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車椅子冥利

人によってご馳走の基準は違う。価格が高いとご馳走。インスタ映え。ボリューム? それはないか…。雰囲気。
私の場合はダントツで香り。午後ティーのロイヤルミルクティのブルー缶を買ってきた日には仕事がはかどる。

同様に、車椅子に求めるものも違う。
ある人は、圧倒的に見た目重視。人に会っても恥ずかしくないように。老人っぽくない車椅子。

ある人は、高級重視。施設に入所した奥様へのプレゼント。プレゼントはやはり、高価であることも価値のひとつ。

ある人は、料理が出来ること重視。退院したら家族のために、料理を作って待ちたい。それがその人のプライド。生きがい。


急に車椅子が必要になり、戸惑う人も多い。人生諦める人も多い。

だが車椅子とは、歩けなくても人生を続けるためにある。その力になれれば車椅子冥利に尽きる。

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車椅子安全利用コンシェルジュ 久内純子
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