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【通訳案内士】二次試験を受けて分かった課題と対策

去る2024年12月、通訳案内士試験の二次試験(口述試験・中国語)を初めて受けました。期待を込めれば、ワンチャン合格あるかも知れませんが、おそらくダメでしょう。

とりあえず終わった解放感に満ちていますが、2025年12月のリベンジに向けて残り12ヶ月のスタートでもあります。

実際に試験を受けて、身に染みて感じた勉強法の反省点と、次回の対策を考えます。

同じく通訳案内士の二次試験を受ける方の参考になりましたら幸いです。

試験当日の様子と感想

大阪会場で受験しました。基本的には受験者の年齢層は高めですね。50代以上の方が多い印象です。

すごい分量のノートや資料を見返している人が多く、圧倒されます。私が持ち込んだのは、A4ノート1冊だけ..

指定された受付時間ピッタリに、受け付けを済ませた後、実際に面接試験を受けるまでには、かなりの時間があります。私は受付開始時間ピッタリに受け付けてから、面接試験に呼ばれるまで1時間20分もかかりました。

なお、受付順番と面接試験が始まる順番はまったく関係ありません。面接の順番は始まる前から先に決まっています。

受付後は、スマホの電源を切るように指示され、試験が終わって試験会場を出るまでは一切使えません。

受付開始直後に、受け付けてしまうと、その後かなり待つことになり、その間、スマホもいじれません。受付時間の最後の方、遅刻しないギリギリに受けつけるのがいいでしょうね。

何れにしても待ち時間が長いので、直前まで振り返りができるノートや資料などは必須です。ここに至るまで、脳は同じ語学勉強を継続し続けて疲弊し切っているとも言えるので、リラックス用に、暇つぶしになる本があっても良いかも知れません。繰り返しになりますが、待ち時間の間は、スマホ電源オフ&カバンの中です。

待ち時間、めちゃ長いですよ。

二次試験までの準備

ここに至るまで、私が準備したことをまとめます。

8月の一次試験では、地理と一般常識の2科目を受験しました。中国語筆記はかなり昔のHSK(中国語版TOEIC)で免除、歴史は歴史検定2級で免除、旅行業法は昨年合格したのでパスです。

一次試験までは、その対策(地理と一般常識)に全振りしていたので、中国語はまったく触れてもいませんでした。

ちなみに、私は旅行関係者ではなく、仕事や趣味で中国語を使うことも全くないので、昔に学んでから錆びついたままになっていました。

自己採点で一次試験の突破がほぼ確実だったので、9月からようやく久しぶりに中国語の勉強を再開。

初めて真剣に2次試験に向き合うことになりました。2次試験の概要を調べ、過去問をみて対策を始めます。

対策は、過去問(プレゼンテーマ)をコピーして、ChatGPTに読ませて出題されそうなテーマをリストアップしてもらいます。

それから、そのテーマについて「シンプルで簡単な中国語で説明して下さい。拼音つきでお願いします」と指示し、模範回答をもらいます。

その模範解答をノートに転記して、読みやすく拼音を振ります。あとは念仏を唱えるように毎日、通勤途中に何度も口に出して読んで、中国語の口を鍛えていきました。

この方法で、寿司、絵馬、温泉、忍者、おみくじ、稲荷神社などの頻出テーマを30くらいザックリと覚えました。

二次試験対策でできたのは、ここまでですね。決して十分とは思っておらず、むしろ時間切れ。もっと早く対策を始めればよかったなと思いながら、当日を迎えました。

一次試験の後から二次対策を始める人は、誰もが同じように思うはずです。

反省点と課題をふまえた対策

反省点はたくさんありますが、つまるところ準備時間の不足から生じています。

日頃から外国語を使っている、使い慣れている人でもない限り、一次試験合格から3ヶ月で準備を始めると間に合わないと思います。

ましてや、語学が錆びついてる私のようなタイプなら尚さらです。

<初の2次試験での反省点>
 ❶プレゼン問題の対策が不足
 ❷外国語訳の問題は、でたとこ勝負
 ❸ロープレ問題も、でたとこ勝負
 ❹外国語での会話が不足

❶プレゼン問題の対策が不足

3つのテーマから1テーマ選ぶ外国語プレゼン問題です。

一次試験後、約30テーマくらいしか対策できませんでした。多くの受験体験記でも言われていますが、私も痛感しました。30テーマでは足りませんね。

プレゼン問題では、そもそも日本語でも知らない、語れないテーマが出題されます。日本語でも語れないのに、ましてや外国語での説明なんてできる訳ありませんね。

改めて「日本を知る」上でも、しっかりと時間をかけて勉強し直したいと思います。少なくとも100テーマくらいは語れるようにならないと、試験では心許ないと思います。

でも大丈夫。ChatGPTを活用すれば、効率よく多くのテーマについて簡単に対策ができます。あとは、頭と口に外国語を覚えさせて、ツラツラと反射的に出てくるよう何度も繰り返すのみです。

ChatGPTに聞けば直ぐに教えてくれます。私は、「分かりやすく簡単に」と指示しましたが、それだけでは不十分でしたね。

全てのテーマについて、流れ・構図は統一した方が、覚えやすくなります。次回に向けての修正点です。

次の構図で説明して、とプロンプトに指示
<構図>
1.小学生でも分かるように簡単に一言で
2.目的や意義、歴史的な経緯を簡単に
3.現代社会での関係性
4.具体的な事例、有名な観光地を紹介
5.観光客の体験方法、楽しみ方

なお、試験では自分がプレゼン発表した内容についての更問いがありました。更問いに備えて、テーマから一歩踏み込んだ知識もチェックしておくとベターですね。

お寿司食べ方を発表したら、「江戸時代のお寿司はどんな種類があったのか」と質問されました。外国語の前に、日本語でも答えられません..(知りません)。

❷外国語訳の問題

試験官が読みあげる日本語の文章を、メモを取り、その後、外国語に翻訳する問題です。

これは、色々な2次試験対策の記事でも言われている通り、メモの取り方と、それを外国語で組み立ててプレゼンする練習をすべきでした。

また、外国語ではなんて言うのかを知らない言葉・単語を、持ち駒の知識でどの様に表現するのか。瞬発力も問われます。

ただ、その固有の単語さえ知っていれば、あとは自分が使い慣れた構文に当てはめて表現するだけとも言えます。

プレゼン問題と合わせて、日本的な事象と、その説明で使いそうな周辺の単語を合わせて覚えておきたいですね。

これも、対策はプレゼン問題と同様です。Chat GPTに「○○を説明します。その説明で使いそうな周辺の単語を50個あげてください」と聞けば、すぐに関連単語をリストアップしてくれます。

1年かけて語彙力を徹底的に積み上げていきたいと思います。

❸ロープレ問題

外国語訳問題に関連して、新たな場面設定の紙が配られます。説明、指示は日本語です。面接官を外国人観光客、自分はガイドとしてロープレする問題です。

これも語彙力の問題にまずなってきます。設定場面の中でキーとして用いられる外国語の単語が出てこないと、その時点でパニックに陥ります。

例えば私は、神社で行われる「神職や巫女を先頭にして新郎新婦や家族が列になって、神殿まで歩いていく儀式」をうまく表現できずにテンパりました。

語彙の問題をクリアしても、自分の説明に対して、意図的に深掘りするような意地悪な反応もありました。単語を知っていても、反射的に会話を返せる(続けられる)能力は必要です。

やはり慣れというか、会話の瞬発力は必須です。次回・年末の二次試験に向けて、中国人と中国語で会話する機会を貪欲に求めていきたいと思います。

私は、ロープレ問題の対策として、外国語でまとめたノートを暗唱し続けていました。対話の相手として、中国人と実際に会話すること自体、かなり久しぶりでした。

これは次回に向けて、2つの対策を講じます。1つは、オンライン中国語会話です。一コマ25分で200円弱の「CC LESSON」を試してみたいと思います。

もう1つの対策は、中国語が求められるドラッグストアのバイトで会話の実践を積むことです。メルカリハロでスポットバイトを募集しているので、これも試してみたいと思います。

まとめ

ボロボロでしたが、半ば強引に、なんとか最後まで伝えようとは頑張りました。沈黙・絶句だけは絶対負けだと思って臨んだので.. その意気込みを買って頂き、ワンチャン合格あればなと。ま、多分ダメでしょうが。

ただ、たとえ今回不合格でも、試験が終わった後は非常に清々しい感覚がありました。挑戦してよかったな、反省を踏まえてしっかり準備すれば、次こそ合格できるな、という感覚です。

年末の口述試験まで残り12ヶ月を切りましたが、12ヶ月あれば、しっかり準備できますし、もう言い訳できません。

日常生活の中に、中国語学習を織り込み、定着させて12ヶ月後にリベンジを果たしたいと思います!

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