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秋の気配がしてきたオークランドの庭から
2021年2月26日
日中はまだ蝉がジージーと元気に鳴いていますが、そよっと吹く風に秋の気配が感じられるようになってきました。秋の到来を宣言する花は、我が家では、ヒガンバナの仲間、ベラドンナリリーです。
これは、上の写真の1週間前に撮影したもの。夏の間は枯れた葉の下で眠っている球根から、にょきにょきと茎が出てきたかと思うと、あっという間につぼみがふくらんで、次々と鮮やかな花を咲かせます。葉が出る前に花を咲かせるので、Naked Ladyという英語名が付いています。ふんわりと芳香が漂って、今年も咲いてくれたなあとうれしく思うと同時に、「ああ、秋だなあ」とちょっと心寂しくなったります。
空の色もなんだか秋めいてきました。これは、レモンの木を見上げたところ。よく目を凝らすと、緑色のレモンがいっぱいついています。気付かないうちに、季節は着々と進んでいます。
先週末には、今シーズン2回目の月下美人が咲きました。この夜は、三輪咲いてくれました。咲く前に、首をぐいっと持ち上げるさまがちょっとエイリアンぽいのですが、白いフリフリの花弁が開くと、そこら中に甘い香りが漂い、とってもゴージャスな気分になります。たった一晩の饗宴です。右側の4輪目の開花が翌日に回ったので、葉を切り取って、ランチに招かれたお宅にお持ちしたら、その夜、とっても楽しめたと喜んでもらえました。
花後の葉を挿しておくと、根がついて、育てることができます。我が家の月下美人も、つぼみを頂いて花を楽しんだ後に葉を育てたものです。最初は、あんまり興味がなかったのをたまたま頂いた、という感じで、外にほったからかしていたのですが、カタツムリ攻撃にあって、葉にどんどん穴が開いてしまって、あんまり気の毒な様子にあわてて室内に。それから、すくすくと成長していく様子を観察するのは興味深かったです。
去年は、いっぱい実が付いて、「これでイチジク長者」と楽しみにしていたら、実が大きくなる前にぽたぽたと落ちてしまったイチジク。その失敗を踏まえて、今年は水やりに気を付けていたお陰か、好調です。次々と熟してきたので、食べきれない分は冷凍することにしました。この後、鳥に何個か食べられてしまったので、今は厳重に網をかけています。
そして、今年もおひな様を娘と一緒に飾りました。一番日差しが強い真夏に飾ることになるので、ちょっと色あせてきているお二人は、日本よりもニュージーランド生活がすっかり長くなりました。ずっと娘を見守ってきてくれて、ありがとう。
今週も穏やかに、静かに、楽しく過ごせたことに感謝です。