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夏の終わりか
まだ少しばかり涼しさが残る朝に
庭の木にから
「オーシーツクツク・・・」
「オーシーツクツク・・・」
と元気に、大きな声で
ツクツクボウシが鳴きだした。
まだまだ暑い暑い、と思っていたが
虫、花々、木々たちは
よくよく知っているのだ
夏の終わりを
正直なものである。
そういえば、ここ数年間聞いていないような気がする。
多分、その余裕が自分になかったのだろう。
ここにきても、齷齪しているのに変わりはないが
少しばかり自分自身を取り戻しつつあるのだろう。
有難いことだ。
蝉に声で時節を知ることができるとは
なんと贅沢で平和なことだろうか。
ありがとう。