ヘンリー王子夫妻と英王室のくびき
ヘンリー王子夫妻の評判は、英国王室から離脱したことで大きく変わった。僕は彼らの行動に賛成する人も反対する人も理解できる。
2020年1月、ヘンリー王子とメーガン妃は英国王室から独立することを発表した。これにより彼らは「殿下」の称号や公的な義務から解放されたが、代わりに自分たちで収入を得る必要が出た。彼らはカナダやアメリカに住み、慈善活動やメディア事業などに取り組んだ。
2021年3月、彼らは米テレビ局CBSでオプラ・ウィンフリーとのインタビュー番組に出演した。この番組では英国王室内での人種差別やメーガン妃の自殺願望など衝撃的な告白が飛び出し、世界中で話題になった。この番組は英国ではITVで放送され、約1200万人が視聴した。
2022年1月、ヘンリー王子は回顧録「スペア」を発売した。この本では英国王室から離脱するまでの経緯や感情などが赤裸々に綴られており、多くの注目を集めた。しかし一部では批判もあり、「家族への裏切り」という声も聞かれた。
2023年3月、チャールズ国王からフロッグモア・コテージからの退去を求められたことが報じられた。この邸宅はエリザベス女王から結婚祝いとして贈られたものだったが、チャールズ国王は和解の印としてバッキンガム宮殿内のアパートメントを提供する考えだという。なお、コテージからの退去を求められたことで、2人の子どもたちに称号が与えられる可能性が低くなったと英エクスプレス紙が報じた。
また同じ月にはチャールズ国王の戴冠式への招待状が届いたことも明かされた。しかし夫妻が招待を受けて出席するかどうかは現時点では不明だ。
僕は個人的には、ヘンリー王子夫妻が戴冠式に出席することは良いことだと思う。それは彼らが英国王室や世界中の人々に対して敬意や謙虚さを示すことだからだ。もちろん、彼らが自分たちの考えや感情を表現する権利も尊重すべきだし、彼らが幸せであることは大事だ。しかし、彼らもまた英国王室の一員であり、その歴史や伝統や価値観を理解し尊重する必要があると思う。
僕は彼らに対して悪意や敵意を持っていないし、むしろ応援している方だ。しかし彼らも自分たちの行動や言動に責任を持つ必要があると思う。彼らが英国王室との関係を修復するためには、もっと対話や協力をする必要があるだろう。
もちろん、彼らが人気を得る方法は他にもある。例えば、ヘンリー王子が植毛やウインナーの広告塔になったり、メーガン妃がハリウッドで大ヒット映画に出演したり、夫妻が第三子を授かったりなどだ。これらはジョークではなく、本当に起こり得ることだと思う。
最後に、僕はヘンリー王子夫妻に幸せになってほしいと願っている。彼らは自分たちの人生を自由に生きる権利があるし、それを尊重すべきだ。彼らが英国王室や世界中の人々と良好な関係を築ければ、それに越したことはない。
王室がどうなろうと、彼らが幸せならそれでいいというのが時代の空気かもしれない。英調査会社YouGovの世論調査では、若年層ほど王室より夫妻の肩を持つ傾向が明らかになった。全体としてはまだ王室支持が多いようだが、今後はわからない。
王室の伝統であろうと、個人の自由を踏みにじってはならない。悲惨なのは、王室も夫妻もともに不幸に陥ることだ。よりよい着地点を見つけるためには、双方に我慢が必要だ。
ヘンリー王子とメーガン妃にとってイギリス王室は夫妻を束縛するくびきであり、同時にメシの種でもあることが問題を複雑化している。
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