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クルクリ世界遺産note ジュラ紀

妄想時空トラベラー『クルクリの世界遺産note』へご来場下さりありがとうございます。

クルクリにとって世界遺産とは『扉』である。

地球46億年の生い立ちと、その一部である人類の歩みを紐解く旅への扉。その扉は開く度、行き先も景色も違う。扉を開く者によってもそれは変わる。つまり、この扉がもたらす旅は無限にあるのだ。

ここではクルクリ的学びと共に、そこに広がる時空旅行の記録を、恥じらうことなく書き記していきたい。

ここに記すのは、あくまでも素人クルクリの発展途上な学びであるので、学術的な正確さを求める方は文献等をご自身でお調べください。

三畳紀末、超大陸パンゲアの分裂による大きな変化の中、いよいよ恐竜時代は最盛期を迎えることになる。


ジュラ紀(約2億年前〜)

超大陸が分裂したことにより、水分を含んだ気団が内陸奥部の砂漠地域を潤し、大地は緑化されていく。

この森の中で次世代の主役となったのが三畳紀からのサバイバー。彼らは大きく3つに分けられるようだ。
『獣脚類』:肉食、2足歩行、短い腕
『竜脚類』:草食、4足歩行、長い首
『鳥盤類』:いわゆる鳥ではない。

絶滅を免れた『獣脚類』の仲間ディロフォサウルスは全長7m級の肉食恐竜。映画『ジュラシック・パーク』で毒を吐く恐竜として登場するが、誇張しすぎなディロフォサウルスらしい。

『竜脚類』はプラキオサウルスなどが有名。全長25mもあって、ジュラ紀に繁殖した針葉樹を食むために首が長〜くなったんだとさ。

『鳥盤類』の定義は理解しきれない。が、代表格にステゴザウルスなどがいるそうで、なんとなくヒラヒラがついた恐竜をイメージする。

約1億8000万年前

恐竜たちの多様性が進む中、再び世界は困難に直面する。三畳紀末に2つに分裂した大陸が、さらに細かく分裂を始めたのだ。

海底から大量のマグマが地上に放出され、二酸化炭素が上昇し地球温暖化。海水は酸性化して海生生物の半分が死滅した。

地上では干ばつに強いソテツや針葉樹が生き残り、それらを食むことのできる首の長い巨大な竜脚類がさらなる進化を遂げた。

頭上では、いよいよ翼竜が空を舞い始める。はじめはムササビのような滑空だったが、羽ばたくことにより揚力を生み出した。始祖鳥と呼ばれるアーケオプテリクスは初期の鳥として有名。

さてさて。こうして三畳紀の大量絶滅に始まって、ジュラ紀末期までの間に、恐竜たちは約2倍に多様性を拡大した。が、恐竜全盛期はこの後に続く白亜紀と言われている。まだまだ増えるよ、恐竜一族!

と、白亜紀に進む前に。ジュラ紀前期の魚竜が発見されたこちら。

ドーセット及び東デヴォン海岸

三畳紀→ジュラ紀→白亜紀までの約1億8500万年にわたる地層。古生物学者メアリー・アニングがイルカに似たジュラ紀の魚竜イクチオサウルスなどを発見。他にもアンモナイト、植物、魚類、水陸両性爬虫類や哺乳まで多様な化石が残る。

メアリー・アニング

メアリーが生きた1800年代は後に古生物学の黄金時代と呼ばれる。

『ジュラシック・コースト』で化石を掘って観光客に売ることで、亡き父に代わり生計を立てていたメアリー。

なんと、英語の有名な早口言葉「She sells sea shells by the sea shore.」はそんな彼女から着想を得たとか!知らんかった!

ちなみにこの時代は、まだ古代の生物とか生物の絶滅に対して正しい認識がなされていない時代。さらには学界での女性の地位が排除されていた時代。

今でこそ「歴史上最も偉大な古生物学者」と称賛されているものの、当時は貴重な大発見にメアリーの名が明記されることはなく、論文や本を出版することも許されなかった。

なんちゅーこっちゃ!

そんなメアリー・アニングを題材とした映画『アンモナイトの目覚め』では、タイタニックで有名なケイト・ウィンスレットが主演している。残念ながら有料配信なのでクルクリは観ていないのだが…。あらすじを読むと、映画のメインテーマはメアリーと若き人妻との恋物語のようだ。(アンモナイトどこいった?)

長々とおまけ話にお付き合いいただきありがとうございました。

つづく

追記
映画『アンモナイトの目覚め』の紹介、またメアリー・アニングにまつわる逸話を紹介されているnoterさんがいらっしゃいましたので、勝手ながらご紹介させていただきます。とても興味深い内容です!


参考資料


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