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保護犬ハナ 仮称をつける

先輩と少し話をしていると、お空は我慢できかねたように
小雨を落としてきた。

ワクワクしながら駐車場から自宅に向かう
その帰り道で、保護中になんと呼ぼうかと
仮の名前を考える。
センターからは4月ごろの生まれて聞いていたので、
美人さんだし、サクラかな、でもなんかピンとこない。
少し思い巡らすと、春、さくら、暖かく、やさしい、やわらかい、等々
「そうだ、花祭りがあったなあ」・・・
春だし、彼女の雰囲気も総じて「ハナ」とした。

自宅でクレートからリビングのゲージに移すと
あらかじめ暖めておいたホップレートの上で
じっとしながらこちらを見ている。
とにかく、水と夕食をゲージ内に置き離れて見ていると
食事をし、また暖かいところで寝息をたてだした。

人間の勝手な都合で、あっちこっち動かされてきた。
嗅いだことない、聞いたこともない、見たこともない
環境に来て疲れもあるだろう。
食べて寝てくれればよいのだ。

しばらくハナと呼ぶね、と心でつぶやきながら
小さな寝息を聞いた初日だった。

ありがとう。

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