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令和時代のピアノ楽譜デジタル化について

こんにちは、こるくです。

先日、電子ピアノ買いました。Roland FP-30という機種です。はーかっこいい。見てるだけで幸せ。

電子ピアノを持つのは3度目。小学生の時、一人暮らし始めた時、今回。
子供のとき、家の中でめっちゃクラシックピアノの曲が流れていました(後に親に聞いたところ親は全く興味なく、知育(ほんと?)が目的だったようで)。そのせいで耳についている曲が結構あるし、好きな曲も多いので、たまに弾きたくなるのです。小学校のときには少しピアノ教室に通っていたけど、ブルグミュラー25の練習曲の途中でやめちゃいました。IIDXで言うと…2段ぐらい?いや級位か…?

で、子供のときに持っていた楽譜を未だに持っているのですが、もう結構汚れてしまったし、新しく同じ本を買うのも微妙だし、電子楽譜とかないのかなあと調べた話を書きます。

楽譜専用端末 : 世界初の2画面電子楽譜 GVIDO(グイド)

電子楽譜で真っ先にひっかかったのがこれ。
なにこれめっちゃかっこいい。

楽譜表示の為だけの電子ペーパー端末です。やばい。やばすぎる。ほしい。

が、これAmazonでなんと単価¥187,000(2020/2現在)。

「この端末を買うくらいなら3,000円の楽譜を数十冊買って練習したほうがいいのでは…」などの評価を受けてしまうほど。
しかもこの値段なら、楽譜を表示する端末としてパッと思いつくであろうiPad Proのほうが、いろいろな用途でも使えるしいいよねってなりますね。

「楽譜 タブレット」で探してみると、圧倒的にiPad Proでしょ!という記事が見つかります。Apple Pencilもあって書き込みとの相性もいいし、画面も綺麗ですからね。


楽譜表示アプリ : 「Piascore」 for iPad

タブレットで楽譜を表示するって、みんなどうやっているのだろう?と調べてみると、楽譜を表示できるアプリは沢山あるのですが、タブレットで利用するならPiascore一択ではないかというくらい各サイトで絶賛されていました。
Piascoreの強みは何かと言うと、下記のような点が挙げられます。

・Bluetoothでフットスイッチ連携し、譜めくりができる
・ウインクを感知して譜めくりができる
・アプリ上でメトロノームを出せる
・セットリストが作成できる
・Dropboxから直接ファイルダウンロードできる
・国際楽譜図書館プロジェクトIMSLPと連携し直接ダウンロードできる

クラシックピアノの曲を弾く方にとっては、セットリストなどは特にメリットではないのですが、とにかく最後のIMSLP(後述します)との連携が強力なのです。


楽譜表示アプリ : 「MobileSheets」 for Windows

いいのはわかったけど、楽譜表示のためだけにiPad Proを買うのはしんどい…とりあえずWindowsで済ませたい…と思って見つけたのがこちらです。
使ってはいないですが、Bluetoothでの譜めくりやメトロノームなどにも対応しています。また、楽譜データにタグをつけることでライブラリの管理が可能です。
取り込んだ楽譜の整形(余白の除去)もでき、楽譜上にメモを記入したり音楽記号を表示したりすることも出来ます。

機能的には満足しているので、現在はこちらを利用しています。¥1,500ですがiPad Proに比べれば大したことない…!


楽譜管理サイト : 国際楽譜図書館プロジェクト"IMSLP"

で、表示するアプリが決まったら、手持ちの楽譜をどう電子化するか。
もちろん裁断してPDF化するいわゆる”自炊”という手法が頭に浮かんだのですが、はたと「クラシック曲は著作権が切れているのでは?」と思い検索したところ見つけたのがこのサイトです。

このサイトは、パブリックドメイン(著作権の消滅した)ミュージックスコアの管理サイトです。
なんと70万件以上の楽譜を取り扱っております。楽譜だけでなく、演奏した音源があるものもあります。

日本では「作曲家の著作権は死後70年で消滅する」という原則がありますが、各国での取り扱いは異なるようです。そのため基本的にはパブリックドメインですが、一部地域ではNGである(例えばNon-PDという表記はヨーロッパでは著作権が切れていない)という表示がなされています。世界共通でこういった情報を管理することの難しさを感じますが、丁寧に管理されていることがわかります。

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楽譜のダウンロードページはこんなイメージです。

同じ曲に対して複数の楽譜がアップロードされていることがあるのですが、プレビュー機能、投票機能、ダウンロード数表示、ものによっては録音データなどがあり、自分が見やすい・弾きたい楽譜を選んでダウンロードすることが可能です。投票の数字が意外と見やすさを反映しているので、結構役立ちます。

僕が弾きたい曲は基本的にクラシック=古典派の曲だったので、ほとんどすべての曲がこのサイトで見つかりました。

そしてiPadがあれば、Piascore上で楽譜の検索・ダウンロード・表示が完結できてしまういう便利さ…。
羨ましすぎてなんのきっかけでiPadを買うか模索する毎日です。


おまけ : 手持ちの楽譜をPDF化する方法

IMSLPを見つける前は、家の楽譜をどうPDF化するか、色々と調べました。
持っている楽譜はクラシックだけではないので、それは自炊するしかないわけで。

1.楽譜を裁断してスキャンする

割とすぐ思いつく方法ですが、意外と実現が難しいです。
まず家にスキャナーがないので、コンビニやキンコーズなどのシェアオフィスでスキャンすることが考えられますが、1ページ数円はかかります。
スキャナーをレンタルする、という手法もあります。
併せて、裁断をカッターやはさみですることも考えられますが、結構な労力です。これは裁断機をレンタルすることが考えられますが、「書籍の裁断」をしてくれるサービスがありました。

また、この流れをすべてまとめて、「本を送ったらPDF化してくれる」サービスがあります。お金で解決パターンですね。たとえばこちらのサービスでは1冊350ページまで、100円です。
ただ、PDFに落丁や読み取り不備などがあるケースがあるらしく、納品物を確認し、不備があれば再スキャンを依頼するという流れが必要なようです。またサービスによっては結構人気のようで、依頼から1ヶ月以上待つケースもあるとか。


2.スマホのカメラで撮る

すぐにできる方法がこれです。
実際に試してみたのはEvernoteのカメラ機能です。以前はEvernote Scannableという別アプリだったようですが、現在はEvernoteアプリに機能統合されました。

他のアプリにもある機能ですが、撮影後の台形補正を自動で行ってくれます。ですので気を遣わなくてもきれいにスキャンしたように修正してくれます。
そしてそのままEvernoteに保存可能!これが強いですね。著作権物の取り扱いには注意ですが…。
上記で撮影した画像内に曲名のタイトルがあれば、Evernoteは強力な検査機能がありますので、検索するだけで目的の楽譜を探し出すことが出来ます。
実際の手順はこのサイトがお詳しいのでご参考ください。


というわけで、電子ピアノを購入して楽譜のデジタル化を考えたときの思考と行動を書き連ねてみました。最近は便利になりましたね。
どなたかのお役に立てれば幸いです。

早くiPad Pro買いたい!

ゲームと食を楽しむサラリーマン。人生は楽しい。