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路面の衝撃を和らげるには・・Vol.1

車椅子で外を移動すると、アスファルトの細かい凹凸など路面の衝撃を見事に体に感じます。大きな故障のない私でも、30分も乗っていれば腰や体が痛くなります。ですから、もともと痛みがある方は本当につらいと思います。実際に、腰痛や頸椎に故障のある方からは、そのようなご相談を何度かいただいたことがあります。

路面の衝撃は車輪(前後輪)で拾い、フレームを伝って足や座面、アームサポート、背もたれから体に伝わります。この経路で、衝撃を緩和するポイントがいくつかあります。

路面に設置するタイヤに注目する方も多いと思いますが、実はタイヤよりもキャスターの方が大きく乗り心地に影響します。キャスターは、太さ、径、幅など、様々な種類があります。小さくて細いキャスターは格好いいと人気があります。しかし、これは体に振動を伝えやすいのです。体への振動を考えるなら、幅広のクッション性のあるキャスターや、サスペンション付きのキャスターがお勧めです。ただ、キャスターは何でも取り付けられるわけではありませんので、業者に確認してください。

また、介護保険で車椅子をレンタルしている場合は難しくなります。ほとんどの貸与事業所はそのようなノウハウを持っていません。しかし、卸会社の一部でアブソレックスをオプションとして扱っているところもあるかもしれませんので、相談してみるといいと思います。

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車椅子安全利用コンシェルジュ 久内純子
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