MTV Unplugged Presents:SOPHIA
SOPHIA LIVE 2023
「MTV Unplugged Presents:SOPHIA」
3月4日
東京ガーデンシアター
ステージ向かって左から中央を向いて囲むように
グランドピアノ
ドラムセット
ベース
ギター
そして右端にボーカルマイク
奥の段の上にはストリングス隊の室屋カルテット
1stバイオリン
2ndバイオリン
ビオラ
チェロ
天井には立派なシャンデリア
そして舞台の中央には空の椅子の上にそっと添えられた一本のヒマワリ
そして足元にはMTV Unplugged presents SOPHIAのロゴ
そんな特別なステージセットで
都のグランドピアノに
ストリングスが加わって
何もかもが今日だけのとっておきの演出
これはメンバーみんな正装でくるのかと思いきや
ピアニストらしくシックなジャケット姿の都さん以外はいたって変わらずいつも通りの衣装
黒ちゃんにいたっては自作のgentle+cute=me Tシャツにジーパンというラフな格好
それがまた良いんだけどね
充くんいわく
かしこまった雰囲気ではなくて
普段のリハ風景を覗くようなラフな感じで見てもらいたいとのこと
メンバーが登場して椅子に座って
充くんの挨拶からスタート
今回のLIVEの主旨の説明と
声出しOKだからみんなにも歌ってほしいって
これ後のMCでも何度か言ってたんだけど
これだけ大きな会場でのアコースティックだとなかなかみんな声出し辛かったよね
1曲目は理由なきNew Days
トモのドラムから始まり
黒ちゃんのベースが力強く鳴り響いて
そこにギターの旋律が乗り
その上に流れるように奏でられるピアノ
一人ずつ音が加わっていって
そして最後に充くんの歌声が重なる
なんだかすごくこれこそがSOPHIAだって思った
このイントロの流れと歌い出しを聴いただけで
あぁ
SOPHIAが好きなんだ
って再実感した瞬間だった
大地の鼓動のような
心臓の鼓動のような
大好きなドラムのリズムにストリングスが加わって
まるで生きる讃歌のように聴こえる
手拍子も合わさって
アコースティックによく似合っていてすごく良かった
2曲目はがらっとアダルティーでオシャレな雰囲気になったゴキゲン鳥
そしてずっと聴きたかった嘘!
これがもうめちゃくちゃかっこよすぎて痺れた!
充くんのダークな歌詞と唄い方がたまらなく好き!
ストリングスが良い味出しすぎていてもう!
思わず宝島を思い出したけど
あの頃とはまた違う
今だからこそ出せる大人の色気たっぷりで余裕を感じられる音運びで
歳を重ねれば重ねるほどかっこよくなる曲だなぁと思った
今回全編ストリングスが加わることもだけど
普段のLIVEとは違うアレンジによって楽曲の今まで知らなかった新たな一面を見ることができて
楽曲が生まれて20年以上経った今
思い入れで深まる想いだけじゃなく
こうやって改めて曲をさらに好きになれることが本当に嬉しいことだなと思った
このタイミングでアンプラグドをやったのは
単にお声がかかったからってだけじゃなくて
思い出の曲や懐かしさだけで聴くんじゃなくて
改めて楽曲そのものを好きになってほしいと思ったからだったりするのかなと
ふとそんなふうに感じた
MC
室屋カルテットの方の紹介
続いてのメンバー紹介で
都トモ黒ちゃんのとこで終わらせる充くん笑
ジル「なんでやねん!」
トモ「なんか立場が変わった!俺のランクが上になった!」
ジルくんだけ一人声のボリュームとテンションがおかしい笑
そして今日の座り位置的にジルの隣になってしまって戸惑ってる黒ちゃんが可愛い笑
黒「左のイヤモニ外してるから全ての挙動が聞こえてくる
向き的にこっち見なきゃいけないんだけど
体の向き変えようかな」
今日のためにベースを新調するも届いたのがまたもやリハ最終日のギリギリになるという笑
充「だから間違えるんちゃうん?」
黒「内緒の話を言うな!」
それに比べてジルは借り物のアコギ
ジル「何もない男ジルですどうぞ!」
ジルのこの周りに流されずに自分の世界観を持ってるとこが好きよ
トモいわく自由っぷりが前より酷くなってるけど笑
そして今日聴きたいと思ってたhappy endが聴けて嬉しかった!
この曲は一言では言い表せないいろんな感情が胸の中に渦巻いて
心がざわつく
寂しいような
切ないような
懐かしいような
嬉しいような
泣きたくなるような
ただいつも同じ光景が頭に浮かぶ
風を感じる
あの日の風を
忘れかけていた感情がよみがえる
振り返ったり懐かしむ事ばかりなら
もうこれ以上不安になる事はない
だけど僕らは
限りなく弱虫な僕は
痛みがなくなるとまたそう胸が痛むのさ
曲が終わり
それまで座っていた充くんがふっと立ち上がり
真ん中の空の椅子の上に自分がかけていたサングラスをそっと置く
そして再び元の場所に戻って歌い出すのは
黒いブーツ
じっくりと聴かせるメロディーに乗せて
そこに座っているであろう彼に向かって話しかけるように唄う姿に
いつもは隠されていた
この曲の
彼の本当の心の叫びを初めて聞いた気がした
そしてきっとこの曲は彼だけじゃなく
違う世界に行ってしまった何人もの仲間たちに向けて捧げているんだろう
そう感じた
ジルトモ黒ちゃんがはけて
ストリングスと都のグランドピアノだけで唄う
eyeもすごく良かった
良い曲だなぁ
真ん中の椅子に座って歌っていた充くんが間奏でふっと向きを変えて体を屈めて
都と向き合って唄う
時には信じる事さえできずに
顔も見れなかった
思わずハッとした
まるで
都に向けて歌ってるように聞こえたから
でもその唄声は限りなく優しくて
二人の表情は柔らかくて
なんだか今のこの光景が抱きしめたくなるほど愛しくなった
僕のトラックの後には上京話を
充くんがトモとジルを乗せて嵐の中トラックで走ってたら被せてたブルーシートが風で飛ばされそうになった話とか
トモはたくさんの荷物に10kgのお米二つあったのに対して
ジルはギターも持たずに服とCD4枚だけをゴミ袋に入れてきたとか
ジルロックすぎる!かっこいいなぁ!
お金用意してこいよって言ってちゃんと持ってきたのは黒ちゃんだけだったとか
みんなが歌える曲をとビューティフル
あの頃の自分に教えてあげたい
辛いこともたくさんあるけど
生きていればまたSOPHIAに巡り逢えて
こんなご褒美のような夜を味わえるんだよって
MC
充「急に復活します言うたかと思ったら武道館やるし
大阪城ホールやるし
イベント出ないバンドだったのに出るし
かと思ったらMTVアンプラグド2daysやります言うし
グッズいっぱい出るし誰かは猫いっぱい作るし
みんな急にいっぱいお金使わしてごめんね
でもほらあの頃と違ってみんなあれ持ってるやろ?
あれ、どうした都?」
都「いやおもろいなぁ
急にきな臭い話なるんかと思った」
そして一瞬充くんがはけたタイミングで何故か着替えに楽屋まで戻るジル笑
残されたメンバーみんな唖然としてつっこんでた
トモ「なんで今!?さっきeyeの時着替える時間あったよね?」
トモがジルをなだめるお母さん的役割になってた笑
MARYが聴けたのも嬉しかった!
そしてポトスがもう可愛くて可愛くて!
またアダルティーなアレンジがすごく素敵だった!
一度は枯れた幸せの木
このフレーズで思わずSOPHIAを思い浮かべてしまった
でもまた再び芽を出したんだよ
なくした痛みがあるからこそわかる
だからこれからは大切に大切に水をやるんだ
大切な懐かしい大好きな曲が
今またこうして新たにアレンジを施されて
生まれ変わってキラキラと輝く
なんて幸せな瞬間だろう
曲が喜んでるのが分かる
音楽が呼吸する音が聴こえる
SOPHIAの曲が好きな気持ちと
今こうしてSOPHIAがいてくれることと
そして何よりメンバーみんなが幸せそうに奏でる音が眩しくて
ただただ嬉しくて幸せだった
もしも君が迷ったなら
大好きな大好きな曲
僕らは変わらない
そう歌ってくれることがたまらなく嬉しい
充くんが言ったように
それぞれ自分の中の自分だけのSOPHIAがあって
空を見上げれば
あの頃と同じ雲
SOPHIAと出逢ったあの頃の小さな自分に響いたこの歌が
大人になった今も変わらずに胸に響く
過去の自分も今の自分も
まるごとぎゅっと抱きしめてくれる
充くんの歌声が
メンバーの奏でる音色が
ストリングスの響きが
メンバーのコーラスが
どこまでも優しくて
涙が溢れた
もしも君が迷ったなら
この唄を歌うから
今こうして目の前にSOPHIAがいてくれる
迷った時はあの頃と変わらずにSOPHIAがいてくれる
これほど嬉しいことはないよ
それだけでこれからも生きていけると思えた
大好きなGOD BLESSがまた聴けたのも嬉しかった
欠けてる胸の中大きな痛みがある
あぁ
私にとっての神様は音楽なのかもしれないな
旅の途中がすごく良かった
本当に名曲だなぁ
充くんが言っていた
SOPHIAは苦しみと共にあった
だからこその喜びや幸せがあった
私もまさにそうだった
だからこそSOPHIAに惹かれたんだろうと思うし
だからこそあの日々を越えた今
こんなにも優しく響くんだろうなと思う
アンプラグドは立っちゃいけないんですと言いつつ
この曲は立たないと歌えないからと
振り付きでの街
メンバーの傍まで行ってドラムセットの前だったりちょこちょこ座るのが可愛かった笑
都の座ってる椅子に背中合わせで座って唄うのめちゃくちゃ良かったなぁ
みんなで歌えたのも嬉しかった!
最後は青空の破片
「音楽が世界から苦しみを一つでもなくしますように」
この曲でヒマワリを振るのも素敵だった
SOPHIAは青空が似合うバンドだと思う
でもそれは決して光だけじゃなくて
暗い雲があるのも知っていて
苦しみも傷もすべて抱えて生きているからこそ
その先に見えるのは
涙が出そうなほど綺麗な青空
SE.愛の讃歌
01.理由なきNew Days
02.ゴキゲン鳥~crawler is crazy~
03.嘘
04.happy end
05.黒いブーツ~oh my friend~
06.eye
07.僕のトラック
08.ビューティフル
09.MARY
10.ポトス
11.もしも君が迷ったなら
12.GOD BLESS
13.旅の途中
14.街
15.青空の破片