楽天生命パークのキャッシュレス化により売り子ビールはどう変わるか
キャッシュレス化とは
ニュースにもなったのですが、ここでは楽天球団のFC会員向けに送られたメールを引用します(僕は2019年シーズンに限りnpb12球団のFC会員になっています)。
(以下引用)
平素より楽天イーグルスへのご声援ありがとうございます。
2019シーズン、楽天生命パーク宮城で開催する楽天イーグルスの公式戦開催時(一軍・二軍とも)に、
プロ野球チームの本拠地スタジアムとしては世界で初めて、
スタジアム全店舗におけるキャッシュレス化(非現金化)に取り組むこととなりましたのでお知らせいたします。
スタジアムで販売しているチケット、グッズ、飲食のご購入には現金に代わり楽天ペイ、楽天Edy、クレジットカード、楽天ポイントなどのキャッシュレス決済をご利用いただきます。
キャッシュレス決済が初めてのお客様、お子様にもご不便なくお買い物いただけるよう、様々なご利用サポートをご用意させていただきます。
また、お得さと便利さを楽しみながらキャッシュレスを体験いただけるキャンペーンも実施いたします。
楽天イーグルスは今後も、野球観戦からお買い物まで、ボールパークでの滞在時間をより快適にお楽しみいただけるよう、
そして多くのお客様にプレミアムな観戦体験をお届けできるよう挑戦し続けます。
2019シーズン、ぜひ楽天生命パーク宮城にご来場の上、新しい野球観戦を体感してください。
(引用おわり)
↓詳細↓
https://www.rakuteneagles.jp/news/detail/00001716.html
↓特設サイト↓
https://www.rakuteneagles.jp/special/cashless/
問題点
(画像:売り子販売での「楽天ペイ(アプリ決済)」によるお支払いの様子 ※楽天innovationより)
個人的にキャッシュレス化というのは歓迎ではあります。
特に売り子からビールなどを購入する場合もキャッシュレスで良いとなるのは嬉しく思います。僕は球場ではあまりビールを飲まないのですが、それでも飲みたくなる時はあります。その時に手持ちに現金が無い場合、球場内の売店までいって買いに行かなければならず、それが億劫でした。キャッシュレス化することによりカード支払いが可能になると、近くの売り子を呼び出し、その場で購入することができるのでプレーを見逃さずに済みそうです。
ただし、こちらの画像をみて欲しいのですが、
対応しているのが楽天ペイ、楽天Edy、楽天ポイントカード、各種クレジットカード、各種デビットカード。とあまりにも選択肢が少ないのが気になります。
個人的に『ID』を愛用しているのですが、それは対象外ですし、せめて交通系ICカードには対応して欲しかったなというのが素直な気持ちです。
Edyに関してはレンタルであったり初期では配布も予定しているそうなのでそこで対応するのも良さそうです。ただし、レンタルに関しては余った金額は返却不可だそうなので注意が必要です。
僕は関東住みであり、仙台へはあまり行かないので今のところは影響はなさそうですが、この流れが他球場にも浸透した場合を考えてみます。
贔屓チームであるZOZOマリンスタジアムでは既に愛用している『ID』が使用可能なのでそれが売り子にも適用されると支払いが楽になりそうです。
関東の他の球場も『ID』が使用可能と仮定して、まず思ったのが、やはり売り子からビールを買う時。端の席ならば直接やりとりをするので問題ないのですが、指定席で列の真ん中に座ることになった時、となりの人を経由してリレー方式で現金と品物を受け渡しすることになるのですが、現金ならまだしも、カードを見ず知らずの人に渡すのは嫌だなと思いました。
そうなった時は必要額をチャージしたEdyを用意してそちらを渡すことで対応することになりそうです。それか、売店まで行って自分で買いに行くか。でも、席の真ん中になった時って、沢山の人に謝りながら席を離れ、戻る時も同じようにしてーってちょっと億劫なんですよね。更にビールを持つと溢れそうだし。ちょっと面倒になりそうです。
その他に関してはよく考えたら普段のマリンでの買物とさほど変わらないので問題ないのかなと思いました。ひとつ気になるのが、300円のガチャガチャなどがどうなるか。これもキャッシュレス化するのであれば、どんな感じになるのかが気になります。FC会員は4月に球場へ行くと特製のEdyが郵送されるそうですし、無料券もありますし遠征も視野に入れるのもありかなと思い始めました。
(売り子販売での「楽天Edy」でのお支払いの様子 ※楽天innovationより)
悪いことだけではなくて良いことも勿論あると思います。
純粋にキャッシュレス化って現金を持ち合わせなくても良いので楽なのはそうですし、特に売り子の負担が減るのではないかと期待しています。
これまでだと片手に大量の札束を持って歩いており、それが不便そうだなと思うのと少し危ないなと思っていました。それがキャッシュレス化すると端末分の重量増はあるでしょうが、両手が空き作業がしやすくなるでしょう。
新しい試みは大抵反対意見が多数になりがちですし、やってみたら意外とすぐに浸透する場合も少なくないので、案外早くに定着するかもしれません。
今後の展開予想
(スタジアム内各所に「楽天Edy」のチャージ機を設置 ※楽天innovationより)
僕が想像しているのは、ビール販売に関してはスマホで注文・決済をして売り子がデリバリーに来る形になるのではないかと予測しています。勿論、人によっては推しの売り子がおり、その人からしか買わないという人もいるでしょう。
その場合は、端末から売り子を指定して、その代わり指名料として100円増額などで対応で良いのではないかと考えています。増額した分(の一部)は売り子へのチップとしモチベーションの増加を競争に繋げます。
また、球場あるあるなのですが、指定のビールが飲みたいのにその売り子がなかなか来ない場合があります。僕の場合はエビスを好んで飲むのですが、他メーカーばかりという場面も少なくありません。その時にスマホで決済をすれば好きなビールを飲めるというメリットがあります。先に述べた、列の真ん中の席に座った時も、事前に決済を済ませておけばあとは商品を受け取るだけなので先に述べた問題は解決されます。
売り子側も重いものを背負って歩きまわるばかりか、階段の昇降があり、負担が少なくありません。せっかくかいだん昇降をしても買う人が居ないなんてのもザラです。しかし、スマホで注文された場合は欲しい人が確実にわかり、あとはそこへ移動するだけです。
終わりに
最初は誰もが戸惑いますし、新しいことを試みる場合は大抵何かしら問題が発生します。それに対して客側としてはたまったものではないとは思いますが、そういったトライアンドエラーを通して少しずつ良くなっていく側面はあるのかなと思います。今回考えてみただけでも、キャッシュレス化により売り子の負担が減りそうな期待は持てました。負担が減ればそのバイトをしたいと思う人も増え、それが巡り巡ってその球技や球団を好きになるきっかけにもなると思います。
これからどうなっていくのかはシーズンがはじまって見なければわからないのでしょうが、今後の展開が楽しみです。