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【質問リスト付き】よくある「お客様の声」はもう効果なし?行動経済学で変えるレビュー戦略

お客様の声を掲載している企業や個人は多いですが、
「結局、褒めることしか書かれていない…」
「どこかで見たような内容で、心に響かない…」

そんな感想を持たれたことはありませんか?

実は、多くの「お客様の声」が機能していないのは、
読み手が「リアルな体験」として感じられないから です。

では、どうすれば 「本当に効果がありそう」と思わせるお客様の声 を作れるのか?
行動経済学や心理学を活用し、「読み手の行動につながるレビュー」 を作るための質問リストを紹介します。


1. なぜ「よくあるお客様の声」は響かないのか?

ほとんどの「お客様の声」には、以下の 3つの問題 があります。

① どこにでもある「絶賛レビュー」になりがち

「とても良かったです!」「素晴らしいサービスでした!」
「親切に対応してもらえました!」
「本当に買ってよかったです!」

→ これらは悪くはありませんが、具体性がなく、読み手にとって「自分ごと」として感じにくい という問題があります。


② 「購入前の不安」や「決断のきっかけ」が書かれていない

ユーザーは「購入前にどんな不安を感じていたのか?」を知りたいものですが、
ほとんどのレビューには 「買う前に何を悩んでいたのか?」 が書かれていません。

「最初は迷っていましたが、結果的に大満足です!」
なぜ迷っていたのか?どんな不安があったのか?が書かれていないと、説得力が弱い。


③ 体験の「変化」が描かれていない

人は「変化」に興味を持ちますが、多くのお客様の声は 「購入後の結果」だけ しか書かれていません。

「使い始めてとても快適になりました!」
→ では、使う前はどうだったのか?どんな問題を抱えていたのか? がないと、共感しにくい。


2. 行動経済学・心理学を活用した「響くレビュー」の作り方

① 「ビフォーアフター」のストーリーを作る(ピークエンドの法則)

人の記憶は、「強い感情を感じた瞬間(ピーク)」と「最後の印象(エンド)」で決まる(ピークエンドの法則)。

したがって、お客様の声には
「購入前の状態(悩み・課題)」
「購入後の変化(結果・体験)」

セットで記載 するのが効果的。

質問リスト

  • 購入前にどんな悩みや課題を抱えていましたか?

  • 何が決め手となって購入(利用)を決めましたか?

  • 実際に使ってみて、どんな変化を感じましたか?


② 「購入を決めた瞬間」の心理を引き出す(意思決定のバイアス)

多くの人が「買うかどうか迷う」ため、「決断の瞬間」に共感できる要素があると、読者の背中を押しやすい

質問リスト

  • 最初は購入(利用)を迷いましたか? もし迷ったなら、どんな点で不安を感じましたか?

  • 最終的に購入を決めたのは、どんなきっかけでしたか?

  • 「買ってよかった!」と思った瞬間を教えてください。

  • → 「買うまでの心理的ハードル」を見せることで、読者が自分に当てはめて考えやすくなる。


③ 「共感」を生む具体例を入れる(社会的証明)

人は、他の人が「自分と同じ悩み」を持っていたと知ると、安心して決断しやすくなる(社会的証明)。

質問リスト

  • あなたと同じような悩みを持っている人に、何かアドバイスをするとしたら?

  • もし購入前の自分にアドバイスできるなら、何を伝えますか?

  • 「実はこういうことも期待していなかったけど、良かった!」という点があれば教えてください。

→ 「購入を迷っている人」が共感できるような情報を盛り込むことで、より強い影響を与えることができる。


④ 数字・比較を使ってリアルさを出す(アンカリング効果)

具体的な数字や比較を入れると、説得力が増す(アンカリング効果)。

質問リスト

  • 使う前と比べて、どのくらい改善されましたか?(例:「1日2時間かかっていた作業が30分に!」)

  • 他の商品やサービスと比べて、どの点が良かったですか?

  • 購入後、どんな人にオススメしたくなりましたか?

→ 「〇〇が△△%改善された」「他のものと比べて〇〇が良かった」など、具体的な比較があると信頼性が増す。


3. 「読み手に響くお客様の声」を作るための質問リスト(まとめ)

1. 購入前の心理

  • 購入前にどんな悩みや課題を抱えていましたか?

  • 何が決め手となって購入(利用)を決めましたか?

  • 最初は購入を迷いましたか? どんな点で不安を感じましたか?

2. 購入後の体験

  • 実際に使ってみて、どんな変化を感じましたか?

  • 「買ってよかった!」と思った瞬間を教えてください。

  • 使う前と比べて、どのくらい改善されましたか?(具体的な数字があると◎)

3. 読み手の共感を引き出す

  • 他の商品やサービスと比べて、どの点が良かったですか?

  • 購入後、どんな人にオススメしたくなりましたか?

  • もし購入前の自分にアドバイスできるなら、何を伝えますか?


4. 「お客様の声」は、購入前の不安を解消するために使う

ほとんどの「お客様の声」は、単に「良かった」と褒めるだけで終わっている
しかし、購入を迷っている人にとって重要なのは、「自分も買って大丈夫か?」という不安を解消できるかどうか です。

響くお客様の声にするポイント

  1. 「ビフォーアフター」をセットで伝える(ピークエンドの法則)

  2. 購入前の迷いや不安を見せる(意思決定バイアス)

  3. 共感できる要素を盛り込む(社会的証明)

  4. 数字や比較で信頼性を高める(アンカリング効果)

このように「購入を決める側の視点」に立ってレビューを設計すれば、
単なる「褒め言葉」ではなく、読み手が「自分ごと」として考えられるお客様の声 になります。


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KURUME🎈|学問から販促ヒントを得るnote
最後までお読みくださりありがとうございました!チップは愛犬のオヤツを条件に妻には自由時間を貰って記事を書いています。ハンドルネームにイラストアイコンの僕ですが、サポートを下さった方には僕の素性も公開しております。