親が読んであげたい本よりも子どもの興味が優先
はたらくくるまの絵本/図鑑の活用方法をご紹介。
1歳半で重機図鑑にはまった我が子。それまでは昔話などにも熱心に耳を傾けてくれていたのですが、もうまったく興味を示さなくりました。
親としてはちょっと残念ですが、せっかく子どもが重機の種類や機能に興味を持ったのですからね。物語はしばらく読まないで良いや、と思いました。重機の図鑑を数種類揃えて毎日そればかりでした。
そうは言っても言葉や社会性を学ぶためには、物語の読み聞かせが大切ですよね。そこで我が子が2歳になった頃、「重機が登場する絵本」ならどうかな、と思いつきました。
この時の絵本探しで重視したポイントは、ファンタジックな内容いっさい無しの「リアルな絵本」であることでした。図鑑という現実的な物にはまっていた我が子なので、現実に近いものが良いだろうと思ったからです。
そこで見つけた絵本の一つが『みんなで!いえをたてる』(偕成社)でした。住宅建設のプロセスが絵本になっており、ページをめくると次々と色んな重機が登場するので我が子も夢中に。
「リアルな絵本」を選んだのは大正解でした。夜の読み聞かせは毎日この絵本になりました(やっぱりハマり症の我が子…)。昼間の散歩でもこの絵本を持って出掛け、マンション建設の現場で絵本と見比べたりして遊びました。図鑑だけじゃなく絵本も楽しいものだと再認識してもらうきっかけになったと思います。
「物語の読み聞かせをするチャンス!」と思い、同じシリーズの絵本を半月のうちに5、6冊、立て続けに購入。
「今日は『はしれ!たくはいびん』に出てた宅配便の営業所に連れてってあげるよ」と我が子を散歩に誘ったり。散歩から帰ったら、その絵本を読んで今日見たものを復習したり(そして、そのまま昼寝してくれることを期待したり…)。
絵本の選び方って難しいですよね。我が家の場合、物語を読んであげたい母親 vs. 図鑑というリアルな物を読みたい我が子 という構図があったわけですが:
①親が読んであげたいものより子どもの興味を優先する
②その上で、親の希望と子どもの好きなものがマッチする絵本を探す
③絵本の楽しみ方を工夫する
これらのポイントを押さえることで、親子ともに満足のいく絵本選びができるのかな、と思いました。