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the taste of link vol.1

シアンカ・ウー× Recall my blank presents
"the taste of link vol.1"

4月14日
大塚Hearts+

シアンカ・ウー

SEが流れてメンバーが登場
最後にボーカルの彼がフードを被って登場して
もしやそのまま唄うのかと思いきや
後ろを向いてバッと勢いよくフードを退ける

そして見えた姿にフロアからどよめきが起こった
耳の上まで短く切った髪
前髪も短くて
水色のパーカーに白Tにゆったりめの白いパンツのいで立ちも含め
ぱっと見の印象が変わっていて驚いた

1曲目は
春廃れ

下手から囲むように
下手前にベース
奥にギターとキーボード
上手前にドラム

そしてステージのど真ん中にスタンドマイク一本で立つボーカル

またこの姿が見れる日が来るとは思わなかった

またバンドのボーカリストとしてステージに立つとは思わなかった

相変わらず思うように声が出ない箇所はあれど
紛れもなくあの声で

立ち姿も
唄う姿勢も
マイクスタンドに手を添えるその指先も
纏う空気も
記憶の中の彼のままで

私が最後に見たのは風知空知でソロとして唄った6年前
その後まもなくしてぴたっと活動が止まってそのまま時が過ぎ
それ以来彼がステージに立ったのは確か北浦和KYARAの閉店に伴うRIDDLE主催イベントであらいといとうで出た3年前が最後

良くも悪くもあの頃のままだった
もう少し仕上げてきて欲しかったなと思いつつも
これに関しては諦めてる部分を感じる
彼にそれだけの気持ちがないならそれはしかたのないことだし
それを良しとしたらいけないのは分かってるんだけど
みんな彼に甘いなぁ

それでもやっぱりこの声が好きなんだよね
どうしようもなく

既に上げられてる2曲を聴いた感じではバンドのカラー的に綺麗めな曲ばかりなのかと思いきや
バンド色の強い曲もあって
3曲目が激しさもありつつピアノの音色が効いてて好きな感じだった

MCは俊輔さんが率先して話して盛り上げてくれて
場の空気を明るくしてくれて

きっとみんないろんな感情があって
前ではなく少し後ろから見守りたい人が多かったんだろうなと思う
一番前のフロアに人が降りてこなくて
みんな段上から見てて

俊輔さんが
こんな前のフロア空いてることある!?
って言ってて笑った

俊輔さんいわく
正式メンバーのフロント3人はバンド名にちなんでシアン色の衣装にしようとなったらしく
(バンド名の由来は色のシアンからきてたのね)

額賀さんはオシャレな藍色の模様が描かれた白シャツで
俊輔さんは青空を切り取ったプリントの白Tを着てたんだけど
それがまさかのバックプリント笑
知らずに買ったんだけどせっかくだから前後逆でリハに着てったらみんなから総ツッコミされたそう
そりゃそうだ笑
でもみんな気付かなかったでしょ?って

ずっと俊輔さんの話にうんうん頷くだけで
ステージ上では喋らないのかと思いきや
最後に一言振られて

「4月だからいろんなことがあるだろうけど
自分にとって居心地の良い
自分らしくいられる場所があるなら
それだけで大丈夫
きっと乗り越えられるから」

穏やかに話すその言葉があの頃と変わってなくて
すごく伊藤さんらしいなって思って
嬉しくなった

最後のポラリスがすごく良かった

綺麗なメロディーに良く似合う唄声

心地良く伸びる声
優しい響き

この唄声がずっと聴きたかった
この唄声がずっと恋しかった

もう一度この唄声に逢えて良かった

俊輔さん
彼を再びステージに連れてきてくれてありがとう

このバンドがこれからどれだけ精力的に動くのかは分からないけれど

そこが彼にとって居心地の良い自分らしくいられる場所であるならば
きっとまた私はこの唄声を聴きにいくんだろうなと思う

01.春廃れ
02.(呆れるほど綺麗で)
03.(黄昏れ夕暮れ)
04.(史上最大級)
05.ポラリス

Vo.Woo
Ba.Shunsuke Hirano
Dr.Yasutaka Nukaga

support member
Gt.Takahiro Nakamura
Key.sou-ri