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胃カメラを吸い込んだ話

「鼻からと口からとどっちがいい〜?⤴︎」
と看護師さんに聞かれた。

ーーーー少し疲れてしまった後に猛烈に胃が痛くなり、薬もきかなくなった私。
やばいなと内科に行くと「胃カメラ使わないと分からない」と言われ、胃カメラを吸い込むことになった。ーーーー

看護師さんの妙なテンションに不安になる一方で、ビビリな私は『痛くない方で』即答する。どうやら、特に鼻に異常がないのであれば、鼻からが主流らしい。


そして鎮静剤の使用の有無を聞かれ、いよいよ準備が始まる。もちろん鎮静剤も「鎮静剤は使い『お願いします』くらいの勢いでお願いした。

が、ここからが辛かった。

まず鼻から喉にかけて、通りを良くするお薬、麻酔をかける。だが、これを自分で啜らなければいけない。
痛い。にがい。苦しい。

看護師さんは笑っている。
おいおい、私が権力者じゃなくてよかったな。

苦しんでる私にさらに追い討ちをかけるのが、唾を飲み込んではいけない、という指令。
喉に麻酔がかかると、唾が気管に入る恐れがあるので良くないらしい。これが意外としんどかった。

『これしんどいっすね』と看護師さんに話すと「そんなにちゃんと守ってる人あんまりいないですよ真面目ですね」と言われ、3秒だけ私の右手がボブサップにならないかなとは思った。

一通り準備が終わり、いよいよ検査が始まる。
検査室に先生がやってきて、
『あ、イケメンかもしれん』と思った数秒後には一気にどうでも良くなった。
むしろ『この人の脚があと5センチ短くなりますように』とすら思った。

痛いとかよりも、苦しい。
準備の時の方がしんどく、ここでの痛みは大したことはなかった。痛みに関してはね。

私は鎮静剤が全く効かず、意識がはっきりしていたのが余計辛かった。冷静なのだ。今でも全て覚えている。
そのうえ、鎮静剤のせいで、1時間はジッとしてないといけないのがさらに拷問。せめて気を紛らわせる何かが欲しかった。
きっと銃弾でじわじわと命を奪われる人の気持ちはこうなんだと思った。

一時間たった頃診察室に呼ばれ、自分の胃の中を見せてもらった。
ネギとかついてたらどうしよう、と思っていたが、意外と胃はきれいだった。これが人間かと神秘を感じた。

そんなこんなで診察が終わった。
お財布の中から諭吉さんが元気よく出て行ってしまったが、私は胃以外は元気です。
その後は特に副作用はなく、一時間後から飲食可能だった。

結論、やらなくていいならやらなくていい。

ふざけて書きましたが、診断はあんまり笑えませんでした。組織検査中です。

健康は1番の節約ですね。

ご清聴ありがとうございました。

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くるぶし
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