部屋にこだわる
お子さまが、好む部屋や場所、またはそうでない部屋や場所はありませんか?
うちの子の場合、最近はあまり気にしなくはなってきましたが、特に寝る部屋にはこだわっていました。
「こっちがいい」などと言ってくることがよくあり、自然と寝る部屋は娘の好みに合わせて決まっていきました。
【考えられる理由】
・感覚過敏によるもの、
・ただ好みが激しい。
・部屋の匂いや雰囲気、温度などの好みあり、それらが強く出ている。
《対処法》
・何を嫌がっているのかなど、様子をよく見る。
・本人が伝えられる段階であれば、何が嫌なのか、どうしたいのかなどを、聞ける範囲で聞く。
・絶対にこの部屋で寝るとか、絶対にこの場所で過ごすなど、固定しない。
一見わがままにもとれてしまうが、わたしたちが想像してる以上に、感覚過敏やそれ以外のことで、本人は辛い思いをしていることもあるので、可能な限り対応するようにしています。
もちろん、明らかにわがままによるものなどは説明して対処する。
案外、そういう時はそこまでこだわらないので、うちの子の場合はわかりやすかったです。
10歳になる現在は、寝る場所や、自宅に関してはこだわりが強く出る事は少なくなりましたが、外出先では現在もこだわりがあります。
例をあげると沢山あるのですが、ひとつご紹介すると、祖父母の家には好んで行きたがるのですが、到着すると玄関から中々入ろうとせず、しばらく玄関前で過ごします。(行ってから帰るまで、ずっとその場所で過ごす日もあります。)
これは現在も続いていて、長い間娘の様子を観察してきてわかったことのひとつに、やはり感覚過敏によるものが大きいようです。
おじいちゃんおばぁちゃんには会いたいけど、その部屋に入るのが恥ずかしい、緊張するなどがあり、聴覚過敏も強く出るため、耳を塞ぐ仕草も多くなります。
はじめは、無理に部屋に入れようとしていましたが、無理に入れると、場の雰囲気に馴染めず、物を投げたり、わたしたちを叩いたり引っ掻いたりして、ずーっと慌ただしい時間になってしまうことがほとんどなので、今では無理に部屋に入れることはしません。
声掛けをしながら、なるべく娘のペースに合わせて、少しずつ部屋に入ります。
かと思えば、たまにですが、自分ひとりでササっと入って行くこともあるので、それは未だになぜかわかりません。
なんとなくわかっているのは、入る部屋に人が少ないとわかっているときや、気持ちが落ち着いている日など、色々な過敏の症状が緩やかな日が多いように感じます。
お母さんや周りの方が頑張り過ぎると、本当に疲れてしまうので、こうでなくちゃ!や、こうあるべき!は一旦横に置き、気楽に考えるようにしています。
わたし自身、中々そう思えない時期もあり、今思うと本当に辛い時期でもありましたが、現在は、どれもOK!と思えるようになり、何より自分が一番楽になりました。
💠プロフィール💠
真方光君(まがたひろこ)1978年生まれ 10歳の娘と2歳の息子がいます。
10歳の娘は、13qモノソミーという障害があります。
私と同じように療育されているお母様やそのご家族、障害や発達に心配のあるお子様と関わる方々に向けて発信しています。
オススメしている対処法や考えられる理由がもちろん全てではありません。
私や私の仲間のお母さん達の通ってきた道。
そこから拾い上げてきた対処法です。
全てのお子様に役立つかどうかは未知数ですが、ひとつのアイデアとしてお役に立てれば、大変嬉しく思います。
全てを網羅する事は出来ないかもしれませんが、私達が、何十というアプローチを何百回と試し、うちの子に効果が見られた事例をご紹介していきます。
娘の感覚過敏のことを勉強していく中で、『皮膚のセンサー』についてとても興味が湧きました。
現在は、バリニーズマッサージのセラピストとしても活動しています。