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保護犬ハナ 優しいまなざし

7月から話をはじめ、ネットでやり取り行い
日程調整してみると、結局3.5ヶ月経ってしまった。
11月中旬の日曜日、里親さんのお宅に向かう。
最終的には会ってみないとわからないのだ。

高速道路は通常でも最も渋滞する区間が
更新工事のため一層混む予測があったのと
雨予報だったので、とにかく早めに出発。
ハナも初めての高速の長距離移動なので
その体調に注意しながら、こまめに休憩しつつ丁寧に走行した。

しかし、幸いに渋滞や天候に悩まされず
順調に目的地に進むことができた。

目的地で里親さんと会ってみると、ネットの印象通りに
真面目で優しい方だったので、まず安堵した。
全く知らない香りや音がする中で
里親さんと初対面したハナは
緊張した様子もなかった。

そしていざ、里親さんに引き渡した時、彼女が話しかけてきた。
「やっと来るべきところにこれたわ、ありがとう」って。
犬が話す訳ないのだが、僕にはそう聞こえたのだ。
ふと彼女を見ると、その瞳は安心しきった優しいひかりを放っていた。

ここに来ることが彼女の宿命だったのだろう。
いや、僕の使命は彼女をここに連れてくることだったのだと悟った。

あああ、良かった。
彼女は、ご家族の一員として
楽しく幸せに暮らすことができそうだ。
そして厳しい条件を承知し
気長に待って下さった
里親さんに大いに感謝である。

いろいろと教えてくれたハナよ、ありがとう

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