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介護保険を支援者任せにしない!
介護保険を使っている方、あるいはその家族は、情報収集や相談を担当のケアマネジャーや、訪問介護などの支援者に依存している方が多いと思います。しかし、それはあまりお勧めできません。ケアマネジャーも10年以上のベテランもいますし、当然新人もいます。長年やっていても勉強していない人もいますし、積極的に勉強や情報収集をしている人もいます。それは、ケアマネジャーや支援者に限らず、どの職業でも同じだと思います。
ですから、困ったときに担当のケアマネジャーで解決できない時には、一度、広く情報収集することをお勧めします。
介護保険の制度はとても細かく決めごとがあり、訪問介護でできる内容などは融通が利かないのも事実です。しかし、デイサービスは個性的なサービスをしているところがありますし、福祉用具は福祉用具貸与事業所によって扱っている機種が違います。例えば「こんな福祉用具、ないかしら」と相談した時に、「ないです」と言われたとします。その場合、その貸与事業所が取り扱っていないという意味で、他の事業所では取り扱っている場合もあります。
以前勤めていた福祉用具貸与事業所では、ホームページを見た本人や家族から直接ご相談いただくケースが1割程度ありました。その中に
「あきらめないで探してよかった。ケアマネジャーに相談したけど、全然前に進まないから自分で探したんだよ」
そうおっしゃる方がいました。ケアマネジャーも恐らくはいつも依頼している事業所には相談していると思います。しかし、それ以上の情報収集は行わなかったか、本人は頑張っても問題解決に至ることはできなかったのでしょう。このように、情報を持っていない支援者の場合、それが限界になります。特に「齢だから」「病気だから」の一言でなんでも済ませてしまう支援者や、ケアマネジャーと同じ事業所のデイサービスや福祉用具、訪問介護などのサービスを使っている場合には要注意です。
ただ、支援者のレベルは、なかなかわからないものです。どれくらいの情報収集した上で、返事をしているのか。支援している事業所では解決できないのか、介護保険では無理なのか。介護保険サービス外でも無理なのか。どのレベルでできないと言っているのか、そしてそれは本当なのか。何となく自分の経験値だけで答えているのか。
あなたの支援者の言葉は、どのレベルですか?
それを知るためには、あなたが情報を持っていなければなりません。介護保険を利用するなら自分で情報を集めることも大切です。それがあなたと家族の生活を大きく左右します。
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