出張便乗旅行2023年2月その1
日本に帰省してあっという間に2週間。今の気持ちを書き綴ると、愚痴とか悩み事ばっかりになりそうなので、気分転換に、日本へ出発する直前の2月末の旅の話。
今回は、夫が車で先に出張に出かけ、私は後から飛行機でタウポで落ち合いました。
タウポへ向かう飛行機は地方行きなのでとっても小さくて、乗る時に、屋根のない所を歩かないといけません。これまで、地方に行く時は晴れていたので、雨が降ったら屋根が出てくるのかなあ、などと思っていました。ところが、小雨が降っていたこの日、屋根なんかなくて、容赦なく歩かされました。
機内サービスの飲み物は水のみ。ビスケットだけもらって、マスクを付けて機内誌を読んでいるうちに、あっという間にタウポ空港に到着。
タウポ空港のターミナルは、以前の古びた、ひなびた建物から、新しくなっていました。なんと、トイレが男女共用で、個室タイプが並んでいました。ジェンダーで区別する必要がなくて、いいアイデアかも。でもマークは従来の男と女のシンボルだったので、新たにユニバーサルなコンセプト(男とか女ではなく)でトイレマークを作ってもいいかも、とふと思いました。
迎えに来てくれた夫と落ち合って、夫の仕事関係の方と近くのカフェでお会いしました。タウポに長年住まわれている方のお話は、非常に興味深かったです。人口が少ないので、ずっと住むには医療が問題になってくるとのこと。あと、その方が「私はバケットリストというものが好きじゃない」とおっしゃって、私は強く共感。そんなリストを作るより、一つひとつやりたいことをやっていく方法を考えたいと思う今日このごろなので。
この後、夫の知り合いが営むB&Bへ。広大な土地に、1800年代の古いお家を改築したとっても素敵なお宅でした。夫はそのまま出かけましたが、私はお部屋でのんびり。2月というのにとっても冷え込んで、電気毛布でぬくぬくしていました。
夕食は、オーナーご夫妻と一緒に、タウポ特産のマスの燻製(知り合いの方のお手製とのこと)などのオードブルやサラダ、お隣(といってもはるか向こうの方)のファームの牛のステーキなどを楽しませていただきました。ステーキは、これまで食べたことのない、甘くて旨みのあるお肉でした。牛を殺した時に、いろいろな部位をまとめてわけてもらい、冷凍庫に保存しておくそうです。
夜遅くまで、それぞれの家族のこと、仕事のこと、日本のこと、ニュージーランドのことなど、話が付きませんでした。お昼にカフェで会った方も含めて、初対面なのに、楽しいひとときを過ごせました。日頃家にこもっているので、いい刺激になりました。
翌朝は雨も止んだので、心づくしの朝食を満喫した後、広い敷地をわんちゃんも一緒に案内していただきました。果樹園や林、広大な芝生エリアなど、スケールが大きい生活です。
あこがれる生活だけれど、自分でなんでもできないといけないから大変です。こちらのご主人は、なにしろご自分でガレージ(たっぷり広くて、階段を上って2階部分まである)を作ってしまうほど。庭の一角では、ちょうど、北島に大きな被害をもたらしたサイクロン「ガブリエル」が通過した後だったので、大きな木が倒されてしまっていました。
B&Bの心地よい滞在を満喫した後、タウポの住宅地をちょっとドライブして、タウポ湖を眺めてから、オークランド方面に向かって、車で北上していきました。その2へ続く。