右肩下がり
なんとなく昔の写真を見返してみました。
高校三年生の頃から現在までの私を見返してみて、なんだかなんにも変わっていないような気持ちになり、少し嬉しかったです。
今年から社会人になり、本格的に大人にならなくてはいけなくなりました。去年よりも「すみません」「申し訳ありません」と口にすることが多くなってしまいました。すみませんに関しては口癖のようになってしまって、とても嫌な気分です。
高校生の頃は、今見返してみればまるでトー横界隈のようなイタめの毎日を送っていて(場所は地方のカラオケ、もしくは公園でしたが)舌が青くなるガムを食べた後舌を出して、ロックンロールなポーズを取った写真なども見つかりました。一般的な大人であればギャーッ!成長できて、良かった…と思うところでしょうが、私はそれが羨ましくて、そしてその頃と顔や髪型が大して変わらない今の私を、久しく愛おしいと思えたのです。
バイブルとしている下妻物語の原作者、嶽本のばらさんが取り上げられたユリイカに、女児と老婆は近しい存在だと書かれていました。私の大きな支えとなっています。右肩上がりでピークを過ぎたら、今度は右肩下がりでまた、17歳になって、5歳になって、0歳になって、そしたら雲をスキップしたいものです。あのときドラッグストアで貰えた、風船でも膨らませて。