辞めなきゃいけないかと思う中で、「くるみの森プロジェクト」が今だからこそ出来ることなんじゃないかなって思っています。流れ続けて行く時間を自分で一度ストップするのはなかなか難しいことです。「終わらなければ始められなかった。」そう今は思っています。(終わったわけではないけれどw)
くるみの森プロジェクトとは