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フットサポートでこんなに違うの!?

足漕ぎ以外の方は、車椅子を使っている間フットサポートに足を乗せている人が多いと思います。フットサポートとは、移動する時に足が前輪に巻き込まれないように、地面に当らないようにものです。しかし、それだけではありません。足は、姿勢を決定づける一つの重要なポイントです。

フットサポートの高さがあわないことで体にどんな影響を及ぼすか、今日はちょっとお勉強っぽいお話をしたいと思います。

フットサポートが高すぎると・・・当然膝が上がります。(体育座りを思い出していただけると、想像しやすいと思います。以下の影響は、体の状態によって異なります)。膝が上がると、膝が開きます。腿がアームサポートのパイプに当る、あるいは、膝下がフットサポートのパイプに当る可能性があります。痛みを訴える方もいますし、下手をすれば褥瘡になってしまいます。そして、腿が浮くことから骨盤が引っ張られて後傾ぎみになるため、滑り座りになりやすく、背骨の自然なSカーブが保てずに円背になりやすい。これは腰から首までの筋緊張や痛みを生みます。腿が浮くと、腿の重みを支える仙骨は褥瘡ができやすくなる。円背がひどく痩せていればバックサポートに当たる背骨部分にも褥瘡ができる。この姿勢は腕を前に出しにくい、状態によっては嚥下に影響が出ることがあります。円背は呼吸が浅くなる、内臓の働きが悪くなるなど内部へも影響を与えます。

フットサポート1つで、なぜこれだけ広範囲の影響が出るのか?と驚く方もいるかもしれませんね。体はつながっているので、つま先から頭まで互いに影響し合うのです。




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車椅子安全利用コンシェルジュ 久内純子
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