2日目 9月20日 水素アイデアハッカソンに参加しました。
午前中は久留米高専の佐々木から、水素とエネルギー活用についてショートレクチャーを行いました。
水素ステーションの建設費はおよそ4億円、ガソリンステーションは1億3000万円。比較すると非常に建設費用が高く、かつまだ利用者が少ないため、企業は短期的にメリットがないと言われています。
一方で、長期的な国策としてはメリットがあります。
1 多様な原料から水素ガスは生成できるため、世界情勢をうけての急激な物価上昇がおきず経済的にも安定することが想定されます。
2 日本の水素エネルギーに関連する特許や技術の水準が高くものづくりとしては、高付加価値の製品を作ることができる言われています。
3 CO2排出量を削減できる事が期待されています。(グリーン水素という言葉で検索)
企業の方と水素エネルギーの推進が大事だと理解されていながらも、短期的なメリットが少ないため、市町村と協力した上で、国からの補助金を頂いてようやく水素ステーションを建設できるようになります。(と、佐々木も豊田高専の環境都市工学科の佐藤先生に教えて頂きました。)
お昼ご飯をグループに分かれて食べました。佐々木は味噌カツ食べました。美味しかったです。
午後は豊田高専の創造工房に移動して、豊田高専の佐藤先生から開会挨拶、佐世保高専の西口先生から、学生へGEARプロジェクトの説明がありました。
配管のき裂探傷技術の紹介、奈良高専のき裂進展シミュレーション、久留米高専の水素拡散シミュレーション、大分高専の水素分離膜の研究紹介、社会実装のアイデアを紹介頂きました。
豊田高専の山田陽滋校長から、「みんなが10年後の自分たちの未来をつくる」ことについてお話がありました。昔に比べて変化が早くなり、教育が社会の標準を作るまで昔は30年かかると言われたそうですが、今は10年で社会の標準がかわるそうです。
確かにパソコン、インターネット、iPhone、生成系AIと専門家ではない人々の元に製品が届いて社会が大きく影響を受けるまでの時間は近年短くないっているかもしれないですね。
KOSEN水素アイデアソンについて佐藤准教授から説明がありました。1グループ6名に分かれて、身近に学校内で水素が利用できるアイデアを考える。(実現性がある程度あれば、なおよし)技術課題については考慮せず、まずはアイデアを出すという趣旨で説明頂きました。
その後、学生は豊田高専を探索しながら、水素利活用のアイデアを練って、発表資料を作成してくれました。
14時から16時まで、豊田高専の中村 裕紀先生、都築先生と久留米工業高等専門学校の我部先生、小袋先生、佐々木で研究交流と研究室見学も行いました。
都築先生の装置の大きさと、中村先生の疲労試験機の数に佐々木はびっくりしました。
試験片加工、研磨、疲労試験まで学生にたずさわってもらう点はさすが中村先生だなと思ってお話をお伺いしました。、試験片の研磨方法は、金属疲労研究をする高専教員あるあるでした。
ものづくりセンターの技術職員さんである池戸さくらさんから、豊田高専の留学制度のお話、実習の内容、ホブ盤の説明など大変詳細に説明を頂きました。
池戸さん自身が高専の卒業生で、電気科出身であらながらロボコンで行った機械加工が楽しくて、卒業後すぐに今の技術職員さんの枠に応募されたとのことでした。
学生が2時間半でアイデア出し、学内探索、プレゼン資料を作って発表してくれました。
荒削りながら面白いアイデアを発表してくれました。
gearの教員からのコメントもさすがの一言です。
学生ほんとに発表上手でした。