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フライス盤でシャルピー衝撃試験片の加工をしました

本日、実は人生ではじめて、フライス盤を使って加工しました。(学生ではなく佐々木の話です。)

プレス発表後、幸いなことにマテリアルコンテストに興味を持っていただける学生さん、先生方からお声がけをいただき、参加校が初回にも関わらず順調に増えています。

今後継続的な運営のためには、
・面白いコンテストであること
教職員の過度な負担にならないこと
が、重要になります。

参加校が増える中で、
・自分でも加工して他高専へも郵送できるようになりたい
・どの程度の寸法精度であれば、他高専の先生、技術職員さん、学生への負担がへりそうか?確認したい
・そもそも佐々木がフライス加工できるようになりたい
という思いから、フライス加工のご指導を頼れる技術職員の吉利先生に相談いたしました。

吉利先生と本日朝から
・丸棒のカット(←これは自分でもやったことあり)
・丸棒から角柱へのフライス盤による加工(←初体験)
を行いました。

とっとっとっとっという音を聞きながら、黙々と削りました。
吉利先生から、フライスの加工面と加工の順番の指導をいただきました。

±0.05の精度を出すとなると、学校の設備次第ですが、フライス盤と研削盤を使うことになります。

フライス盤のみでも加工はできるのですが、学科で管理するフライス盤だとドリルやフライス盤の治具の剛性から
・材料が硬いとドリルが逃げて寸法がでない
・最後のちょっとした追い込みをすると表面が荒れる(研削盤での加工が必要)
ことを学びました。

・±0.1程度であればフライス盤だけでも気をつければ十分出せること
を確認しました。

また、精度を出すためには、
・ノギスやマイクロメーターで計る
ことになります。

ただ、測る回数がふえるとその分作業を中断する必要が出るため、
・いかに同じセッティングで複数個試験片を加工できるか?
は大事なノウハウです。
(加工の専門家からすれば当たり前だと思うんですが、本日はそれを体感しました)

研削盤のステージですら、わずかな傾きが存在している時は、それを考慮して加工する話や、フライス盤でVノッチ加工をすると、フライスの直径が細い場合には剛性が足りず刃が逃げて寸法精度がうまく出せない話をお伺いしました。

機械加工学で色々教えるものの、自身で手を動かしたのは、はじめてでした。
ただ、加工がたいへんたのしく、いろんな発見もありました。

いい午前中でした。
今度は自分で材料を鋳込んでつくってみたいです。

技術職員の先生から「美しく立ち上がったバリの写真」と題して送られてきた写真です。アングルや撮り方から名店のお寿司のような写真だと思い、こちらに掲載させて頂きました。
技術職員の先生から共有いただいた「切り粉」の写真です。すごくきれいで、思わず触りたくなりますが、一つ一つが刃物のように端部が鋭利なのでさわってはいけません。

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