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【2024.11 MD】エクソシスター備忘録

初めまして。くろうと!と申します。
もともと私はShadowverseを中心に遊んでいたのですが、Shadowverseが休業期間に突入したので、Season1,2以来触っていなかったマスターデュエルを再開しました。

Shadowverseでは一応競技シーンの隅っこの方で頑張っていたので、MDでは自分が好きなテーマで遊びたいと思い、エクソシスターを使うことにしました。
最初は最高ランクまで行く予定はなかったのですが、復帰して最初の一か月に遊戯王が楽しくて遊びまくった結果、早い段階でダイヤ1まで到達したので来期はマスター1を狙おうと思いました。
今回は艱難辛苦を乗り越えてマスター1に到達したエクソシスターの紹介と、この二か月にエクソシスターで培った遊戯王の知識や経験のアウトプットを兼ねて、文章にまとめることにしました。

【注意】この記事はエクソシスター布教用の記事ではありません。


1.デッキリスト

ジェネリックメタビート

『エクソシスターズ・マニフィカ』+『エクソシスター・リタニア』の最終盤面を目標に、そのための初動やパーツとなるカードをなるべく取りつつ、自由枠が最大になるように組みました。
メインのモンスター13枚+魔法7枚+『エクソシスター・リタニア』の21枚を基盤とし誘発を14枚積むと5枠余るので、先攻での対話拒否能力の高い『魔封じの芳香』、『神の宣告』を詰めた形です。エクソシスターの展開がコンパクトなおかげで引いてはいけないカードが『エクソシスター・エリス』の3枚目のみなので、デッキ枚数は何がなんでも40枚に収めたいところ。
『魔封じの芳香』が非常に強力だったため魔法を最低限に減らし、空いた枠に環境的に強そうな誘発を上から順番に詰めました。
『エフェクト・ヴェーラー』と『幽鬼うさぎ』を散らしているのは『抹殺の指名者』用のほかに、『エフェクト・ヴェーラー』、『無限泡影』を重ねるより、『エフェクト・ヴェーラー』、『無限泡影』+『幽鬼うさぎ』の形のほうが持ち方として強いと思ったからです。
唯一、『ディメンション・アトラクター』を打つと沢山採用した誘発の半分ほどが腐ってしまうのは構築として美しくない点ですが、この問題は『ディメンション・アトラクター』の有り余るパワーで解決してることにします。
EXデッキは『S:Pリトルナイト』とそれに付随して採用されている『転生炎獣アルミラージ』が自由枠だと思います。エクソシスターXモンスターが足りなくなる試合はありませんでしたが、どれか1枚でも減らしていると困る試合はあったので、ここが最低枚数だと思います。


2.デッキの総評

現環境では非常に苦しいデッキと言わざるを得ません。なにより誘発のひとつひとつが非常に重たい点が、現代の遊戯王ではこのデッキのパワー不足を感じさせる大きな要因になっていると思います。
このデッキの展開は『エクソシスター・カスピテル』をほぼ必ず経由します。しかしこのカードのサーチ効果を無効にされてしまった場合、テーマの性質上貫通札が少ないのでほとんどの場合0妨害+手札誘発の形で相手にターンを渡してしまいます。なのに『エクソシスター・カスピテル』は『灰流うらら』、『無限泡影』、『エフェクト・ヴェーラー』、『PSYフレームギア・γ』、『幽鬼うさぎ』とほぼ全ての主流な誘発が直撃してしまいます。また、エクソシスターの基本展開は『増殖するG』に対する妥協点を作りづらいです。理由は『エクソシスター・マルファ』による制約により、『No.41泥酔魔獣バグースカ』等で誤魔化すことが出来ないからです。
さらに『原始生命体二ビル』に対する解答も持ち合わせておらず、総じて最大限の誘発ケアを行った上で、如何に相手が誘発を抱えていないかというゲームに帰着しがちで、ラリーが続かないことがほとんどでした。
反面、最終盤面の堅さは現環境でもかなり上質なものになります。4除外+誘発+その他追加で罠という形なのでそうそう崩されません。
先手は相手の誘発を避けつつ強力な妨害を用意し、後手は誘発で少しでも貫通の余地を残す、そして時々墓地を多用する対面を美味しくいただくというのがこのデッキの基本方針となります。


3.カード紹介

エクソシスターモンスター

エクソシスター・マルファ

エリスの元相方。ある日突然帰ってきたが…

このデッキで1番触るカードです。このカード1枚で召喚権を使わずに、エクソシスターモンスターを2体並べることが出来てとても強力。
また、エクソシスター共通の墓地に触れた時エクソシスターXモンスターに変身する効果ですが、このカードだけは何故か自分で墓地に触った時も変身するというインチキ仕様となっています。
強力な反面弱点も多いです。まず、特殊召喚効果はデッキから『エクソシスター・エリス』を呼び出すため『灰流うらら』の妨害をもらってしまいます。
そして致命的なのが特殊召喚効果の制約です。場にモンスターが存在しない、またはXモンスターのみの場合にのみ特殊召喚効果を発動でき、発動するターン自分はエクソシスターモンスターしか特殊召喚できません。
例えば、『エクソシスター・マルファ』に『灰流うらら』をもらいたくないので、『荒魂』の通常召喚から入ったとして、ここに『灰流うらら』をもらってしまうと場にモンスターが存在するので『エクソシスター・マルファ』の特殊召喚効果は使えません。
また、特殊召喚効果の制約により場の2体のモンスターを使って『No.41泥酔魔獣バグースカ』を出すのはもちろん、エクソシスターXになった後に『天雷號アーゼウス』に搭乗することも出来ません。
この重い制約のせいでエクソシスターは一部を除き、エクソシスター以外のメインモンスターをデッキに混ぜることが出来ません。さらにこの制約は、発動「する」ターンに適用される制約なので、既に『閃刀姫-アザレア』を召喚した後や『灰流うらら』で特殊召喚を止められてしまった場合でも制約が適応され、窮屈な動きを強いられます。

エクソシスター・エリス

今はステラと姉妹の契りを交わしている

『エクソシスター・マルファ』の効果で山から出てくる人。場にエクソシスターがいると手札から特殊召喚出来るBFやスプライトのような効果を持っているので、手札に来たとしてもありがたいカードです。
このカードが山に1枚も無いと『エクソシスター・マルファ』の効果を使えないので、このカードが山に何枚残っているかは常に意識する必要があります。
『エクソシスター・パークス』の特殊召喚効果の都合上、X素材として取り除く場合はこのカードを優先して墓地に置いておきたいです。

エクソシスター・ステラ

荷物重そう

手札のエクソシスターを場に特殊召喚できる効果を持っています。何試合かに一度使います。
基本的には『エクソシスター・マルファ』と『エクソシスター・エリス』をなるべく温存するために使うエクソシスターネームのリソースという印象ですが、このカードと適当なエクソシスターモンスターの2枚で2枚初動になるので、『エクソシスター・ソフィア』よりも優先して採用しています。ただし、より優秀な『荒魂』と召喚権を取り合ってしまうので1枚採用に留まりました。
このカードを通常召喚し手札から特殊召喚する効果を使おうとすると無効系誘発を打ってくれる相手が多かったので、手札に『エクソシスター・エリス』や『幸魂』がいる時はそうやって誘発を釣り出したりしました。

エクソシスター・ソフィア

見た目一番好き

場に他のエクソシスターがいると1ドローできる効果を持っています。メインの枠がコンパクトで収まり、自由枠に誘発札や罠カードを沢山積む余地があるエクソシスターにとって、1ドローの価値はとても高いです。展開ルート次第では容易に場に呼び出せるので是非とも1枚採用したいカードではあるのですが、このカード1枚だと何も出来ないので今回は枠の都合で泣く泣く採用を見送ることになりました。

エクソシスター・イレーヌ

一番人気だけど一番使われない人

手札のエクソシスターカードを1枚山に戻し引き直す効果を持っています。手札に『エクソシスター・エリス』を複数抱えてしまった時はありがたいですが、エクソシスターは引いて困るカードが少ないため基本的には『エクソシスター・ソフィア』の下位互換となっています。
このカードを採用する時は、『エクソシスター・バディス』の弾として泣く泣く1枚採用という形になると思います。

エクソシスター魔法・罠

エクソシスター・パークス

おいでよ!エクソシスターの森

エクソシスターカードを何でも持ってこれるすごいカード。初動にもなり、誘発受けにもなり、妨害札にもなります。
エクソシスターはXモンスターである『エクソシスター・カスピテル』と『エクソシスター・ミカエリス』のサーチ効果を止められるのが1番致命的な誘発の受け方なのですが、このカードがあればサーチ出来なかったカードを持ってきて展開を継続することが出来ます。
また、一定の条件を満たすとサーチしたモンスターを特殊召喚出来るので、自分のターンの展開の補助や誘発貫通にも一役買い、相手ターンに相手が墓地を触った瞬間に使えば、場にいきなりエクソシスターモンスターが現れ変身するので強力な妨害札にもなりえます。
注意点としては、速攻魔法なのにメインフェイズにしか打てないという条件が付いているところです。エクソシスターモンスターの攻撃力守備力はともに貧弱なので、相手メインフェイズ終了時に出したエクソシスターが相手ターンのバトルフェイズに生存し続けることで、『燦幻昇龍バイデント・ドラギオン』のようなバトルフェイズ中墓地に干渉するカードをメタれることは基本なく、戦闘で倒された後に安全に墓地を触られてしまいます。
ちなみに、エクソシスターカードの中で唯一、墓地を参照する効果を持っているので『ディメンション・アトラクター』や『次元の裂け目』発動時に特殊召喚効果を使う場合は注意しましょう。

エクソシスター・カルペディベル

修道女が戦ってるシーン。良い。

エクソシスターのXモンスターが出た時にカードの効果を無効にする効果、エクソシスターの攻撃宣言時にバックを破壊する効果があります。
どちらもありがたい効果ですが、特に③のバックに触る効果は、『センサー万別』や『スキルドレイン』といった、モンスター効果で触りづらいバックのカードを割れるテーマ内のカードとして重宝します。
しかし『エクソシスター・リタニア』という強力な罠カードを押してまでこのカードをサーチするのかという問題や、そもそもこんなカードを使っているほどのリソース的余裕が無い等の理由で採用は見送られがちです。
無効効果は『嗤う黒山羊』のようにカードを宣言する形となっているので、特に現環境であれば『天盃龍チュンドラ』等を宣言すれば自ターンのバトルフェイズで優位に進めることが出来たり、メタビートに対してバック除去が有効であったりと、環境次第では活躍が見られるカードだと思います。

エクソシスター・アーメント

変身シーンは花形です

自分の場のエクソシスターモンスターをエクソシスターXモンスターに変身させることの出来る速攻魔法となっていますが、自ターンに発動するには重い制約があり、基本的には相手ターンにのみ発動する罠カードのような扱いになるでしょう。
エクソシスターXモンスターは相手ターンに召喚された時に発動する強力な妨害効果が多いので、テーマとしては噛み合っているカードではあります。
また、『エクソシスター・カスピテル』と『エクソシスター・ミカエリス』のサーチ効果を妨害され展開が止まってしまった時も、このカードがあれば最低限の妨害を構えることが出来ます。
よくハズレカード扱いされてますが、そんなに弱いカードではなかったです。素引き前提すぎるので最終的には抜きましたが。

エクソシスター・リタニア

エクソシスターを支える最強カード

展開途中の『エクソシスター・ミカエリス』の効果でサーチする基本のカードとなります。
フリーチェーンで相手の場か墓地のカードを除外する効果と、このターンに自分がX召喚していた場合、さらに場からもう1枚選んで除外する効果を持ちます。
基本的には相手ターンに『エクソシスターズ・マニフィカ』の効果で『エクソシスター・ミカエリス』に変身した後、2除外として打つ妨害カードです。
また、誘発を受けた時稀に『エクソシスター・マルファ』+『エクソシスター・リタニア』という形で相手にターンを返す形が発生するのですが、相手の墓地のカードを除外することで、『エクソシスター・マルファ』の変身効果が起動し強力な妨害を強いる試合があります。
『エクソシスター・バディス』を採用していないならば滅多に起こりませんが、場でX召喚する方の効果を使う時もあるので一応頭に入れておきましょう。
このカードの裁定は少々ややこしく、最初に除外するカードは対象を取りますが、その後に追加で除外するカードは対象を取りません。例えばバトルフェイズ中に下級天盃龍2体のボードに対してこのカードを発動し、場の天盃龍を対象に取っても天盃龍のS効果で逃げられてしまいますが、墓地の適当なカードを除外すれば追加の除外効果を適用でき、2つ目の除外効果は選んで除外なのでS召喚で逃げられず、除外することができます。
対象にとったカードに逃げられたりして除外できなかった場合は追加の除外効果は発生しない点は注意しましょう。
このカードの発動条件には注意が必要です。場がエクソシスターモンスターのみの場合にしか発動できないので、『S:Pリトルナイト』や『溶岩魔人ラヴァゴーレム』、『月の書』等で裏側にされてしまったモンスターがいれば発動出来ません。
本来は2枚ほど積みたいのですが、エクソシスターのデッキパワーでは何度もターンをやり取りすることが少ないので1枚の採用に留まりました。

エクソシスター・バディス

姉妹っぽさがあるイラストと良いカードデザイン

デッキからエクソシスターモンスター2体を特殊召喚するという非常に強力な効果を持った罠カードです。
主な用途としては、相手が墓地を触った瞬間に発動し、いきなり出てきた2体のエクソシスターモンスターが変身する、返しの自分のターンの初動として使う、稀なところとしては、『エクソシスター・バディス』の効果にチェーンして発動することで相手ターンにX召喚したりといった使い方になります。
難点としては、特殊召喚するエクソシスターモンスターの組は、いわゆる姉妹の契りと呼ばれるエクソシスターの決まった組でなければならないので、このカードを採用するのならばデッキ内リソースの観点から『エクソシスター・ソフィア』と『エクソシスター・イレーヌ』も採用を考える必要があります。つまり枠を3枠圧迫する可能性を秘めたカードなのです。
墓地を沢山触る相手にとってはこれ1枚でゲームを終わらせるほどのパワーのカードですが、『エクソシスター・ミカエリス』の効果で魔法罠カードを1枚しか持ってこれない時、『エクソシスター・リタニア』の方が広い対面に刺さって勝率が出たので、このカードの採用は枠の観点から見送ることになりました。『エクソシスター・ミカエリス』のサーチ効果に選択肢が生まれるのは強力なので、枠が余ればぜひ積みたいです。
今期は『天杯龍ファドラ』の効果が主にダメージステップに発動するため、このカードが活躍するシーンも少なかった印象です。(ダメージステップ中はエクソシスターの変身効果が発動できないため)
このカードを複数枚採用するのか、0~1枚採用なのかでデッキ構築の基本方針が大きく変わるカードでもあります。

エクソシスターX

エクソシスター・ミカエリス

いつもありがとう!

エクソシスターXモンスターの中で一番使用頻度が高いカードです。迷ったらこのカードを出しましょう。
2500というそこそこの攻撃力と便利なフリーチェーン除外効果、『エクソシスター・リタニア』や『エクソシスター・パークス』といった強力な魔法罠をサーチする効果といいところしかありません。さらに除外効果は墓地も対象にできます。
また、ほとんど発生しませんが『王の棺』が場に無い状態でホルスモンスターと戦闘する場合、このカードは戦闘破壊されないことも一応頭に入れておきましょう。

エクソシスター・カスピテル

だいたい誘発食らって棒立ちに

エクソシスターXモンスターの中で2番目に使用頻度が高いカードです。適当なレベル4×2体でこのカードをX召喚し、『エクソシスター・マルファ』をサーチしてもう1体エクソシスターXモンスターを並べるところまでが黄金ムーブです。しかしこのカードのサーチ効果に誘発をもらうとにっちもさっちもいかなくなることが多いため、1番よく見る負けパターンでもあります。
場に出たターンに相手の墓地蘇生を封じる効果があるので、斬機や『スプラッシュメイジ』をはじめとしたサイバースデッキには非常に強力な効果となっています。
細かいところですが、特に先攻1ターン目に無闇に墓地蘇生封印効果を発動するとサーチ効果を使う前に『幽鬼うさぎ』の除去をもらってしまうことがあるので気をつけましょう。

エクソシスター・ジブリーヌ

ワンキル女

エクソシスターXモンスターの中で3番目に使用頻度が高いカードです。
攻撃力上昇効果は一度発動してしまえば、このカードが場からいなくなっても適用され続けます。このカードのおかげでエクソシスターは手軽に8000点作ることができます。
基本的に相手のライフを8000点もらいに行く時以外使うことはありません。
無効効果も現環境ではあまり活躍することは無かったです。

エクソシスター・アソフィール

なんかライオゼルで使われてるらしい

エクソシスターXモンスターの中で一番使用頻度が少ないカードですが、環境次第では一番活躍することもあるエクソシスターの最終兵器です。場に出たターンに墓地で発動する効果を全て封じるという圧倒的墓地メタ性能を持っており、特にティアラメンツや暗黒界などの墓地へ送られた時効果を発動するテーマに対して無類の強さを誇ります。
上記のような対面では、いかにこのカードを相手のターンに着地させるかを主軸にゲームを組みたてましょう。

エクソシスターズ・マニフィカ

2人はエクソシスター!2回攻撃だ!

エクソシスターの最終着地点です。2800打点の2回攻撃効果とX素材をひとつ取り除いて対象に取らないフリーチェーン除外効果、最後に自分の素材のXモンスターに変身する効果を持っています。
特に面白いのが③の変身効果で、このカードは扱いとしては別のカードを特殊召喚する効果なので、『無限泡影』等の対象に取る効果を1度回避しながら、さらにら②の効果をチェーンに乗せることで1除外することもできます。さらにこの変身はX召喚扱いなので、エクソシスターXモンスターの場に出た時効果や、『エクソシスター・リタニア』の追加効果が有効になります。
③の変身効果は時の任意効果なので、相手の効果の発動にチェーンする形でしか発動できません。相手のカードの発動にこちらがチェーンを重ね、その上にさらに『エクソシスターズ・マニフィカ』の変身効果を重ねることはできないので注意しましょう。
余談ですが、素材のXモンスターになら何にでも変身出来るため、『DDD双暁王カリ・ユガ』を無理やり素材にした後、相手ターンに変身するといった使い方もあるそうです。

テーマ外カード

荒魂

名誉エクソシスター。魔法少女のマスコット枠

召喚時に山から『幸魂』をサーチし、サーチした『幸魂』の効果によって簡単に場に2体のレベル4モンスターを供給することができます。
『エクソシスター・マルファ』のエクソシスターモンスターしか特殊召喚できない制約を、スピリット特有の召喚でくぐり抜ける稀有なカードです。実はエクソシスターの完全1枚初動はこのカードしかないといういよいよエクソシスターのためにあるようなカードです。
エクソシスターXモンスターは少なくとも1枚はエクソシスターモンスターを素材にしなければX召喚時の強力な効果が使えないので、魂2枚を素材にエクソシスターXモンスターをX召喚する時は注意しましょう。

幸魂

アニメ中盤で出てくるもう一体のマスコット

主に『荒魂』でサーチした後、手札から追加で召喚することでレベル4を2体並べる用途で使用します。また、このカード単品でも召喚権を使わずに場にレベル4を供給できるカードとなっているので、何枚あっても嬉しいカードとなっています。
リリースされた時に手札に戻ってくるので、『ディメンション・アトラクター』をアドバンス召喚する際や『原始生命体二ビル』を受ける時はなるべくこのカードを巻き込みましょう。

白銀の城の執事 アリアス

ラビュでもエクソでも女の子に囲まれている

主な用途は『白銀の城の執事  アリアス』+『エクソシスター・バディス』の持ち方をした時、先攻1ターン目にこのカードを発動することで『エクソシスター・バディス』が初動になるという使い方です。エクソシスターの強力な罠カードに着目したコンボですね。このカードを採用する場合、『エクソシスター・バディス』を3枚採用することはもちろん、『トラップトリック』や『魔砲戦機ダルマ・カルマ』まで採用する形が主流です。また、墓地から自身を特殊召喚する効果を使うことで、『カオス・アンヘルー混沌の双翼ー』をS召喚することもできます。
『白銀の城の召使い  アリアンナ』と『トラップトリック』まで採用すると『白銀の城の執事  アリアス』6枚+『エクソシスター・バディス』9枚体制
となり、このコンボは意外と揃います。また、『白銀の城の召使い  アリアンナ』はレベル4なので相性はいいです。今回のエクソシスターデッキとは完全に別軸のデッキというイメージですね。
しかしこの動きをするならエクソシスターでなくラビュリンスでいいという欠点があります。

深淵の獣マグナムート

制限カードの貫禄

誘発と展開の補助どちらの役割をこなしてくれる夢のカードを探していたところ辿り着いた1枚で、『深淵の獣ドルイドヴルム』と1枚ずつ採用していました。エクソシスターは前述のように『エクソシスター・マルファ』の制約によりテーマ外カードの助けを借りづらいのですが、『エクソシスター・マルファ』の効果を本来使っていたところを、通常召喚+このカードの除外効果にすることで変身効果が起動し『エクソシスター・マルファ』の特殊召喚効果を使わずとも疑似的にエクソシスターXモンスターにつながることに気づきました。これにより、『増殖するG』を受けた時の妥協盤面がましになったり、『カオス・アンヘルー混沌の双翼ー』を採用することができる利点がありました。
しかし、誘発としての効力は薄く、展開の補助としての役割も結局『エクソシスター・マルファ』の展開力に頼らなければならないシーンが多く、結果としてこのカードの採用が勝ちに繋がったという試合は少なく、他のカードと入れ替えになってしまいました。
いわゆる、仕事してる”風”のカードという扱いになってしまいました。

D.D.クロウ

由緒正しき除外系誘発カード

『墓穴の指名者』や『エクソシスター・ミカエリス』、深淵の獣と同様に、相手の墓地を除外する効果を持ったカードです。
今回は他の誘発カードの方を評価して採用しませんでしたが、環境次第ではエクソシスターのデッキに十分採用される効果を持っています。

墓穴の指名者

このカードのアイコン好き

環境に存在するほぼすべての誘発がきついこのデッキにとってこのカードと『抹殺の指名者』は神にも等しい存在なのですが、このカードにはもう一つ、『エクソシスター・マルファ』の変身効果を能動的に発動することができるいわゆる展開補助の役割が期待できます。
この効果は強力で、展開ルートの項目で後述しますがエクソシスターのデッキは相手の墓地にカードがあると展開が伸びる場合があります。意外かもしれませんが、誘発をもらうとむしろ展開が伸びる場合が稀にあります。そのため、『ディメンション・アトラクター』の打つタイミング等は非常に難しいです。
さらにこのカードは速攻魔法なので、バトルフェイズ中にすでに攻撃した『エクソシスター・マルファ』をXモンスターに変身させ追加で攻撃するといった使い方もできます。
基本は相手の誘発をはじく用途で使いますが、『エクソシスター・マルファ』とシナジーがあることも覚えておきましょう。

魔法族の里

最近よく嫌われているのを見ます

最近よく見るロックカードの一つ。エクソシスターXモンスターは戦士族ですが下級エクソシスターは魔法使い族なので一応条件を満たします。しかし、エクソシスターの最終盤面は基本的に『エクソシスターズ・マニフィカ』+『エクソシスター・リタニア』の形であり、下級を横に1枚並べるためには初動に加えて追加で特定のカードを引いている必要があります。また、このカード単体だと下級エクソシスターモンスターの驚くほど貧弱な攻撃力、守備力のせいで、魔法カードを封じたとしても容易に戦闘突破され、ロックが解除されてしまいます。
個人的には『魔封じの芳香』のほうが強力に思えました。

次元の裂け目

あの紫のところが除外ゾーン

強力な墓地メタ効果を持っています。
永続魔法なので先攻で貼った時にこそ、その効果を存分に発揮できますがそもそもエクソシスターの最終盤面は墓地効果にめっぽう強く、また相手の墓地のカードを除外して展開を伸ばす場合もあるので、採用するのは意外に難しいカードだと思います。また、『エクソシスター・パークス』が墓地を参照する効果な点も、アンチシナジーとなっています。『王家の眠る谷ーネクロバレー』や『マクロコスモス』も同様の理由です。
役割遂行能力は高いので、環境を見て採用を検討したいです。

神の宣告

裁定は09さんの動画をチェック!

エクソシスターはテーマ内に無効系妨害を1枚も持っていません。着地狩りは得意ですが、発動してしまった効果には無力です。このカードはエクソシスターのそのような弱点を補えるという点でエクソシスターと非常に相性がいいです。
また、環境的に『ハーピーの羽根帚』や『ライトニング・ストーム』等のまくり札が頻繁に飛んでくる環境でした。『エクソシスター・リタニア』は場にエクソシスターモンスターがいなければ発動できないので、エクソシスターはモンスターをどかされるだけで最終盤面の4除外が1除外になってしまうという致命的な弱点を抱えています。
他にも『魔封じの芳香』を守り抜く等、エクソシスターデッキでは八面六臂の活躍を見せてくれます。
カード自身のパワーも相まって、迷った時に無難に積むカードとして重宝するでしょう。

魔封じの芳香

闇堕ちエクソシスター

エクソシスターは一時期はメタデッキとして一定のシェア率を誇っていたらしいですが、それは強力な墓地メタ性能を評価されたのであって、純粋なパワーだけで見れば環境デッキと比べると低いと言わざるを得ません。他のテーマの力を借りることが出来ないエクソシスターの出力を補ってくれるのは強力な、そして邪悪なロック系の永続罠カードです。
しかし、エクソシスターはメタビートやセンチュリオン等が採用するような強力な永続罠の中だと相性がいいカードがさほどありません。『スキルドレイン』は以ての外で、『群雄割拠』や『センサー万別』等は、『荒魂』が闇属性だったり、エクソシスターの下級とX体で種族が違ったりで上手く噛み合いません。『サモン・リミッター』も、相手ターンに『エクソシスターズ・マニフィカ』の変身効果を使った後に、返しのターンでライフを詰め切る時に邪魔になり、長いゲームを強いられるシーンが発生します。その点『魔封じの芳香』は、そもそもの魔法が少ないので『エクソシスターズ・マニフィカ』の変身先に少し気をつけるだけで、相手にだけ大きなロック効果を期待できます。私は今回このカードを最大限に活かすことを構築の念頭に置きました。

拮抗勝負

見た目だけカードの代表

一部から熱烈な支持を受けている印象のあるこのカードですが、最初のほうは自分も強そうだと感じ使っていました。しかしこのカードによってまくりが成功するシーンが少なく、『魔封じの芳香』や『神の宣告』のほうが勝率の寄与度が高かったです。このカードの弱さの言語化、結構難しいんですが本当に何となく勝たないって感じのカードです。
一点だけ追記させていただくと、エクソシスターには完全体制のカードを処理できる札がなく、上記の私のリストにも採用されていません。完全体制に対しては『閉ざされし世界の冥神』やこのカードが必要になります。

No.41 泥酔魔獣バグースカ

自分のは突破されるのに、相手に出されるとキツい

現代遊戯王におけるランク4の代名詞といってもいいくらいの採用率を誇るカードだと思いますが、このデッキでは少々使いづらいです。というのも、『増殖するG』を受けた時等の妥協展開が主な用途になると思うのですが、『エクソシスター・マルファ』の制約があるので『エクソシスター・マルファ』初動の時はこのカードが出せず、『荒魂』初動の時は彼らが特殊召喚でないため、X召喚するまで『増殖するG』を抱えられることが多く、このカードでごまかすという試合は思ったほど多くありませんでした。それでもランク4の中では断トツで使用頻度が高いです。

励騎士 ヴェルズビュート

仮面ライダー

ランク4の候補です。このカードは主に後攻時のまくりに使う印象です。相手の完成された制圧盤面にワンチャン通す時や、先手で誘発をたくさん投げた返しで相手の比較的弱めな盤面を一掃するときに使うことが想定されると思います。しかし前者の場合効果を無効にされてしまったり、そもそもエクソシスターの貧弱な攻め手ではこのカードを立てることさえできなかったりしますし、後者の場合はわざわざこのカードではなく、本来のエクソシスターの動きをしたほうが結果的に強かったりと意外に使いどころが限られてしまいました。ただしこのカードで拾った試合も当然あったので、枠と相談になります。

天雷號アーゼウス

操縦席に変身したシスターが乗っています

Xカードといえばこのカード。『励騎士ヴェルズビュート』を不採用にした場合、後手の返しはこのカードを目指すのが一番わかりやすい形になります。やはり『エクソシスター・マルファ』の制約で出せないときもありますが、このカードは先攻3ターン目等のお互い手が細くなったゲーム等で特に活躍します。かなりの頻度で使用するので入れない理由がない一枚でしょう。

厄災の星ティ・フォン

延命治療の代名詞

打って変わってなんとなく入っているカード代表。素のエクソシスターの打点が貧弱なので相手の場の『S:Pリトルナイト』を殴り飛ばす時等に重宝しますが、そのようなゲームは後ろが続かないので大体負けます。デッキに3000打点以上のカードが『天雷號アーゼウス』のみのため、積極的に召喚したくなってしまいますがこのカード1枚のパワーはあまり高くないため、お守り程度のイメージです。

閃刀姫-アザレア

なんでURやねん

『エクソシスター・リタニア』や『エクソシスター・マルファ』の、自分の場に邪魔なカードが存在しない時という発動条件を満たすためのカードです。一見するとモンスター2体使って0体にしているため意味が分からないと思いますが、怪獣や『毘龍之謙』等を場からどかすときに重宝します。特に川中島セットが流行っている昨今では必ず1枚採用したいです。

S:Pリトルナイト

めっちゃ好きです(相手に出された時以外)

みんなが知っているリンク2最強カード。これより強いカードがなかったので採用しています。特に『No.41泥酔魔獣バグースカ』を処理する時等に使います。


4.展開ルート

このデッキは場にモンスターを並べる手段が非常に限られています。
1.通常召喚
2.『エクソシスター・マルファ』による特殊召喚
3.『エクソシスター・エリス』による特殊召喚
4.『エクソシスター・ステラ』による特殊召喚
5.『エクソシスター・パークス』による特殊召喚
6.『幸魂』による召喚
2番の召喚法は2体のモンスターが並ぶので、このデッキはどれだけ頑張っても1ターンで7体モンスターを場に出すのが最大値になります。自分の手札と相談し、このターンにどの召喚法が自分には残っているのかを見極めることで、最終盤面へのルートや誘発受けのプランが見極めやすくなります。
また、エクソシスターの展開は、エクソシスターXモンスターを立てつつ、それらの効果で必要なパーツを展開途中に適宜サーチして最終盤面を目指す方針を取ります。サーチしたいカードを初手で抱えていれば抱えているほど、誘発耐性が上がったり、他のカードのためにサーチ効果を使えるので最終盤面が強力になってたりします。よって、以下の展開は特にエクソシスターの基本となる展開のみとなっています。

1.『荒魂』初動
『荒魂』でなくとも、『エクソシスター・マルファ』の効果を使わずにレベル4が2体並べば同じルートを辿れます。

最終盤面:『エクソシスターズ・マニフィカ』+『エクソシスター・リタニア』

①.『荒魂』通常召喚、『幸魂』サーチ
②.『幸魂』効果で召喚、2体で『エクソシスター・カスピテル』をX召喚、
③.『エクソシスター・カスピテル』効果で『エクソシスター・マルファ』サーチ
④.『エクソシスター・マルファ』効果で自身と『エクソシスター・エリス』特殊召喚、2体で『エクソシスター・ミカエリス』をX召喚
⑤.『エクソシスター・ミカエリス』効果で『エクソシスター・リタニア』サーチ、セット
⑥.2体のXモンスターで『エクソシスターズ・マニフィカ』をX召喚

2.『エクソシスター・マルファ』+Lv4×1体

最終盤面:『エクソシスターズ・マニフィカ』+『エクソシスター・リタニア』

①.『エクソシスター・マルファ』効果で自身と『エクソシスター・エリス』特殊召喚、2体で『エクソシスター・カスピテル』をX召喚
②.『エクソシスター・カスピテル』効果で『エクソシスター・エリス』サーチ、『エクソシスター・エリス』特殊召喚
③.レベル4モンスター通常召喚、『エクソシスター・エリス』とレベル4モンスターの2体で『エクソシスター・ミカエリス』をX召喚
④.『エクソシスター・ミカエリス』効果で『エクソシスター・リタニア』サーチ、セット
⑤.2体のXモンスターで『エクソシスターズ・マニフィカ』をX召喚

3.『エクソシスター・マルファ』変身ルート

最終盤面:『エクソシスターズ・マニフィカ』

エクソシスターは『エクソシスター・マルファ』の効果の性質上、相手の墓地にカードがあると展開が伸びることがあります。
上記のルートを取れる時や誘発を受けた場合は『エクソシスター・マルファ』の変身効果でリカバリーするルートにも進めるようにしましょう。

①.『エクソシスター・エリス』を1体以上素材にし『エクソシスター・ミカエリス』X召喚、素材として『エクソシスター・エリス』を取り除いて、『エクソシスター・パークス』サーチ
②.『エクソシスター・パークス』効果で『エクソシスター・マルファ』特殊召喚
③.『エクソシスター・ミカエリス』効果で相手の墓地のカードを除外、『エクソシスター・マルファ』を『エクソシスター・カスピテル』に変身。
④.2体のXモンスターで『エクソシスターズ・マニフィカ』X召喚

4.後攻ワンキルルート
①上記のルートに追加して、使用していない召喚法を使い『エクソシスター・ジブリーヌ』をX召喚、効果を使用し場のXモンスターの攻撃力が800上昇。
②エクソシスターXモンスター3体で攻撃


5.環境の対面

天盃龍
おそらくテーマ自体の動き的には相性有利なのですが、誘発や返し札がキツい関係上目に見えるほどの有利マッチにはならず、なんならデッキパワーの差で不利を付けられてもおかしくありません。しかし他の環境外デッキよりは天盃龍に抗えると思っています。
特に『魔封じの芳香』と『エクソシスター・カスピテル』の墓地蘇生封印が強力です。しかし、『エクソシスター・カスピテル』は攻撃力が2300、守備力はたったの800しかなく、墓地蘇生を封じても簡単にS召喚できてしまう『燦幻昇龍バイデント・ドラギオン』に戦闘で破壊されてしまうので、『エクソシスター・カスピテル』単体で完封とはなりません。
また、このデッキは超融合が非常に重いです。常に超融合のケアをしつつ戦いましょう。

ユベル
バックに触る手段はそこそこありますが、『破械神ラギア』が非常に重いです。『破械唱導』と合わせて着地狩りを複数回されてしまうと、場にモンスターを出力する回数が非常に少ないエクソシスターはX召喚にたどり着く前に手数がなくなってしまいます。
逆に先手ではバック除去や着地狩りを複数回行い、『ファントム・オブ・ユベル』も罠カードである『エクソシスター・リタニア』で除去する余地があり、ユベルネームも破壊ではなく除外で除去できるので相性的には有利ですがパワー差から五分前後に落ち着く印象です。

炎王スネークアイ
墓地を多用するので他の環境デッキと比べるいくらか戦いやすいです。しかし、ユベル対面の『破械神ラギア』と同様に『炎王神天焼』や『賜炎の咎姫』といった着地狩りが重く、まくれないこともしばしば。

ラビュリンス
個人的に一番きつかったです。リソースゲームでは勝てないのである程度相手が持ってないことを祈って速攻で勝ちにいくしかないのですが、『次元障壁』や『魔砲戦機ダルマ・カルマ』、『嗤う黒山羊』等1枚で致命傷となるカードが多すぎます。

粛声
個人的にいまだにどう妨害するのが正着かちゃんと把握できていません。デッキパワー差があるので後手からまくるのは誘発頼りになり、先手も少し妨害されると余裕で後手から貫通されてしまいます。『粛声の祈り手ロー』をずっと除外し続けるのが何となくいい気はしているのですが、『粛声なる結界』や『粛声の祈り』等、除外したいカードが多すぎて手数が足りません。

斬機
個人的に一番有利だと思っています。特に『エクソシスター・カスピテル』の墓地蘇生封印に非常に弱く、最終盤面の突破も環境デッキの中だと比較的容易な気がします。

60GS
『フルール・ド・バロネス』が非常に重たいです。先手から動いて墓地を封じると当然簡単なゲームになるのですが、先手を取られた場合は容易に貫通されてしまいます。

霊獣
典型的な先手有利という感じがしました。お互い『ディメンション・アトラクター』が効かず、こちらは『アークネメシス・プロートス』や『No.41低水魔獣バグースカ』が非常に重く、あちらは着地狩りの除外が非常にきついです。


6.おわりに

ここまで読んでくださりありがとうございました。Shadowverseでは何度か構築記事を書いたことがあるのですが、遊戯王では初めて書きました。気づいたら10000文字を超える大作に。こんなはずでは。
今後エクソシスターを使おうと思った人の一助になれば幸いです。
ありがとうございました。



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