陰陽の感情を物語として描くことと、カタルシス効果を内観に絡めて考える。
こんちは。
現在、この5年を振り返ってみると作品に無自覚に共通していたテーマがあるのを見つけたので、 それについてまとめているのだけど、 時間がかかりそうなので感情を描くこととカタルシスについてを内観と絡めて気軽に書いてみる。
最後に貼ってるやつ、わざわざレイアウトした形にするのは自分の好きなことをしたいし作りたいからってだけ。
さて。
内観とは、現し世を映しだす映写機にセットしているフィルムに焼き込んでいる自分の内面の周波数があるとし、 他者に感じたことや目の前の状況を自分の内面が映った鏡とみなして内面を整えていくことだ。
目に映る現実という生きる世界を、 他者(外側)のせいにせず、全て自分次第なのであるとして、 今自分が何を映しているのかを観察し、気づいて、もう必要なければフィルムに焼き込んでいた感情などを味わえたことに感謝して終わりにしていく、 といったことである。
鏡の世界についてのお話は、 そういう概念がありそれを紹介しているのではなく、 それがこの世の真実なのだと映画 『マトリックス』のモーフィアスさながらの心境であることをベースに語っている。この手の話の本質は詳しく説明しないと勘違いを起こすことがあるけれど、 ここはその場ではないので割愛する。
で。
右記の内観で説明している流れは、 自己受容・陰陽統合とも言われ、 自分の発するエネルギーを和していくためのテクニックのことである。他者に映った自分の思い込みやネガティブな感情などに感謝して手放し浄化する。 この一連の作業はそのまま物語としてよく書かれてある。
魂の特性には大きく分けて【陰】と【陽】の二つがある。
私はそこに、
【陰もしくは地、女性性】の性質を持った魂と、
【陽もしくは天、男性性】の性質を持った魂
といったように付け足している。
どちらの魂も自分のなかの陰陽のバランスをとっていく学びをしている。
【陽】のバイブスを帯びた感覚や気持ちは特に意識せずとも自然と受け入れ楽しめるが、【陰】は意識しないとこれは悪いものだと拒絶したり、 様々な思い込みをくっつけてそれと共に歩んだりしている。
本当は【陰】ほど、自分で抱きしめてやることが大切なのだけど、【陰】にはトラウマやら深い傷を負った体験やら、いろいろなものがひっついているので自分で抱きしめられるようになるまで、 それなりにプロセスを踏む必要がある。 そのプロセスを物語に落とし込んでやる。
魂(キャラ)によっては、
【陰】に傾き続ける者もいるだろうし、
【陽】に傾き続ける者もいるかもしれない。
さて、それを物語に仕立てるとどうなるだろう。
①今の自分が持っている感情、 発する周波数を焼き込んだフィルムが
キャラクターの体験する現実として映っている
↓
初めに提示される世界 キャラ設定
②【陰】を現す登場人物Aと【陽】を現す登場人物Bがペアっぽく登場すると対比を楽しめるので描きやすい
③A、Bともに他者に対する【陰】の感情のエピソード
④A、Bともに他者に対する【陽】の感情のエピソード
⑤遊び回をてきとうに挟む
⑥A、B以外の登場人物の他者に対する感情や気持ちのエピソード
傾きは【陰】【陽】どちらでも好きに
⑦主人公の心の奥底、ストーリー内での行動となっている動機が宿る感情が明らかになるエピソードを徐々に積み重ねていき、クライマックス。
⑧【陰】と【陽】の全てを描くことで、見るものにどちらの光も肯定・ 受容させていくことに成功すると、 原理的には最後は浄化作用(カタルシス)を感じさせることが出来る。 光については次項。
⑨始まりの世界は塗り替えられ、キャラが持っていた設定もクリアになったり、変化や成長をしている。
少女革命ウテナやTIGER&BUNNYがこれにわかりやすく当てはまるかなと思う。 カタルシスを得るとスッキリして、 半歩前進出来るような気持ちにさせて貰えるものだ。
⓪自分の【好き】の実践を忘れない。 最初から他者軸に合わせると、創造に
使うエネルギーが枯渇して、描きたい理想や望みはあっても何も降りて
こなくなってしまう。
【闇】と【光】と表現するとわかりづらくなるが、 【陰】と【陽】はどちらも光の一側面なのである。 その統合された光が創造の源というやつで、その性質は 【喜び・至福・歓喜・感謝】=【愛】なのである。
私たちの魂にこびりついたものの浄化が進むと陰陽のバランスが取れ、軸が整い、 愛を感じるようになってくる。それが陰陽太極図の真ん中に意識がある状態。
創造の源からのエネルギーが充ちていると、インスピレーションを受け取
りやすいんですね。
私たちは、人生を通して魂の旅路をしており【愛】に向かっている。 誰しも。それを物語に落とし込んでみればいいという話であるが、 どんなことも
やり切るのが大変なんですよね。 笑
何よりね、 ⓪自分の【好き】の実践を忘れないのがいちばん大切。それもなるべく他人を気にせずに実践する。それにより自分に愛のエネルギーを充填できるから。
ただそれは、他者への愛を実践した愛ではないことをお忘れなく。
まずは自分のコップを充たすというやつね。 それが出来てないのに評価などにフォーカスを向けつづると創作しようと思っても心の泉が枯渇してなんも出てこなくなります。
そういったことを頭だけでなく体感で理解したとき、 創作勢が大好きな変身魔方陣や、 あのキャラやあのキャラの胸で燦然と輝く光のことを、もっと深く理解して設定や演出に組み込めることだろう。
もちろん深く理解などせずとも組み込める。 人は生まれながらに感覚で理解しているものだから。
是非、好き勝手に描いてみてほしい。
最後に、 最近描いた名画を。
以下はpixivに投稿したもの。
レイアウトを楽しみたいんですよ、わたしは。