未来はいつも真っ暗で
午後19:36今日もスーパーで買い物を済ましてから、家に帰る。
相変わらずテレビはつまらない。
帰ってからすぐお風呂に入る。
そして洗濯を済ます。
夕飯のパスタを茹でる。
お湯が沸くのを待ちながら自分の人生を考える。
心が沸き立つような明るい未来があると思っていた。学生時代に戻りたいとはこのことかと、自分が歳をとったと感じさせられる。
派遣社員として働いてきて、昇級の試験があった今日はその結果が届いていた。
大きな封筒を開くと紙が一枚、
不採用の通知だった。
そんな気はしてた。
自分の将来について上手く語れない人間なんて
採用されるはずがない。
よく、何をしたくて生きてるのかと考える
周りの人たちは、中学の頃からなりたいものがあったりして進路を決める。
その頃から自分は何もなかった。
ただその場にいる友達が幸せそうにしているだけで自分の目標は達成されていたからだ。
自分のことは後回し、その頃からずっと同じ。
そんなことをしていたら、
いつの間にか周りは手に職を持ち、家庭を持ち、幸せそうな毎日を過ごして生きている。
自分は到底辿り着けないであろう世界。
幸せなんて、一瞬で、残りはただ辛い毎日。
それならいっそ毎日が辛ければ、幸せに思うことも無いし辛いと思うことにも慣れて何もない毎日が暮らせる。
波が立たない毎日が一番幸せだ。
感情が激しく動くと疲れる。
そして今日のこの出来事もそう。
他人に見定められて、落ちた人達はゴミ箱へ。
やっぱり自分は使い捨て。
契約期間が終了するまではあと一年。
その後のことを考えてこれからは暮らしていこう。
安定した毎日なんてないことを改めて思い知らされる。
でもそれを選んだのも自分。
全て自分のせいなんだ。